レケイティオ 地理

レケイティオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/26 14:13 UTC 版)

地理

レケイティオの地図。なお、地図の右下端部の橋のかかっている川がレア川であり、メンデシャバスク語版との行政境界となっている。

ビスカヤ県の県都ビルバオの北東53kmにある。ビスケー湾のカンタブリア海に面しており、バスク海岸における主要な漁港がある。夏季には観光業が重要な産業であり、レケイティオのイスンサ・ビーチ、隣接するメンデシャスペイン語版にあるカラスピオ・ビーチは海水浴客でにぎわう。15世紀に建設されたゴシック様式バシリカであるサンタ・マリア教会がある。レケイティオ産のパプリカバスク料理の食材として有名である。

歴史

レケイティオのパノラマ

20世紀前半のバスク地方でもっとも重要な作家のレスレクシオン・マリア・デ・アスクエはレケイティオ生まれであり、アスクエはエウスカルツァインディア(バスク語アカデミー)の設立者のひとりとなった。サンティアゴ・ブルアールスペイン語版エリ・バタスナのリーダーのひとりであり、1979年から1983年までビルバオ市長を務めた。エリ・バタスナは過激派テロ組織バスク祖国と自由(ETA)と深いかかわりがある地域政党であり、ブルアールは1984年にスペイン政府が指揮する死の部隊である反テロリスト解放グループ(GAL)によって殺害された。

祭礼

アンツァル・エグナ

聖アントリンスペイン語版(パミエルスのアントニヌス)の聖名祝日である9月2日頃、聖ペドロの聖名祝日である6月29日頃には、それぞれの聖人を称える祭礼が行われる。聖アントリンの祭礼中にはアンツァル・エグナ英語版(ガンの日)と呼ばれる風変わりな行事が行われる。海面上に張られたワイヤーに吊り下げられたガン(雁)の死骸にしがみつき、ガンの首がもげて水面に落ちるまでの時間を競う祭礼である。アンツァル・エグナは300年以上の伝統を持つ祭礼であり、かつては生きたガンを使用していたが、動物の権利を侵害しているとして非難の対象となったため、現在ではガンの死骸を使用している。[1][2][3][4]

出身人物


  1. ^ “Snapshots - September 7, 2006”. The Sydney Morning Herald. (2006年9月7日). http://www.smh.com.au/ftimages/2006/09/06/1157222196210.html 2015年10月5日閲覧。 
  2. ^ Spanish Antzar Eguna festival: decapitate the goose”. The Cellar Image of the Day. 2015年10月5日閲覧。
  3. ^ ガンの首にしがみつけ、スペイン・バスク地方伝統の祭り”. AFP (2015年9月7日). 2015年10月5日閲覧。
  4. ^ 鳥にぶら下がって耐えろ!スペイン・バスク地方の伝統の祭り”. AFP (2013年9月6日). 2015年10月5日閲覧。


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