リッポーセンター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/11 00:52 UTC 版)
概要
リッポーセンターは中環(Central)に近い金鐘に位置するツインタワーの超高層ビルである。金鐘道(Queensway)を挟んで、斜め向かい側には中国銀行タワー(中銀大廈:Bank of China Tower)が、ヴィクトリア湾側にはファー・イースト・フィナンシャル・センターが建っている。この建物はアメリカ合衆国の建築家、ポール・ルドルフ(Paul Rudolph)によって設計され、タワー1(Tower One)は高さ172mの44階建て、タワー2(Tower Two)は高さ186mの48階建てである。
形状はかなり複雑な形をしており、その形はコアラがユーカリの木にしがみついている様だとも言われる。これは風水的に大変悪いとされており、ポール・ルドルフの代表作でもあるこの建築は、ビジネス上のトラブルで持主が替わっている。当初はオーストラリア人のアラン・ボンド(Aran Bond)が創設したボンドグループ(Bond Group)により建設され、奔達中心(Bond Centre)と名付けられた。
1989年には資金貸付元だった日本長期信用銀行(現:SBI新生銀行)が経営破綻した原因のひとつとなる、日本のリゾート開発会社であったイ・アイ・イ・インターナショナルがこのビルの所有権を獲得した。
ところが日本経済のバブル崩壊によりイ・アイ・イ社が倒産、それに伴ってインドネシアの華僑系財閥であるリッポーグループ(力寶集團:Lippo Group)により買収され、今の名称に至っている。
このビルには、日本の福井県香港事務所が入居している。
周辺のバンク・オブ・アメリカタワー(美國銀行中心:Bank of America Tower)や遠東金融中心、高等裁判所(高等法院:High Court)とはペデストリアンデッキで繋がっている。
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