ヴィエンチャン都
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/15 07:04 UTC 版)
統計 | |
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県都: | ヴィエンチャン |
面積: | 3,920 km² |
人口: | 810,846人 (2013年) |
人口密度: | 人/km² |
ISO 3166-2:LA: | LA-VT |
位置 | |
行政区分 | |
なお、ヴィエンチャン市(ラーオ語: ເທດສະບານ)という行政区分は現存していない。
メコン川の河口から上流の1584kmの左岸に位置し、タイとの国境をなすメコン川にのぞむ。ヴィエンチャンとは白檀(ラーオ語: ໄມ້ຈັນ)の都や月(ラーオ語: ຈັນ)の都とする説がある。古くからラーオ族の中心地の一つで、14世紀半ば以降ラーンサーン王国の版図に入り、1563年ルアンパバンから遷都された。1707年にラーンサーン王国がルアンパバン王国とヴィエンチャン王国に分裂した後にヴィエンチャン王国の首都として繁栄した。その後、1827-28年にタイに占領され破壊されたが1899年にラオスがフランス領インドシナに編入されると行政府が置かれた。1953年のフランス=ラオス条約によりラオス王国の独立が認められた後には、ルアンパバンの王都とともに、ヴィエンチャンは行政首都となり再興された。その後、1975年の王政の廃止後、ヴィエンチャンはラオス人民民主共和国の首都となった。
市内には仏教寺院が多く、文化や教育の中心地でもある。都の北東部にはプーカオクワイ保護林、北西部はプーパナング保護林があり野鳥や蝶類、蘭の宝庫となっている。
行政区分
ヴィエンチャン都は9郡で構成されチャンタブリー郡(ラーオ語: ຈັນທະບູລີ)が中心をなしている。
地図 | コード | 名前 | ラーオ語 | 英語 |
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01-01 | チャンタブリー郡 | ຈັນທະບູລີ | Chanthabuly | |
01-02 | シコタヴォン郡 | ສີໂຄດຕະບອງ | Sikhottabong | |
01-03 | サイセター郡 | ເມືອງໄຊເສດຖາ | Xaysetha | |
01-04 | シーサタナーク郡 | ສີສັດຕະນາກ | Sisattanak | |
01-05 | ナーサイトング郡 | ນາຊາຍທອງ | Naxaithong | |
01-06 | サイタニー郡 | ໄຊທານີ | Xaythany | |
01-07 | ハートサーイフォング郡 | ຫາດຊາຍຟອງ | Hadxayfong | |
01-08 | サントング郡 | ສັງທອງ | Sangthong | |
01-09 | パークングム郡 | ປາກງື່ມ | Pakngum |
太字はヴィエンチャンの首都機能地域を示す。
気候
ヴィエンチャンの気候は熱帯モンスーン気候に区分される。南西モンスーンはインド洋から湿度を運び込み5月中旬から10月中旬まで降雨をもたらす。この期間は雨期である。雨期の後には比較的冷たい北東モンスーンがシベリアや中国本土から2月中旬まで吹き込む。この時期は比較的冷たく乾燥する。これに続き暑く乾燥した気候の暑期がくる。大量の降雨をもたらす要因としてまた台風の通過がある。通常台風や熱帯低気圧は太平洋や南シナ海で発生しラオスには届かないが、まれにビエンチャンを通過することがある。このようなとき多量の降雨が見られる。台風は南西モンスーンの時期に発生する。ビエンチャンの気温は最も寒い12月から1月において16-18℃、最も暑い3月から5月にかけて31-32℃である。相対湿度は雨期で75-80%、乾期で65-70%である。平均降雨量は1600mm程度でそのうち86%が5月から9月の間に降る。気象ステーションはワッタイ空港の近くに位置しており、気象・水門局管理のステーションは毎日、種々の気象データを収集している。気象ステーションは(緯度:17°57’N 経度:102°34’E 高度171.0mMSL)である。日々のデータ収集は1900年から行われている。しかしデータは維持管理されておらず過去の収集場所を特定することも困難となっている。
- ^ “ヴィエンチャン都のGDP”. ヴィエンチャンマイ紙. (2014年11月10日)
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