リサイクル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/15 21:10 UTC 版)
回収
概説で説明したように、大きく分けると主として、リサイクル業者による有償買取、無償引き受け、エージェント(自治体や、その委託先組織など)による(巡回)回収の3つがあり、またボランティアによる回収も行われている。
他にも、国によっては、次のような回収方式がある。
- カーブサイド・コレクション : 家庭から出るごみを、資源種類毎に分別して各戸の前にあるごみ集積場に置く方法。日本の資源分別収集制度を取り入れた米国に多いが、収集車が各戸の前を通るまではごみが往来の脇に置きっ放しとなるやや前時代的な制度で、回収頻度が少なかったり住宅密度が高くなると、歩道が置かれたごみに占領される事態となる事も多い。
- DSDシステム : ドイツで1991年に開始された包装材リサイクル制度。従来はほとんど未分別のまままとめて廃棄される事が多かった多種多様な包装材を、予め分別区分を設定して各メーカーに容器の区分表示を徹底させた上で、民間企業として独立採算による(DSP社)が資源として回収・再生・各種工業原料として販売する。これにより大幅なごみの減量に成功していると共に、独立採算とする事で処分コストの大胆な切捨てを可能としている。
- ウェスト・ピッカー:ごみ処分が成熟していない(野積み処理などを行う)国では、最終処分場において個人による有価物の収集が行われ、結果的にリサイクルの環の一翼を担う[22]。
注釈
出典
- ^ “リサイクルという言葉の誕生と変遷、その意義と課題”. 環境省. 2020年6月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “用語の定義”. 経済産業省. 2020年6月5日閲覧。
- ^ The action or process of converting waste into reusable material.
- ^ a b c d e f Encyclopedia Britanica 。PC用の完全版。
- ^ a b c d スーパーニッポニカ「リサイクル」田中勝 執筆。
- ^ 2024年5月8日 (2022年4月8日). “衣類の賢い処分法”. エコスリー. 2024年5月8日閲覧。
- ^ a b c “リサイクルとごみのこと”. 国立環境研究所. 2020年6月5日閲覧。
- ^ 田崎智宏、河井紘輔、寺園淳、稲葉陸太 (2021年3月23日). “国立環境研究所循環センター・ポリシーブリーフ3「リサイクル指標」”. 2021年6月13日閲覧。
- ^ a b “リサイクル率”. アルミ缶リサイクル協会 (2022年6月17日). 2022年9月25日閲覧。
- ^ Bahadir, Ali Mufit; Duca, Gheorghe (2009-08-03). The Role of Ecological Chemistry in Pollution Research and Sustainable Development. Springer. ISBN 9789048129034.
- ^ Green, Dan (2016-09-06). The Periodic Table in Minutes. Quercus. ISBN 9781681443294.
- ^ 一般社団法人日本鉄源協会 (2019年). “日本の鉄鋼蓄積量 Accumulated quantity estimation of Japan”. 2021年12月13日閲覧。
- ^ 総務省 (2021年11月). “統計局>統計データ>日本統計年鑑>本書の内容>第七十一回日本統計年鑑 令和4年>第2章 人口・世帯>2-1 人口の推移 B表(Excel)”. 2021年12月13日閲覧。
- ^ スチール缶リサイクル協会 (2020年). “リサイクル率”. 2021年11月29日閲覧。
- ^ 日本ガラスびん協会. “データ集”. 2022年9月25日閲覧。
- ^ Bottle Deposits Responsible for High PET Recycling Rate in Germany
- ^ リサイクル率の算出
- ^ 日米欧のリサイクル状況比較
- ^ “\アパレル界のリサイクルに革命を!/ 混紡繊維を分別・リサイクルする新技術”. ResOU. 2024年7月15日閲覧。
- ^ “大阪大学、混紡繊維をマイクロ波で分別しリサイクルする技術を開発 | Circular Economy Hub - サーキュラーエコノミー(循環経済)メディア” (2024年4月7日). 2024年7月15日閲覧。
- ^ ““チンして”繊維取り出し 衣類リサイクルの促進期待(共同通信)”. Yahoo!ニュース. 2024年7月15日閲覧。
- ^ Observations of Solid Waste Landfills in Developing Countries:Africa, Asia, and Latin America
- ^ 小島 2018, pp. 85–87.
- ^ 小島 2018, pp. 48–49.
- ^ “中国、年内に「ゴミ」輸入停止へ WTOに通告”. ロイター (2017年7月19日). 2018年4月20日閲覧。
- ^ “ごみ回収拒否の「大乱」で日本式に納得”. 産経新聞社 (2018年4月12日). 2018年4月20日閲覧。
- ^ “中国の「ごみ輸入禁止」、リサイクル業界に変革促すか”. CNN (2018年4月23日). 2018年5月5日閲覧。
- ^ “2019年の日本の廃プラ輸出量は90万トン、100万トン割れは2004年以来(世界) | ビジネス短信 - ジェトロ”. www.jetro.go.jp. 2020年2月17日閲覧。
- ^ “特別リポート:コロナ禍で「プラ危機」、廃棄増がリサイクル圧迫”. ロイター (2020年10月7日). 2020年10月24日閲覧。
リサイクルと同じ種類の言葉
品詞の分類
名詞およびサ変動詞(蓄え) | 積貯 節制 リサイクル 蓄蔵 秘蔵 |
- リサイクルのページへのリンク