ラパス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/26 14:09 UTC 版)
祭典
カーニバル(カルナバル、carnaval)の時(2月頃)とグラン・ポデール祭(El Gran PoderまたはLa Entrada Universitaria)の時(8月頃)には、中心のプラド通りとそれに続くマリスカル・サンタクルス通り (Av. Mariscal Santa Cruz) とモンテス通り (Av. Montes) で、パレードが行なわれる。吹奏楽団の演奏に合わせて民族衣装をまとった十数人から百数十人のグループが踊り歩く。踊りの内容はオルロのカーニバルとほぼ同じであるのでそちらも参照されたい。毎年1月24日にアラシタの祭が開かれる。詳細はエケコの記事を参照。
特色
空気が希薄であることと、ほとんどの家が「アドベ」とよばれる日干しレンガで造られていることから、火事はめったに発生しない。このため、ラパス市には消防署が存在しないということがしばしば言われるが、実際には消防署も消防車も存在する。空気が希薄なために、吸っていないタバコの火が消える、ビールやコーラが激しく泡立つ、袋菓子、シャンプーなどが膨れあがったり破裂する、輸入品の粉クリームのふたを初めてあけるときに粉が吹き出るなど、高地特有の様々な現象が起きる。
酸素が不足するため、旅行者は高山病にかかりやすく、ひどい場合、嘔吐する。急な坂だらけの街であるので、長く住んでいる人でも息が切れて苦痛を感じることが多い。空港には酸素マスクが常備されている。高山病にかかったときにはコカ茶を飲むと症状が緩和される。
すり鉢状の盆地に都市が形成されており、周辺部の急峻な場所には先住民アイマラや貧困層が居住する日干し煉瓦でできた低層住宅が広がる[11]。
交通
ラパスの空港であるエル・アルト国際空港は、正確に言うと隣接市であるエル・アルト市(標高4071mに位置し、世界で最も高い都市といわれる)の高原台地にあり標高差は約500mもある[12]。峡谷盆地のラパス市内からは、すり鉢状の地形を螺旋状に上ってゆく高速道路を使って30分ほどで行くことができる。
サンタ・クルス・デ・ラ・シエラやコチャバンバなどの国内主要都市や、リマ、ボゴタ、サンパウロ、リオデジャネイロ、アスンシオンなどの近隣国の主要都市、またアメリカ合衆国のマイアミと結ぶ航空便が開設されている。
2014年には道路渋滞の緩和を目的として、ラパス中心部と近郊のエル・アルトなどとを結ぶロープウェイ「ミ・テレフェリコ」が開業した。
- ^ “El Alcalde” (スペイン語). GOBIERNO AUTÓNOMO MUNICIPAL DE LA PAZ. 2015年7月7日閲覧。
- ^ “Bolivia/Cities”. Citypopulation (2017年5月2日). 2018年1月13日閲覧。
- ^ a b 遅野井(2006:132)
- ^ 樺山編(1981:50)
- ^ 樺山編(1981:50-51)
- ^ 樺山編(1981:52-53)
- ^ 樺山編(1981:58)
- ^ “Historical weather for La Paz, Bolivia”. Weatherbase. 2011年1月閲覧。
- ^ “La Paz, Bolivia”. Climatebase.ru. 2014年7月18日閲覧。
- ^ “BBC Weather - La Paz”. BBC Weather. 2013年7月閲覧。
- ^ “「明るい」街に生まれ変わる? ボリビアの貧困地区で景観改善プロジェクト”. AFP (2019年10月26日). 2020年4月4日閲覧。
- ^ 樺山編(1981:40)
- ^ “Mapa Mundi de las ciudades hermanadas”. Ayuntamiento de Madrid. 2008年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年7月25日閲覧。
- ^ “Pesquisa de Legislação Municipal - No 14471” [Research Municipal Legislation - No 14471] (Portuguese). Prefeitura da Cidade de São Paulo [Municipality of the City of São Paulo]. 2011年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月23日閲覧。
- ^ Lei Municipal de São Paulo 14471 de 2007 WikiSource (ポルトガル語)
ラパスと同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- ラパスのページへのリンク