ホンダ・ジェイド (自動車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/13 01:56 UTC 版)
沿革
- 2013年9月6日
- 中国で販売を開始[3]。
- 2015年1月8日
- 日本で発売することを発表し、併せて同社ウェブサイトにて先行公開した[4]。
- 2015年2月12日
- 日本市場向け「ジェイド」を発表[5]。(2月13日発売)
- ボディカラーは、「HYBRID」に「ホワイトオーキッド・パール(有料色)」、「モダンスティール・メタリック」、「クリスタルブラック・パール」、「プレミアムブルーオパール・メタリック(有料色)」の4色を設定。「HYBRID X」ではさらに「スーパープラチナ・メタリック(有料色)」、「プレミアムディープロッソ・パール(有料色)」、「マンダリンゴールド・メタリック」(新色)の3色を加えた全7色を設定した[6]。
- 2015年5月21日
- ガソリン車の「RS」を追加[7]。(5月28日発売)
- 「RS」は専用のパワートレインやシャシーセッティングに加え、専用の外内装も採用。外装ではテールゲートと同じくRSエンブレムをあしらったメッシュタイプのフロントグリルをはじめ、フォグライトガーニッシュ・アウタードアハンドル・テールゲートモールにダーククロムメッキを、ホイールには中空構造のレゾネーター(消音装置)をホイールを取り巻くように装着することで高速道路のつなぎ目を越える際や、粗い路面・高速道路の段差乗り越え時などにタイヤ内部で発生する共鳴音(ロードノイズ)を共鳴吸収効果によって抑える17インチノイズリデューシングアルミホイールをそれぞれ採用。内装ではファブリックとプライムスムースのコンビシートを採用し、内装色はブラックとブラウンから選択可能。本革ステアリングとブラックシートにはレッドステッチを施したほか、ペダル類は専用デザインを採用した。
- ボディカラーは「プレミアムブルーオパール・メタリック(有料色)」を除く6色が「HYBRID X」と共通のほか、「RS」専用色として「コバルトブルー・パール」を設定し、全7色から選択可能とした[8]。
- 2017年5月
- ボディカラーの設定を変更。「RS」、「HYBRID X」に設定の「マンダリンゴールド・メタリック」と、ハイブリッド車専用色「プレミアムブルーオパール・メタリック(有料色)」の設定が廃止された[9]。
- 2018年3月8日
- 同年5月にマイナーモデルチェンジを実施することを発表し、ホームページで先行公開[10]。
- 2018年5月17日
- マイナーモデルチェンジ[11](5月18日発売)。
- キャッチフレーズは「NEW STYLE WGN」で、CMソングには米津玄師の「LOSER」が起用された。
- 「Honda SENSING」は、歩行者事故低減ステアリング機能が追加された上で全車標準装備化された。本変更に伴い、「RS」は「RS・Honda SENSING」、既に標準装備済みの「HYBRID X」は「HYBRID X・Honda SENSING」にそれぞれ改名された。
- 前述のとおり中国仕様車に設定されていた2列シート5人乗り仕様が日本仕様車にも設定され、「G・Honda SENSING」と「HYBRID RS・Honda SENSING」として追加。「RS・Honda SENSING」は従来の3列シート6人乗りから、2列シート5人乗りに変更。併せて、3列シート6人乗り仕様にはガソリン車の「X・Honda SENSING」が追加された。
- 「RS」系はヘッドライトをインラインタイプのLEDに、フロントグリルをハニカムメッシュタイプに、アルミホイールを新デザインの18インチにそれぞれ変更した。
- ボディカラーの設定を変更。「ホワイトオーキッド・パール(有料色)」に替わり「プラチナホワイト・パール(有料色)」、「プレミアムディープロッソ・パール(有料色)」に替わり、「プレミアムクリスタルレッド・メタリック(有料色)」を新設定した他、従来「RS」専用色であった「コバルトブルー・パール」は「X」系にも設定を拡大。「RS」系には新開発色である「プレミアムクリスタルオレンジ・メタリック(有料色)」を専用設定し、「X」系は全6色、「RS」系は全7色を設定した[注 1]。また「G・Honda SENSING」を除くタイプには有料色として「ブラックルーフ」仕様6パターンを新設定(クリスタルブラック・パールを除く6色に設定。このうち、「プレミアムクリスタルオレンジ・メタリック&ブラックルーフ」は「RS」系専用設定)。
- メカニズム面では、「RS・Honda SENSING」はCVT制御が新たに採用され、全開加速ステップアップシフト制御とブレーキ時ステップダウンシフト制御を追加。ハイブリッド車は「SPORT HYBRID i-DCD」のギアレシオと駆動力制御を見直す改良が行われ、全タイプにパドルシフトを装備。「RS・Honda SENSING」と「X・Honda SENSING」はリアサスペンションをはじめとするダンパーセッティングの見直しも行われた。
- なお、今回のマイナーモデルチェンジでハイブリッド車の廉価仕様であった「HYBRID」が廃止された。
- 2020年6月
- 中国市場において販売終了。
- 2020年7月1日
