僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 23:02 UTC 版)
用語
- 虚質空間
- 虚質科学における概念上の空間。分子で構成される物質空間に対し、虚質空間は虚質素子と呼ばれる量子で満ちているとされる。
- アインズヴァッハの海と泡
- 虚質科学の概念を分かりやすく説明するために佐藤絃子が考案したモデル。虚質空間を海と考え、その中の泡のひとつひとつを並行世界だとした。名前の由来は赤月カケヤによる小説『キミとは致命的なズレがある』に登場する「アインズヴァッハの門」[2]。
- パラレル・シフト
- 人間の虚質、すなわち意識のみが並行世界にいる自分と入れ替わる現象。
- IP(Imaginary Elements Print)
- 自分が今どの並行世界にいるのかを特定するための指紋のようなもので、3桁の整数と3桁の小数によって表される。日本語で虚質紋とも呼ばれる。
- IP端末
- IPを観測するためのウェアラブル端末。自分が生まれたときのIPをゼロ世界として登録することで、自分が今どれだけ離れた並行世界にいるのか知ることができる。
- IPカプセル
- 任意の並行世界にシフトするために用いられる機械。正式名称は「アインズヴァッハの揺り籠」。カプセル内に発生させた磁場によって使用者のIPを書き換えることでパラレル・シフトを引き起こす仕組みとなっている。
- オプショナル・シフト
- IPカプセルを用いてIPを書き換えることで、任意の並行世界にシフトすること。
- IPロック
- IPを固定化し、他の並行世界にシフトしないようにすること。結婚式など重大なイベントの最中のパラレル・シフトを防いだり、犯罪者がオプショナル・シフトによって並行世界の自分に罪をなすりつけることを防いだりするために用いられる。
- 虚質素子核分裂症
- パラレル・シフトの瞬間にシフト先の体が死亡した場合に行き場を失った虚質がアインズヴァッハの海に留まり、元の体に戻れなくなる現象。その際元の体は脳死のような状態となる。
- 不可避の事象半径
- 事象引力のはたらきにより、必ず同じことが起こる並行世界の範囲。その数値にはIPが用いられるため、シュバルツシルト半径になぞらえてシュバルツシルトIP(通称SIP)と呼ばれる。
- ギネス・カスケード
- ギネス・スタウトに顕著に見られる、ビールをグラスに勢いよく注いだ際に泡が下方へ沈んでいく現象。
- 昭和通り交差点
- 主人公が住む街で最も大きな交差点。以前はすべての道路にまたがる大きな歩道橋があったが、現在は撤去されている。表紙イラストや映画のメインビジュアルの背景にも描かれている。
- 交差点の幽霊
- 昭和通り交差点に現れると噂されている少女の幽霊。
- レオタードの女
- 昭和通り交差点の脇に建てられた少女の銅像。作中ではある約束の待ち合わせ場所として用いられている。
- ^ “結末が変わる 大分市舞台の映画「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」10月全国同時公開”. OBS NEWS. 大分放送 (2022年5月13日). 2022年10月30日閲覧。
- ^ @yo_mo_g (2016年6月30日). "新作2冊の発売から一週間経ちましたので裏情報。". X(旧Twitter)より2022年10月9日閲覧。
- ^ “僕が愛したすべての君へ”. ハヤカワ・オンライン. 早川書房. 2022年10月30日閲覧。
- ^ “君を愛したひとりの僕へ”. ハヤカワ・オンライン. 早川書房. 2022年10月30日閲覧。
- ^ “僕が君の名前を呼ぶから”. ハヤカワ・オンライン. 早川書房. 2022年10月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “「僕愛」「君愛」主人公とヒロインたちの眼差し描いた本ビジュアルが公開”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年8月17日). 2022年10月9日閲覧。
- ^ a b “須田景凪とSaucy Dog、同時公開アニメ映画「僕愛」「君愛」の主題歌をそれぞれ担当”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2022年8月5日). 2022年10月30日閲覧。
- ^ a b “『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』特別映像&挿入歌情報解禁!!”. ニュース. 東映 (2022年9月14日). 2022年10月8日閲覧。
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