リンクリゾルバ 概要

リンクリゾルバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/11 09:24 UTC 版)

概要

情報資源の探索、といえば以前なら図書館の現物資料にあたる必要があった。しかし、いまは多様な方法で情報資源へアクセスすることができる。図書館所蔵資料に、ILLサービス、電子ジャーナルの購読、機関リポジトリプレプリントサーバなどである。アクセス可能な情報資源が増えたことで便利になった反面、どれにアクセスしたらよいかがわからなくなった。例えばILLを申し込んだのに、実は電子ジャーナルを契約していた、著者の所属する機関リポジトリで公開されていたなどといったことである。これらは適切コピー問題(Appropriate Copy Problems)と呼ばれる。

このような問題を解決することを目標として、Herbert Van de Sompelによってリンクリゾルバというモデルが提案され、SFXというリンクリゾルバのシステムが開発された。

たとえば、ある情報資源を探すとしよう。図書館の多くが提供しているOPACを用いて所蔵資料の検索を行い所蔵確認する方法がある。情報資源の所蔵を確認したのち、所蔵していれば図書館へいき情報資源へアクセスする。なければILLを依頼するといった流れで情報資源を入手することができる(『OPAC Link』モデル)。また、学術ベンダーが提供している電子ジャーナルサービスなら、所蔵確認(もしくは利用確認)したのちフルテキストへのリンクが貼られ、利用者は即座に情報資源にアクセスすることができる(『Fulltext Link』モデル)。リンクリゾルバで提案されているResolverモデルだと、検索結果から情報資源へのパスを示してくれる。上の例だと図書館に所蔵、しているのかもしくは契約している電子ジャーナルを使うことができるのか、それともILLを通じて入手可能なのかを示してくれる(『Resolver』モデル)。

文献情報データベースなどからもリンク解決が行われる。







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