プリメーラ・ディビシオン 概要

プリメーラ・ディビシオン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/05 09:41 UTC 版)

概要

スペインのプリメーラ・ディビシオンは、イングランドのプレミアリーグ、イタリアのセリエA、ドイツのブンデスリーガ、フランスのリーグ・アンとともに、欧州5大リーグを形成している[3]プリメーラ・ディビシオンは世界で最も人気のあるプロスポーツリーグの1つであり、2018-19シーズンのリーグ戦の平均入場者数は26,933人。これは世界の国内プロスポーツリーグでは6番目に高く、世界のプロサッカーリーグでは、ドイツのブンデスリーガとイングランドのプレミアリーグに次いで3番目に高い。[要出典]

プリメーラ・ディビシオンでは、創設以来計62のチームが参加している。9つのチームがチャンピオンを獲得しており、レアル・マドリードが35回、FCバルセロナが27回獲得している。歴史を通じて概ねこの2クラブが2強を形成しているのがリーグの特徴である。

バルセロナは1929年に初優勝し、アスレティック・ビルバオがリーグ初期で多くのタイトルを獲得していた。1940年代、バレンシアCFアトレティコ・マドリードがいくつかのタイトルを獲得し、レアル・マドリード、バルセロナとタイトルを争う強豪として登場した。1950年代にはレアル・マドリードとバルセロナがチャンピオンシップを支配し、10年間でそれぞれ4つのタイトルを獲得した。1960年代から1970年代にかけてはレアル・マドリードが14のタイトルを獲得し、アトレティコ・マドリードが4つのタイトルを獲得した[4]。1980年代から1990年代にかけても、レアル・マドリードが目立っていたが、アスレティック・ビルバオとレアル・ソシエダバスククラブが成功を収め、それぞれ2つのタイトルを獲得した。

1990年代以降、バルセロナは16のタイトルを獲得している。レアル・マドリードは8つのタイトルを獲得している。更にまた、アトレティコ・マドリードやデポルティーボ・ラ・コルーニャなどの他のチームもタイトルを獲得している。

近年もレアル・マドリードとバルセロナの2強状態は続き、2003-2004シーズンのバレンシアを最後に、上記2クラブとアトレティコ・マドリードのみがリーグタイトルを獲得している。特に2013年以降は毎年この3クラブが1~3位を独占しており、2強+1という様相を呈している。

UEFAリーグ係数によると、プリメーラ・ディビシオンは過去5年間ヨーロッパでトップのリーグであり、他のどの国よりも長い間(22年)ヨーロッパをリードしてきた。UEFAクラブランキングは他のどのクラブよりも多く(22クラブ)、2番目に多いイタリアのセリエAの2倍以上でもある。プリメーラ・ディビシオンのクラブは国際タイトルの、UEFAチャンピオンズリーグ(19回)、UEFAスーパーカップ(16回)FIFAクラブワールドカップ(8回)で、最も多くのタイトルを獲得している。個人賞では、バロンドール(24回)、FIFA最優秀選手賞および、ザ・ベスト・FIFAフットボールアワード(19回)、 UEFA年間最優秀選手および、UEFA欧州最優秀選手賞(11回)で最も多く受賞している。

2023年現在、リーグ全体の市場価値ランキングではプレミアリーグに次いで世界2位に位置し[5]InstagramTwitterFacebookなどのソーシャルメディアのフォロワー数はサッカー界で最も多い累計2億人を有する[6]

2008年からはビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行とのスポンサーシップ契約によりリーガBBVA(リーガ・べべウベア, Liga BBVA)、2016年から2023年まではサンタンデール銀行によりラ・リーガ サンタンデール(LaLiga Santander)、2023年からはエレクトロニック・アーツによりラ・リーガ EA SPORTS(LALIGA EA SPORTS)の名称が用いられている[7]


注釈

  1. ^ UEFAカップ、フェアーズカップ優勝を含む。
  2. ^ UEFAカップ、フェアーズカップ準優勝も含む。
  3. ^ UEFAカップに統合。
  4. ^ UEFAカップへ統合。

出典

  1. ^ Comunicado Oficial” (スペイン語). Página web oficial de LALIGA | LALIGA. 2023年8月15日閲覧。
  2. ^ ¿Cuál es la mejor liga de fútbol del mundo?” (スペイン語). BBC News Mundo (2015年3月19日). 2023年8月15日閲覧。
  3. ^ 清水正典「スポーツ社会システムのトータルシステムマネジメント I -ヨーロッパチャンピオンズリーグの隆盛と社会的背景-」『吉備国際大学社会学部研究紀要』第18巻、吉備国際大学社会学部、2008年3月、83-93頁、NAID 1100066335682019年4月17日閲覧 
  4. ^ Lara, Lorenzo (2017年5月22日). “The Real Madrid domination of the 1960s and 70s” (英語). MARCA in English. 2020年3月23日閲覧。
  5. ^ 【2023年版】世界サッカーリーグランキングTOP10選!最も市場価値の高いリーグはどこ? | スポログ!”. sports-log.com (2023年8月25日). 2023年10月13日閲覧。
  6. ^ LaLiga reaches 200 million followers across social networks and cements its position as a global leader in digital strategy” (英語). LALIGA (2023年6月29日). 2023年7月19日閲覧。
  7. ^ ラリーガ公式 (2023年7月7日). “ラリーガ、EA SPORTSと共に新時代へ”. スポーツナビ. Yahoo!ニュース. 2023年7月10日閲覧。
  8. ^ a b c d イレギュラーなリーガのキックオフ時間、その背景には…”. スポーツニッポン (2012年4月21日). 2012年8月20日閲覧。
  9. ^ 異例のリーガ開催日程にアトレティコ会長が激怒”. Goal.com (2012年8月5日). 2012年8月20日閲覧。
  10. ^ “シメオネ、リーガ3強として扱われる現状に…「私たちはバルサでもマドリーでもない。アトレティコに対する要求をしてくれ」”. サッカーキング. (2018年9月25日). https://www.goal.com/jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E3%82%B7%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%83%8D%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AC3%E5%BC%B7%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E6%89%B1%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E7%8F%BE%E7%8A%B6%E3%81%AB%E7%A7%81%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AF%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%81%A7%E3%82%82%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%AA%E3%81%84%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B3%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E8%A6%81%E6%B1%82%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8C/syimpz2errqa17gldil7a9f07 2021年4月26日閲覧。 
  11. ^ “リーガ3強が対象…今週末もリーグ戦が開催されたらどんなスタメンになる!?”. サッカーキング. (2019年10月10日). https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20191010/988220.html 2021年4月26日閲覧。 
  12. ^ 欧州最多の観客動員数はブンデスで平均4万2388人!一方で集客率トップは?”. footballchannel. 2019年4月17日閲覧。
  13. ^ リーガ、来期以降の放映権契約に合意…3年合計3500億、さらに上昇も”. サッカーキング (2015年12月4日). 2016年12月18日閲覧。





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