ミミズ堆肥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/26 08:31 UTC 版)
問題
- 匂い
- 通常、通気不足や容器内の窒素分が多い有機物の過剰による。嫌気性腐敗による悪臭を防ぐため、空気穴をあける。匂いを抑えるために、紙や乾燥葉などの炭素分の多い有機物を加えるとよいが、多量の炭素質は分解を遅らせる。
- 虫
- 多量の台所の食べ残しや肉はハエを引き付ける。ハエが入り込まない構造の容器により防ぐことはできるが、同時に空気の出入りも難しくなる。また、アリが問題となることがある。普通の蚊避け網戸は目が粗いため、ミバエやアリを完全に防ぐことができない。
- 生態系への影響
- 使用するミミズが外来種の場合、在来種を駆逐するなどの影響を与えることがあるため、ミミズを含む堆肥は自然界に投棄してはならない。
- 悪質商法
- 1976年からのミミズ養殖のブームで、養殖したミミズやミミズ糞を高価に買い取るとしながら、不十分な養殖方法指導や、ミミズと糞の販路が確保されないままでの投資募集による被害が社会問題となった。現在も悪質なミミズ養殖投資募集があると言われる。
脚注
参考文献
- 中村好男 監修、佐原みどり 著 『生ゴミを食べてもらうミミズ御殿の作り方 - ミミズ・コンポスト完全マニュアル』 ヴォイス、2000年、ISBN 4-900550-90-6。:具体的なミミズ堆肥化の方法が記載されている。
- 中村好男 『ミミズと土と有機農業 第4版』 創森社、2004年、ISBN 4-88340-054-9。:科学的にミミズの生態と土壌・肥料とのかかわりが記述されている。
関連項目
- ^ “The Starbucks coffee compost test”. www.sunset.com. 2006年11月28日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2006年10月26日閲覧。
- ^ ミズアブ類 Stratiomyidae イカリ消毒 害虫と商品の情報サイト
- ^ アメリカミズアブの仕事 - About the Bugs
- ^ それは「生ゴミ」じゃない。ハエの「エサ」なんです。 | ボイス・オブ・ユース JAPAN
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