- 日本市場において、一部のグレード、カラーの注文ができない旨が公式ホームページに掲載される。
- 2020年7月10日
- 日本市場において、同社の小型セダンのグレイス(ただし、教習車のみ2021年7月まで継続生産[12])と共に生産終了となり、それ以降は在庫限りのみの対応となる。
- 2020年7月31日
- 販売不振のため、同社の小型セダンであるグレイス(教習車除く)と共に販売終了。これと同時に公式ホームページへの掲載を終了。これにより、同社のラインアップからフルヒンジドア式のMPV(ミニバン)が全て消滅する形となり、2列シートモデルは既存の小型ステーションワゴンのシャトルが、3列シートモデルは既存の小型ミニバンの2代目フリードがそれぞれ間接上の代替車種となる。なお、販売開始から販売終了までの日本国内向けの総販売台数は約20,000台であった。
-
2015年2月発売型 日本仕様 HYBRID X
リア -
2015年5月発売型 日本仕様 RS
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2015年5月発売型 日本仕様 RS
リア -
2013年9月発売型 中国仕様車
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2013年9月発売型 中国仕様車
リア -
2015年2月発売型 Modulo Aero Special
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2015年2月発売型 Modulo Aero Special
リア
販売
販売面は発売当初より極めて不振であったが、主たる理由として以下の点が考えられる。
- 設計上の制約による4WDモデルの設定がなかったこと。
- 2×3の6人乗りという独特なコンセプトやパッケージング。
- 3列目シートがエマージェンシー(緊急)用シート的な扱いであり、その上、足元のニークリアランスが狭すぎたこと。
- 販売当初、ユーザーからは背の低いミニバン(MPV、ピープルムーバー)というよりむしろ、ステーションワゴン、あるいはシューティングブレーク的なイメージで写ってしまったこと。
- 1.5Lクラスの車にしては車両価格が高すぎたこと。
- 車重が重すぎたために維持費が割高になってしまったこと。
これらの理由が販売不振を招いてしまったといえるが、その一方で走行性能に関しては1,775mmの全幅からもたらされたワイドトレッドや、専用設計のリアダブルウィッシュボーンのおかげで一定の評価があった[誰によって?]。
注釈
- ^ 「G・Honda SENSING」には「プラチナホワイト・パール(有料色)」、「スーパープラチナ・メタリック(有料色)」、「モダンスティール・メタリック」、「クリスタルブラック・パール」の4色を設定
出典
- ^ 【ホンダ ジェイド 発表】先代 オデッセイ と ストリーム 統合した新ミニバン - レスポンス 2015年2月13日
- ^ 『2012年北京モーターショーでHondaブランド2機種を世界初披露』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2012年4月23日 。
- ^ “为年轻“+S” JADE(杰德)惊艳上市售价14.98万起” (中国語). 東風本田汽車 (2013年9月6日). 2015年1月8日閲覧。
- ^ 『新型乗用車「JADE(ジェイド)」をホームページで先行公開』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2015年1月8日 。
- ^ 『6人乗りの新型乗用車「JADE(ジェイド)」を発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2015年2月12日 。
- ^ 「ホンダ ジェイド カタログ」、2015年1月発行。151JA-K-1501、本田技研工業株式会社
- ^ 『「JADE(ジェイド)」にガソリン車「JADE RS(ジェイド アールエス)」を追加し発売 〜1.5L VTEC TURBOエンジンを搭載〜』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2015年5月21日 。
- ^ 「ホンダ ジェイド カタログ」、2015年5月発行。B411JA-1550-000 1505、本田技研工業株式会社
- ^ 「ホンダ ジェイド カタログ」、2017年5月発行。B411JA-1551-000 1705、本田技研工業株式会社
- ^ 『「JADE」の改良モデルをホームページで先行公開』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2018年3月8日 。
- ^ 『「JADE」をマイナーモデルチェンジして発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2018年5月17日 。
- ^ “なぜ市場では低迷も選ばれ続ける!? 自動車教習所でセダンが採用され続けるワケ(高根英幸)”. ベストカーWeb (講談社ビーシー). (2021年6月2日)
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