ビクター・モーゼス 経歴

ビクター・モーゼス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 09:14 UTC 版)

経歴

生い立ち

ナイジェリアで生まれ育ったが、11歳の時に両親を殺人事件で失いナイジェリアからイングランドに移住した。

クラブ

高校時代にクリスタル・パレスのスカウトの目にとまり、2004年からユースチームに所属した。2007年にトップデビューを飾って以降リーグ戦40試合に出場しており、アーセナルリヴァプールバルセロナトッテナム・ホットスパーエヴァートンなどからの関心が伝えられていた。

2010年2月1日、ウィガン・アスレティックに移籍することが決まった。移籍金250万ポンドで契約期間は3年半。2月6日のサンダーランド戦でデビューを果たした。5月3日のハル・シティAFC戦で初ゴールを記録した。

2012年8月、チェルシーFCに移籍が決定[1][2]。9月15日のクイーンズ・パーク・レンジャーズFC戦でデビューを果たした。11月3日のスウォンジ・シティAFC戦にてチェルシーでのリーグ戦初ゴールを記録した。

2013-14シーズンよりリヴァプールFCへレンタル移籍[3]

2014-15シーズンよりストーク・シティFCへレンタル移籍[4]

2014-15シーズン終了後に一度はチェルシーFCへ復帰するも、2015年9月1日にウェストハム・ユナイテッドFCに1年間のレンタルで移籍した[5]

3シーズン連続のローン移籍でのたらいまわし状態により、放出候補とみられていたが、チェルシー再建を任されたアントニオ・コンテ監督にプレシーズンマッチでのプレーが評価され、2016-17シーズンはチームに残留した[6]。シーズンの序盤は、主にサブメンバーだったが、コンテ監督が3バックを導入したハル・シティ戦からは、「3-4-3」の右ウィングバックとして起用された。ウィングバックでは豊富な運動量により攻守にわたり躍動し、コンテ監督から絶対的な信頼を得、チームのキーマンとしてレギュラーの座を確保した[7][8]

2019年1月25日、フェネルバフチェSKに2019-20シーズン終了までのレンタルで移籍した[9]

2020年1月23日、インテルナツィオナーレ・ミラノに買取オプション付のレンタルで移籍した[10]。背番号は11番。

2020年10月15日、FCスパルタク・モスクワに買取オプション付のレンタルで移籍[11]。2021年7月に所属元のチェルシーとの契約満了を伴い、完全移籍が決定した[12]

代表

2005年にイングランドU-16代表で初めて代表に呼ばれた。U-17代表では、UEFA U-17欧州選手権2007に出場し3ゴールを挙げトニ・クロースと共に得点王となりチームを準優勝に導いた。FIFA U-17ワールドカップでもチームトップの3ゴールを決めたが、ブラジル代表戦で負傷しその後は欠場。チームは準々決勝でドイツ代表に敗れた。U-19代表ではUEFA U-19欧州選手権2008に出場したがゴールを挙げることなくチームはグループステージ敗退となった。

イングランド代表として着実にキャリアを上げていったが、A代表では故郷であったナイジェリア代表を選択した。2012年2月29日のアフリカネイションズカップ2013予選ルワンダ戦でナイジェリア代表デビューした。同年10月12日のアフリカネイションズカップ2013予選、リベリア戦で代表初得点を含む2得点を挙げた。アフリカネイションズカップ2013では初戦を除く5試合でスタメン出場、エチオピア戦で決勝ゴールを含む2ゴール (いずれもPK) を挙げるなど、チームの優勝に貢献した。

2018 FIFAワールドカップの最終メンバーに選ばれ、グループステージ3試合すべての試合にフル出場。3試合目のアルゼンチン戦では、PKによる得点を決めた。ワールドカップ終了後の2018年8月15日、自身のツイッターにてナイジェリア代表引退を発表した[13]


クラブでの成績

  1. ^ 予選、プレーオフも含む。
  2. ^ 予選、プレーオフも含む。

代表

  1. ^ 勝(○)、分(▲)、敗(●)
  1. ^ “ウィガンのナイジェリア代表モーゼスが11億円でチェルシー移籍へ”. サッカーキング. (2012年8月24日). https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20120824/67372.html 2018年4月8日閲覧。 
  2. ^ “モーゼスのチェルシー移籍が完了”. Goal.com. (2012年8月25日). http://m.goal.com/c/jp/news/74/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89/2012/08/25/3328852/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC%E7%A7%BB%E7%B1%8D%E3%81%8C%E5%AE%8C%E4%BA%86 2018年4月8日閲覧。 
  3. ^ “リヴァプール、チェルシーのナイジェリア代表MFモーゼスを獲得”. サッカーキング. (2013年9月3日). https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20130903/132436.html 2018年4月8日閲覧。 
  4. ^ “ストークモーゼスのレンタルを発表”. Goal.com. (2014年8月17日). http://www.goal.com/jp/news/74/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89/2014/08/17/5039260/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%92%E7%99%BA%E8%A1%A8?ICID=PP_38749 2014年9月10日閲覧。 
  5. ^ “ウェスト・ハム、モーゼスをチェルシーからレンタル”. Goal.com. (2015年9月1日). http://www.goal.com/jp/news/74/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89/2015/09/01/14944262/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%8F%E3%83%A0%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%82%B9%E3%82%92%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB 2018年4月8日閲覧。 
  6. ^ Antonio Conte takes swipe at Jose Mourinho: Why did no-one recognise how good Victor Moses is? :telegraph.co.uk 2016年11月22日
  7. ^ Chelsea: Victor Moses goes from outcast to key role under Antonio Conte:BBC 2016年11月20日
  8. ^ Conte salutes 'incredible' Moses after Hull win:Goal.com 2016年10月2日
  9. ^ ヴィクター・モーゼスがフェネルバフチェへローン加入チェルシーフットボールクラブ公式サイト 2019年1月26日
  10. ^ ヴィクター・モーゼスがインテルに加入”. FCインテルナツィオナーレ・ミラノ (2020年1月23日). 2020年1月24日閲覧。
  11. ^ Виктор Мозес — игрок «Спартака»!”. spartak.com (2020年10月16日). 2021年3月22日閲覧。
  12. ^ ビクター・モーゼス、ロシアへの移籍手続きが完了”. チェルシーFC (2021年7月2日). 2021年7月4日閲覧。
  13. ^ @VictorMoses
  14. ^ Chelsea's Victor Moses wins PFA Fans' Premier League Player of the Month:Sky Sports 2016年12月13日






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