今昔続百鬼――雲 用語

今昔続百鬼――雲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/05 15:51 UTC 版)

用語

紫雲院(しうんいん)
湯殿山本道寺側の町外れにある、半俗半僧の修行者が開いた行人寺の一つ。寺と云えば寺だが、門も塀も農家のそれに近く、裏手には即身仏を埋める「かろうと」がある。
明治の神仏分離令を受けて神社にも寺にもなることが出来ず、檀家信徒が居なくなり住職も去ったことで廃寺になったが、明治10年岩手から来た粟田周海・コウ夫妻が寺を任され再興した。周海の死後に2代目住職となった笠倉新海が偶然発掘した周門海上人の即身仏を本尊として祀っている。後に本堂下から発見された縁起書によると、上人は慶応元年に入定したとされ、明治維新のごたごたで発掘が遅れているうちに法整備されて発掘出来なくなっていたのだと云う。その後、2代目は失踪、3代目となった今田相順も居なくなり、それ以降は住職の代わりにコウが寺を守っている。
出羽三山信仰から発生した新興宗教の拠点に近く、雨乞いや病治しなどにそれなりの霊験があるとされ、祈禱や願掛けの効能を人伝てに聞いた各地の人々が集まって来る。一文なしでも乞食でも分け隔てなく泊めてくれるが、逃亡中の犯罪者や指名手配犯のようなならず者まで分け隔てないので、警察も対応に苦慮している。

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