ビデオフィードバック 科学において

ビデオフィードバック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 15:38 UTC 版)

科学において

コンピュータプログラム"Open Broadcaster Software"によるドロステ効果
合わせ鏡による光学フィードバック

これまで説明してきたビデオフィードバック、すなわちカメラをモニターに向けたことで生じるフィードバックは、光学フィードバック英語: optical feedback)の一例に過ぎない。科学分野における光学フィードバックの最もわかりやすい例は、ほとんどのレーザーで見られる光共振器である。光共振器は、光を増幅する2枚の鏡で構成されている。1990年代後半には、不安定共振器と呼ばれるレーザーにおいて、その光ビームの断面がフラクタルパターンを示すことが明らかになった[3]

科学における光学フィードバックは、ビデオフィードバックと密接に関連しており、ビデオフィードバックを理解することは、光学フィードバックの他の応用にも役立つ。ビデオフィードバックは、不安定共振器レーザービームのフラクタル構造の本質を説明するために使用されている[4]

ビデオフィードバックは、実験数学的なツールとしても有用である。例えば、複数のモニターを使ってフラクタルパターンを作成したり、鏡を使って複数の画像を作成したりすることができる。

SoftologyのVideo Feedbackのページでは、実際のビデオフィードバックとシミュレートされたビデオフィードバックに関するリンクと情報を提供している。

光学フィードバックは、暗視装置の画面にも見られる。ここでのフィードバックは、通常、蛍光体スクリーンで発生した光が光電面に「フィードバック」され、管が振動して画像が損なわれるというものであり、好ましくない現象である。この現象は、蛍光体スクリーンの背面にアルミの反射板を蒸着したり、マイクロチャンネルプレートディテクターを搭載することで抑制するのが一般的である。


注釈

  1. ^ ローワー・マンハッタンの廃墟となったホテルのキッチンを活動場所とした。

出典

  1. ^ "Formula for Videofeedback" Archived July 19, 2011, at the Wayback Machine.. videofeedback.dk. Retrieved 2010-12-28.
  2. ^ "Simulation of video feedback" Archived October 7, 2009, at the Wayback Machine.. videofeedback.dk. Retrieved 2010-12-28.
  3. ^ Karman, G. P.; McDonald, G. S.; New, G. H. C.; Woerdman, J. P. (1999). “Fractal modes in unstable resonators”. Nature 402 (6758): 138. doi:10.1038/45960. 
  4. ^ "Fractal video feedback" Archived May 20, 2011, at the Wayback Machine.. Optics Group (University of Glasgow). Retrieved 2010-12-28.
  5. ^ Hofstadter, Douglas (2007). I Am a Strange loop. New York: Basic Books. p. 67. ISBN 978-0-465-03079-8. https://archive.org/details/iamstrangeloop00hofs 


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