ポパイ (任天堂)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/23 14:21 UTC 版)
ゲーム&ウオッチ版
1981年にゲーム&ウオッチのワイドスクリーンで発売。同シリーズの『パラシュート』に似たゲーム構成となっている。
1983年8月には日本国外で、ゲーム&ウオッチのカラースクリーン テーブルトップとして発売。こちらもワイドスクリーン版、アーケード版、ファミコン版とは全く異なった内容となっている。このバージョンは日本国内でも同月にパノラマスクリーンで再発売された。
ワイドスクリーン版
海の上でボートに乗っているポパイを左右に操り、画面左上のオリーブが投げてくるビン、パイナップル、缶詰をキャッチするゲーム。途中でブルートがポパイを邪魔し、「GAME A」では左端からハンマーで、「GAME B」ではハンマーに加えて右端からパンチで攻撃していくる。オリーブが投げたものを2つ海に落とすか、ブルートの攻撃にあたるとミスとなる。3回ミスでゲームオーバー。
時計機能のアラームは、オリーブが担当している。
テーブルトップ版
桟橋のフィールド上で、画面右側にいるポパイを左右に操り、パンチボタンを用いて画面左側にいるブルートと殴りあうゲーム。攻撃を受けると後退し、その攻撃でブルートを桟橋の左端から落とすのが目的である。ブルートを2回海に落とすと、次の対戦では画面上にいるオリーブがホウレンソウ缶詰を蹴飛ばしてくる。これをキャッチしてブルートを攻撃すれば、ブルートが吹っ飛ばされてクリアとなる。以後は繰り返し。「GAME B」では、桟橋の下にカジキが登場し、下からポパイを攻撃してくる。カジキの攻撃を受けると2つ分後退してしまう。
なお、パノラマスクリーンも同内容である。
ゲーム基板
基板構造はドンキーコングと同じで複雑な造りであり、コネクターもピンタイプ式になっている。 海外版は国内版とは異なり2枚基板構造で、コネクターも1コネクター式である。尚国内版、海外版共に基板自体に反転がかけられており、反転基板が無いとゲーム画面を映し出す事が出来ない。
- 反転基板が無いとゲーム画面が映し出せないのは他の任天堂のゲームでも同じである。また一部反転基板が不要のタイプもある。
- 本作品は登場してから出回りが良かった為、海賊版(コピー基板)が数多く流出した。
タイトル画面にメーカー名と登場年が削除されてしまっていたり、画面に大きく登場する主人公の『ポパイ』の顔自体が肌色ではなく灰色がかって映っていたり(基板上で無理に反転をかけている為、色合いに相性が出てしまっている)、顔にやや横線が入ったりしている。
- また海賊版の基板は国内版の純正基板と違い簡略された構造で、配線が1コネクタータイプ(44ピン式)のやや縦長の一枚構造であったのと、反転基板も不要だった為に設置が容易だった事も海賊版が多く出回った物と見られる。
- 本作品登場から40年近くが経過した現在でも中古基板店でも入手することは可能だが、その大半は海賊版の場合が多い。海外版の純正基板が時折流通する事があるものの、数は少なくなってきている。
- 国内版の純正基板に関しては近年現存数の関係もあり、稀少価値が付いている。
注釈
- ^ コモドール64版はHELPという字が一塊になって落ちてくる。
- ^ アーケード版は階段の片隅(1、2、3面全部)とオリーブの家(2周目以降の1、2面)。FC版はゲームAの2周目以降とゲームBにオリーブの家に出現(1、2面のみ)。コレコビジョン/コモドール64版は階段の片隅のみ(1、2、3面)。
- ^ ファミコン版以外はどれも、ダミーであるが太ったおじさんウィンピーがジャンプ台横に立っている。
- ^ アーケード版及びコレコビジョン版は一度使用したほうれん草はそのステージ中に復活することはないが、ファミコン版はミスをした後の再スタート時にもほうれん草が復活する。
- ^ 日本では未配信。
- ^ 対応している言語が英語のみであるため、Switch版の日本での配信もアルファベット表記のタイトルである。
出典
- ^ 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、90頁。
- ^ 2021CESAゲーム白書 (2021 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2021). ISBN 978-4-902346-43-5
- ^ “Popeye ダウンロード版”. My Nintendo Store. 2023年7月15日閲覧。
- ^ “Popeye” (英語). Official PlayStation™Store US. 2023年7月15日閲覧。
- ^ “「ポパイ」のゲームがNintendo Switch向けに配信開始。ホウレン草の缶詰を食べながらアイテムを集める、どこか懐かしいシンプルな作品”. AUTOMATON. (2021年11月4日) 2022年3月18日閲覧。
- ^ “Popeye game is set to launch on Switch, but it looks like it had zero budget” (英語). Nintendo Enthusiast (2021年11月1日). 2022年3月18日閲覧。
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