ブルックリン区 交通

ブルックリン区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/18 19:23 UTC 版)

交通

ニューヨーク市地下鉄路線図
マンハッタンとを結ぶ3つの橋

公共交通

ブルックリン区内の主要な交通手段は公共交通網である。ニューヨーク市地下鉄が18線(フランクリン・アベニュー・シャトルを含む)通っており観光客や通勤でマンハッタンとを行き来する者の92.8%はこの地下鉄を利用する。ターミナル駅としてはアトランティック・アベニュー-バークレイズ・センター駅ブロードウェイ・ジャンクション駅ディカルブ・アベニュー駅ジェイ・ストリート-メトロテック駅コニー・アイランド-スティルウェル・アベニュー駅などがある。またロングアイランド鉄道(LIRR)アトランティック線英語版ではイーストニューヨーク駅英語版ノストランド・アベニュー駅英語版アトランティック・ターミナル駅の3駅がある。LIRRにはアトランティックAve-パシフィックSt駅近くからアクセスでき10の地下鉄網に乗り換えられる。尚、LIRRではブルックリンから直通でマンハッタンにアクセスは出来ない。

ニューヨーク市バス網も区内全域を網羅している。平日はマンハッタンへのエクスプレスバスも運行している。ニューヨークの象徴でもあるタクシーのイエローキャブも見受けられるが同タクシーは主にマンハッタンで運行されている為数は極端に少なくなる。またマンハッタンからブルックリンへ行くことを拒否される場合も多く、区南部への目的地はほぼ承諾されない(特に夜)。

道路

高速道路の多くは区西側と南側に通っておりブルックリン-クイーンズ高速ゴーナス高速)、プロスペクト高速サンライズ高速ベルト高速ジャッキー・ロビンソン高速がある。一般道で区内の幹線道路となっているのはアトランティック・アヴェニューキングス・ハイウェイオーシャン・パークウェイイースタン・パークウェイリンデン・ブルーヴァードフラットブッシュ・アヴェニューベッドフォード・アヴェニュー、4番アヴェニュー、86番通り、ベイ・パークウェイ、マグギネス・ブルーヴァード、ペンシルベニア・アヴェニューなどである。

ブルックリンに走る大半の道にはなんらかの名前が付けられているがパークスロープ地区や南西部ではマンハッタンのように数字を使った道路がある。数字のストリート(丁目)は東西に、数字のアヴェニュー(街)は南北に走る。数字のストリートは他の地区に進入した時 East, north, South, West, Bay, Brighton, Plumb, Flatlands などの接頭辞が付く。これはキングス郡にもともとあった複数の町に由来する。

マンハッタンへの道路のアクセスはブルックリン橋マンハッタン橋ウィリアムズバーグ橋バッテリー・トンネルの4つがある。ちなみにこの橋を南からBMWBrooklyn, Manhattan, Williamsberg)と覚える。ヴェラザノ・ナローズ橋はスタテンアイランドとを繋いでいる。クイーンズとはほぼ陸続きであるがニュータウン川にはコシャウスコ橋プラスキ橋、JJバーン記念橋が、ロッカウェイ半島にはマリーンパークウェイ橋が架かっている。

海運

栄えたニュージャージーの湾岸地帯。ブルックリンはマンハッタンの裏側。

サンセットパークにあるブルックリン・アーミー・ターミナルなど歴史的にブルックリンの沿岸地域は巨大な貿易港であった。 1976年1月5日には港の1000万リットルの石油タンクが爆発事故を起こし、付近の住民が避難を余儀なくされたこともあった[5]

21世紀の現在においては、多くの貨物船が寄港するのはブルックリンの対岸にあるニュージャージーの港で、ブルックリンは再び貨物船を呼び戻す為レッドフック地区にターミナルを建設。史上最大級の客船クイーン・メリー2はニューヨーク港に進入することを計算し全米一の長さを誇るつり橋、ヴェラザノ・ナローズ橋の下をくぐれるよう設計された。同客船はタイタニックの母港としても有名なイングランドサウサンプトン港を出港しレッドフックに度々寄港する。

ニューヨーク水上タクシーは元は通勤者用に設計され(現在は観光客が多い)区西海岸からローワー・マンハッタン、ミッドタウン、ロングアイランドシティブレジーポイントに寄港する。

対岸のニュージャージーとを繋ぐクロスハーバー・トンネルは元は1920年代に提案されたがニューヨーク・ニュージャージー港湾公社は未だその実用性について議論中とし実行には移していない。

最南端にある小型空港フロイド・ベネット・フィールドは商業運行は基本的に行っておらず一般の人が利用する空港ではない。


  1. ^ CITY POPULATION”. 2023年8月11日閲覧。
  2. ^ Dave Leip's Atlas of U.S. Presidential Elections”. 2023年5月18日閲覧。
  3. ^ BOARD OF ELECTIONS IN THE CITY OF NEW YORK 2020 ELECTION NIGHT RESULTS President/Vice President”. 2020年11月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月7日閲覧。
  4. ^ New York State Board of Elections, 2020 General Election Night Results”. 2018年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月7日閲覧。
  5. ^ 石油タンク大爆発『朝日新聞』1976年1月6日夕刊、3版、7面
  6. ^ Per the County and City Data Book:2007 (U.S. Census Bureau), Table B-1, Area and Population, retrieved on July 12, 2008, New York County (Manhattan) was the nation's densest-populated county, followed by Kings County (Brooklyn), Bronx County, Queens County and San Francisco, California.
  7. ^ American Fact Finder (U.S. Census Bureau): New York by County - Table GCT-PH1. Population, Housing Units, Area, and Density: 2000 Data Set: Census 2000 Summary File 1 (SF 1) 100-Percent Data, retrieved on February 6, 2009





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ブルックリン区」の関連用語

ブルックリン区のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブルックリン区のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのブルックリン区 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS