ヒュッケバイン
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ヒュッケバイン
ヒュッケバイン Huckebein | |
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形式番号 | RTX-008L / R PTX-08R (DC戦争シリーズ、V) PTX-08L (X-Ω) |
分類 | パーソナルトルーパー |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | リアル系主人公の父親(DC戦争シリーズ) カーク・ハミル(α、OG両シリーズ) ニコラ・ヴィルヘルム研究所(V、X-Ω) |
製造 | テスラ・ライヒ研究所(DC戦争シリーズ) マオ・インダストリー社(α、OG両シリーズ) ニコラ・ヴィルヘルム研究所(V、X-Ω) |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 19.8m |
重量 | 132.4t 60.4t(α、OG両シリーズ) |
フレーム | Hフレーム |
動力源 | ブラックホール機関(DC戦争シリーズ) ブラックホールエンジン(α、OG両シリーズ) |
武装 | 60mmバルカン / バルカン砲 マイクロミサイル 4連ミサイルランチャー プラズマソード ロシュセイバー リープ・スラッシャー ブラックホール・キャノン |
防御装備 | IフィールドDC戦争シリーズ) ABフィールド(OGシリーズ) |
乗員人数 | 1人 |
搭乗者 | 『第4次/S』『F/完結編』のリアル系主人公 ライディース・F・ブランシュタイン リン・マオ ヴィレッタ・バディム レオナ・ガーシュタイン イルムガルト・カザハラ ヴェルダーブ・テックスト シャルロッテ・ヘイスティング シズキ・シズカワ |
『第4次』でリアル系オリジナル主人公の専用機として初登場。異星人からの侵略に備えて開発されたPTで、ゲシュペンストの後継機という設定。『第4次/S』のみ、機体のカラーリング(基本色は水色)と名称を変更可能。
『新』ではかつて起動実験に失敗したという設定が、αシリーズではPT関連の設定がそれぞれ付加されていった。
以下はOGシリーズでの設定。英字武器名称のあるものは北米版『OG』における表記。
ビルトシュバインをベースに、ゲシュペンストMk-II量産計画のデータを盛り込んで開発された。従来のPTとは異なるHフレームを採用。内蔵兵器を極力廃することで、軽量化や製造コストの削減を達成している。3機が製作され、ビルトシュバイン同様にプラズマ・ジェネレーターの採用を予定していたが、地球圏防衛計画の要請(SRX計画のテストのため)を受け、2機にEOTを使用したブラックホールエンジンを搭載することとなる。その際、ブラックホールエンジン搭載機はRTX-008L / R、プラズマ・ジェネレーター搭載機(後述)はRTX-009へと形式番号が変更された。その後、008Rは起動実験の際に暴走事故で失われている。従来のPTを凌駕する運動性と火力に加え、分身機能と対ビームフィールドを有する。後継機と区別するため「ヒュッケバイン008L / R」や「ヒュッケバインMk-I」とも呼称される。
『OG』ではカトキハジメによってヒュッケバインMk-IIから逆算する形でリファインされた。カラーリングもMk-IIと同様の紺色に変更。
- 武装
-
- 60mmバルカン (DC戦争シリーズ)/ バルカン砲(OGシリーズ) (Gatling Gun)
- 唯一の内蔵火器。『OG1』では弾数制限がない。
- 4連ミサイルランチャー
- 中射程ミサイル。OGシリーズ未登場。
- マイクロミサイル
- 投下範囲指定型のMAP兵器。OGシリーズ未登場。
- プラズマソード
- 近接戦闘用の非実体剣。OGシリーズ未登場。
- ロシュセイバー (Roche Saber)
- 威力、消費エネルギー共に高い非実体剣。『第4次/S』ではオーラバトラーの武装「ハイパーオーラ斬り」と同じモーションで攻撃するが、何を用いて斬っているのかは不詳。『OG』シリーズでは汎用武器。
- リープ・スラッシャー (Remote Slasher)
- 本体から空中へ射出したパーツでドーナツ状の回転カッターを形成し、標的を切り刻む。飛んで行く途中で空間跳躍を行うが、『OGs』や『OG外伝』ではこの描写は削除されている。『OG』シリーズでは汎用武器。
- ブラックホール・キャノン (Black Hole Gun[4])
- マイクロブラックホールを射出して標的を圧壊させる重力兵器。使用時は両サイドのグリップを掴んで保持。『OG』シリーズでは武器側にもブラックホールエンジンが搭載されている[5]。
- 劇中の活躍
-
- DC戦争シリーズ
- 『第4次/S』『F完結編』に登場。インスペクター事件でDCと異星人に太刀打ちできず、ロンド・ベル隊に戦争終結の功績を独占された地球連邦軍が、テスラ・ライヒ研究所で開発を行っていた対異星人用の新型PT。連邦軍の再編が行われてティターンズが結成されたことで、組織の力関係が変化して計画が頓挫していたが、機体の有用性を認めた破嵐財閥が資金・人材援助を行い、完成に至った。完成した本機は、テスラ研の所長の子であるリアル系主人公へ誕生日プレゼントとして与えられた。操縦系が主人公の脳波と同調するようになっており、他の者では動かせない。動力炉には、ゲストと呼ばれる異星人から供与されたブラックホール機関が採用されている。主人公が前半に乗るゲシュペンストは本機のプロトタイプという位置づけである。これらの作品では形式番号が「PTX-08R」。
- 『新』
- 設定のみ。ライがテストパイロットを務めたが、起動に失敗して暴走。
- αシリーズ
- 設定のみ。EOTによるブラックホールエンジンを採用した実験機。008Rはエアロゲイターの謀略により暴走し消滅。008Lも封印処分となる(『α』劇中には、ヒュッケバインEXへ改修済みの姿で登場)。
- OGシリーズ
- 暴走の経緯はαシリーズとほぼ同じ。『OG1』で特定条件を満たすと、封印の解かれた008Lにリンもしくはヴィレッタが乗って登場。本作ではABフィールド未装備だが最高クラスの基本性能を持つ。『OG2』でもリンの機体として登場するが、彼女がマオ社の経営再建に専念する間はレオナへ託される。『OG外伝』でも使用可能(『α』のような改装は受けていない)。
- 『DW』ではライの行った起動実験のシーンが描かれているが、機体がヒュッケバインであることには触れられていない。『OGIN』の第24話でヒュッケバインとブラックホールエンジンの存在、またゾヴォーグの技術が導入される予定だったことにメキボスが言及している。
- 『第2次OG』ではオーバーホール中にガリルナガンの襲撃を受けて破壊され、ブラックホールエンジンのコアを抜かれた。
- 『V』、『X-Ω』
- ニコラ・ヴィルヘルム研究所ドイツ本部が開発したPT。デザインはDC戦争シリーズ準拠だが、設定は異なる。
- PTX-08R、PTX-08Lの2機が存在している(『V』では08R、『X-Ω』では08Lのみ使用可能)。
ヒュッケバイン009
ヒュッケバイン009 Huckebein 009 | |
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形式番号 | RTX-009 |
分類 | パーソナルトルーパー |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 19.8m |
重量 | 60.4t |
フレーム | Hフレーム |
動力源 | プラズマ・ジェネレーター |
武装 | バルカン砲 ロシュセイバー ブーステッド・ライフル リープ・スラッシャー |
乗員人数 | 1人 |
搭乗者 | イルムガルト・カザハラ リョウト・ヒカワ |
当初の予定通りプラズマ・ジェネレーター(αシリーズでは核融合エンジン)を搭載したヒュッケバインで、後継機のデータ取得用の機体。カラーリングは緑色。これは『第4次/S』で選択できるカラーリングのうち7番目のものと同一の配色である。当時の最新型PTであり、本機とビルトラプターのデータを基にR-1が開発された。
- 劇中の活躍
-
- αシリーズ
- 設定のみ。リンがPTXチーム時代に使用。
- OGシリーズ
- 『OG1』リュウセイ編の前半でハガネに搬入されている。イルムが量産型ゲシュペンストMk-IIから乗り換え、グルンガストの受領まで使用した。以前PTXチームで009を使用していた旨の会話がある。キョウスケ編では合流時にリョウトが乗っている。ABフィールドやブラックホール・キャノンは装備していないが、分身機能を持ちエネルギー容量や汎用武器の搭載量が多い。GBA版、『OGs』とも『OG2』シナリオには登場しない。
- 『DW』では他のヒュッケバイン系機体と同様に未登場だったが、『OGIN』ではヒュッケバインEXへ改造された後、型番・名称や仕様が変更されエクスバインになったという設定である[6]。
ヒュッケバインEX
ヒュッケバインEX Huckebein EX | |
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形式番号 | RTX-008LC(α) RTX-009EX[7](OG) |
分類 | パーソナルトルーパー |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 改良機 |
全高 | 19.6m |
重量 | 53.3t |
フレーム | GIIフレーム(α) |
動力源 | ブラックホールエンジン(α) プラズマ・ジェネレーター(OG) |
武装 | 60mmバルカン マイクロミサイル プラズマソード フォトン・ライフル リープ・スラッシャー ブラックホール・キャノン改 |
防御装備 | G・テリトリー |
乗員人数 | 1人 |
搭乗者 | イルムガルト・カザハラ |
『α』に登場。連邦軍極東基地で封印されていたヒュッケバイン008Lを、ヒュッケバインMk-IIのパーツを使用して改修した機体。外観は赤いMk-IIで「レッド」とも通称される。性能はMk-IIとMk-IIIの中間に位置する。SRX計画に危機感を抱いたイルムが奪取した。『OG』シリーズにもEXの名を持つ機体が設定上存在するが、008Lの改装機ではない(後述)。
- 武装
-
- リープ・スラッシャー
- Mk-IIのチャクラム・シューターと同様の中射程武装になっている。
- ブラックホール・キャノン改
- 改良型の重力兵器。Mk-IIのGインパクト・キャノンと同じ形状。
- 劇中の活躍
-
- α
- オリジナル主人公をスーパー系に設定すると登場。イルムが搭乗して主人公やSRXチームへ襲い掛かってくるが、条件を満たせば終盤でイルムと共に自軍へ参入。ゲーム中のスペックはMk-IIIをも凌駕する。グラフィックや戦闘アニメーションは、Mk-IIのものが流用されている。
- OGシリーズ
- Mk-IIとMk-IIIの過渡期に当たる機体。AMボクサーやAMガンナーの調整用としてインスペクター事件以前に作られていたが、機体そのものがお蔵入りし、製作が再開された『OG外伝』の時点でも劇中には未登場。SRX計画凍結中に作っていたため、形状や名称も上の目を逃れるために従来のヒュッケバインシリーズとは変えてある。
- 『OGIN』ではヒュッケバイン009を改造したデータ取得用の機体が、開発中にヒュッケバインEXの名で呼ばれていたという設定。「EX」とはマオ社独自のPT開発計画のコードネームであり、量産機のバリエーション開発も含まれているという[8]。その当時は『α』におけるEXと同様に赤い機体色で[6]、後に「COMPOSITE Ver.Ka エクスバイン EXバージョンカラー」(エクスバインのカラーリングをEXと同じ赤にしたもの)として立体化された[9]。この「赤いエクスバイン」は、プロデューサーの寺田が公式ブログで「第8話に登場する前のエクスバインはこういうカラーリングだった」と明かし[10]、DVD第3巻のコラムにおいても同様の記述がされている。
エクスバイン
エクスバイン Exbein | |
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形式番号 | PTX-EX |
分類 | パーソナルトルーパー |
所属 | 地球連邦軍 |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 試作試験機 |
全高 | 21.6m |
重量 | 55.5t |
動力源 | プラズマ・ジェネレーター(1号機) 小型プラズマ・ジェネレーター×2(タイプR、タイプL) |
HMI | T-LINKシステム(1号機) APT-LINKシステム(タイプR、タイプL) |
武装 | バルカン砲 ロシュセイバー フォトン・ライフル(ショートバレルタイプ) チャクラム・シューター ファング・スラッシャー グラビトン・ライフル(Bst) |
乗員人数 | 1人 |
搭乗者 | リョウト・ヒカワ(1号機、タイプR) リオ・メイロン(タイプL) |
ヒュッケバイン009を大幅に改造したデータ取得用の機体。機体名は「エクストラ・ヒュッケバイン」の略。開発中はヒュッケバインEXと呼称されていたが、SRX計画が一時凍結処分を受けヒュッケバイン系の開発も中止された時期に型式番号や名称、仕様が変更されている。従来の設定におけるヒュッケバインEXのポジションに当たる、Mk-IIとMk-IIIの中間に位置する機体である。AMガンナーとAMボクサーのテストなどに使用された。T-LINKシステムやテスラ・ドライブも搭載されており、調整次第でMk-IIIと同等の能力を引き出すことが可能とされる。外形上の特徴として頭部V型アンテナが無く、SRXに似たゴーグル型のバイザーを装着している。マリオンとカークの会話から、ウラヌス・システムも搭載していることが示唆されている。実戦でもAMガンナーとの合体形態(エクスバインガンナー)やAMボクサーを装備した形態(エクスバインボクサー)での運用が可能。ただしトロニウム・エンジン非搭載のため、ガンナーのGインパクト・キャノン斉射は2門までとされる[6]。トロニウム・エンジン搭載のMk-IIIに比べると制約こそあるものの、コアトルーパーシステムを運用できるため、通常エンジンよりも高出力なエンジンが搭載されていることがうかがえる。
- 劇中の活躍
- 『OGIN』第8話から登場。ヒリュウ改への輸送直前、インスペクターの襲撃に際してヴァルシオーネを援護するためにリョウトがT-LINKシステムを活用して機体を短時間で起動させ、AMボクサーを装備して出撃した。この戦闘ではボクサー形態のままAMガンナーとも接続し、ガンナーを手持ち火器のように保持してフルインパクト・キャノンを使用した(エクスバイン、ボクサー、ガンナーの出力を合わせて発射するため。それでもMk-IIIによる本来のフルインパクト・キャノンには及ばないとされる[6])。また、ボクサーパーツの運用にも制約があり、一部武装は使用できない[8]。後にエクスバインガンナーとしても運用される。
- 『第2次OG』では倉庫に保管されていたことが幸いし全壊は免れ、応急処置によりアッシュへと改修される。
- 『OGDP』ではアッシュ、エグゼクスバインへ改修された機体の他に新たなエクスバイン タイプL、タイプRを開発していることが発覚。『OGIB』で本編に先行して登場し、タイプRは『OGIN』やアッシュ、エグゼクスバインへ改修された機体と同じカラーリング、タイプLは設定にあったEXバージョンカラーに準拠している。この2機のエクスバインは新開発のAPT-LINKシステムを搭載しているため念動能力者でなくとも念動装備の使用が可能となっているほか、小型プラズマ・ジェネレーターを2機搭載しているためAMパーツの性能を引き出すことが可能となっている。なお、この2体のエクスバインは『OGMD』では後述のAMパーツをつけた状態でしか運用できず、素の状態で運用することは出来ない。
アッシュ
エクスバイン・アッシュ Exbein Ashe | |
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形式番号 | PTX-EXH[11] |
分類 | パーソナルトルーパー |
所属 | 鋼龍戦隊 |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 改修機 |
全高 | 19.0m |
重量 | 49.0t |
動力源 | プラズマ・ジェネレーター |
HMI | T-LINKシステム |
武装 | 頭部バルカン砲 グラビトン・ライフル ストライク・シールド T-LINKセイバー |
防御装備 | 念動フィールド |
乗員人数 | 1人 |
搭乗者 | イーグレット・イング |
『第2次OG』に登場。ガリルナガンによるヒュッケバインシリーズ破壊の余波で大破したエクスバインを、予備パーツで簡易修復した機体。エクスバインのフォルムをベースとしつつ、各部に赤と橙色のパッチ・アーマーが装着され左右非対称のデザインになっている。この追加パーツには伸縮性・耐久性に優れた「ADテープ」で封印が施されている。さらに大型の剣「T-LINKセイバー」や、それを納める鞘を兼ねる盾「ストライク・シールド」、対ビームコーティングが施されたマント「コーティング・クローク」を装備し、外観が大きく変化した。機体名は英語の「灰」とフランス語の「H」を意味し、破壊された凶鳥(ヒュッケバイン)が不死鳥のように灰の中から蘇ることを示す。
- 劇中の活躍
- テスラ研に現れたガリルナガンを撃退するため遠隔操作で起動されるが、危機に陥ったイングが念動力を覚醒させてT-LINKシステムを介し機体制御系を乗っ取ってしまい、以後システムが彼以外を受け付けなくなってしまう。解除の手間がかかることに加え、戦力が不足していたことから、イング専用機として運用されることになった。
- 後にエグゼクスバインへの改修準備のためにプラズマ・ジェネレーターとトロニウム・エンジンの2基によるハイブリッド動力に改良されるが、直後のエグレッタとの戦闘においてトロニウム・エンジンを過剰に使用したため、出力に耐えきれず機能停止してしまう。さらにその場に現れたガリルナガンの攻撃を受け、パッチ・アーマーとコーティング・クロークが破壊されて中破してしまい、あわや撃墜かと思われたその時、イングの能力が覚醒。アッシュを強制的に起動した時と同じ要領で、付近を飛行する輸送機に積まれていた新型パーツをT-LINKシステムで呼び寄せるという荒業で換装作業を行い、エグゼクスバインへと生まれ変わった。
- 固定武装
-
- 頭部バルカン砲
- これまでのヒュッケバインシリーズに装備されていたものと同様のバルカン砲。
- フォトン・ライフルS
- エクスバインから引き続き装備している携行射撃武器。
- グラビトン・ライフル
- 重力波で敵全体を攻撃するALL武器。
- T-LINKセイバー
- 左腕に装備されたストライク・シールドに収納されている剣。通常状態でも鋭い切れ味だが、念動フィールドで刀身を覆うことでさらに高い攻撃力を発揮する。
エグゼクスバイン
エグゼクスバイン(EXエクスバイン) EX-Exbein | |
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形式番号 | PTX-DEX[11] |
分類 | スーパー・パーソナルトルーパー |
所属 | 鋼龍戦隊 |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 19.2m |
重量 | 68.1t |
動力源 | ブラックホールエンジン トロニウム・エンジン プラズマ・ジェネレーター |
HMI | T-LINKシステム |
武装 | グラビトン・ライフル ストライク・シールド T-LINKセイバー T-LINKスライダー T-LINKレボリューター ブラックホール・バスターキャノン |
防御装備 | 念動フィールドS |
乗員人数 | 1人 |
搭乗者 | イーグレット・イング(イング・ウィッシュ) |
『第2次OG』に登場。ハミル博士とオオミヤ博士が計画した改修計画に基づいた、エクスバインの本来の強化改修形態。「スーパー・パーソナルトルーパー」に分類されるという。開発時のコードネームは「Mk-X」または「ダブルEX」。機体名には2つのEXの他、ヒュッケバインシリーズ6番目のモデルであることから、ドイツ語で6を表す「ゼクス」の意味が込められている。外部装甲の換装に加え、動力にはシュウ・シラカワから提供されたトロニウムを用いたトロニウム・エンジン、そしてブラックホールエンジンが搭載され、出力の大幅な向上を実現。その分扱いも非常に難しくなっており、イングの強大な念動力により、外部から出力を安定させるという運用を行っている。009からメイン動力源として長らく運用されてきたプラズマ・ジェネレーターは戦闘中にイングが機体を組み上げるという荒業で完成させたためそのままになっているが、普段は使用されていない模様。ストライク・シールドは装備位置が背面に変わり、新装備にファング・スラッシャーなどの念動系投擲武器の発展型「T-LINKスライダー」が加わる。また、ブラックホールエンジンの恩恵により、ヒュッケバインのブラックホール・キャノンの発展型「ブラックホール・バスターキャノン(BBC)」が使用できるようになった。なお、念動力による機体組み上げという荒業を可能にしたのはイングの人並み外れた念動力もさることながら、ガリルナガンによる度重なるヒュッケバインシリーズ襲撃を憂慮したマオ・インダストリーのスタッフにより、短期間での改装と調整の容易さを目的としたコネクト部の可能な限りの単純化という配慮がなされていたことによる。
- 劇中での活躍
- アッシュから引き続いて、イング専用機として運用される。終盤ではBBCが追加され、さらに攻撃力が高められた。ハードルートにおいては最終決戦時、AI1、ナシム・ガンエデンと共に、イングもろともアダマトロンの力の源として取り込まれてしまう。しかし、カーリー・ナウマンことリー・リンジュンがエア・クリスマスでアダマトロンに特攻したことで復活。鋼龍戦隊に復帰し、アダマトロンを撃破した。
- 『OGMD』ではT-LINKシステムに調整が加えられ、イング以外のパイロットも搭乗可能になった。
- 固定武装
-
- 頭部バルカン砲
- グラビトン・ライフル
- フォトン・ライフルS
- T-LINKスライダー
- 全身に装備された遠隔操作型の念動兵器。2つに折り畳める刃状の武器で、そのままの状態での刺突、刃を展開し自転させての斬撃、蝶番の部分に内蔵されたビーム砲による砲撃など、多岐に渡る使い方がある。
- T-LINKセイバー
- 2基のT-LINKスライダーで敵を背後から刺突して拘束し自機に引き寄せ、自機はシールドを左腕に移動させてセイバーを抜き突進しすれ違いざまに刺し貫く。通り過ぎた後はセイバーに念動力を送り込んで爆発させ止めを刺し、セイバーとスライダーを呼び戻す。
- T-LINKレボリューター
- 全てのスライダーを敵に飛ばして包囲陣形を取らせ、ビーム砲を一斉に撃ちこむALL武器。
- ブラックホール・バスターキャノン
- 通称「BBC」。スライダーで敵を包囲、土星の環のように周回させる「サターン・フォーメーション」によって形成したエネルギーフィールドに閉じ込めた後、母艦から射出されたBBCでマイクロブラックホールを撃ち込み圧壊させる。
- ^ 北米版『OG』における表記。
- ^ 「スーパーロボット大戦F 完結編 戦略解説」55ページ。宝島社
- ^ 以下、英字名称のあるものは北米版『OG』における表記。
- ^ 北米版『OG1』『OG2』における表記。Gunという単語には大砲、火砲という意味も含まれる。
- ^ 『電撃スパロボ! Vol.2』117頁。
- ^ a b c d e 「ネタバレ!?インスペクター」各話解説より
- ^ 「COMPOSITE Ver.Ka エクスバイン EXバージョンカラー」にマーキングとして記載された型式番号。プロデューサーの寺田貴信が公式ブログで「(設定的には意外じゃないが)意外な文字が書かれている」と触れている。
- ^ a b c DVD第3巻付属ブックレットのメカニック解説・エクスバインの項目による。
- ^ プレミアムバンダイの商品紹介
- ^ 一つの作品が終わり、そして…… | スーパーロボット大戦公式BLOG「熱血!必中!スパログ!」 2011年4月29日
- ^ a b 『電撃スパロボ魂!』2013年春号より。
- ^ 『電撃スパロボ! Vol.2』27頁。
- ^ a b プロデューサーの寺田はネタバレインスペクターでゲームと同じくヒュッケバインMk-III・RがガーバインMk-III・トロンベになったと解説しているが、DVD第4巻ブックレットではヒュッケバインMk-III・Lに改装を施したと記述されていた。しかし、DVD第8巻のガーバインの解説ではMk-III・Rがガーバインだとされており、設定が統一されていない。ガーバインに改装されなかったMk-IIIの消息は不明。
- ^ 電撃ホビーマガジン2011年4月号参照。
- ^ DVD第4巻付属ブックレットのメカニック解説による。
- ^ バンダイ「HG AMガンナー」取扱説明書による。
- ^ “『スパロボ30』開発者インタビュー。オリジナル母艦“ドライストレーガー”の狙いや主人公機“ヒュッケバイン30”のデザインなどについて聞いた” (2021年10月21日). 2022年1月15日閲覧。
- ^ “一意専心!!”. スーパーロボット大戦公式BLOG「熱血!必中!スパログ!」. バンダイナムコゲームス (2007年6月11日). 2022年3月24日閲覧。 ※本文の文頭が「ひ」「ゆ」「つ」「け」と読める。
- ^ a b c ひびき (2023年3月21日). “なぜバンダイ製「ヒュッケバイン」発売が、歴史的快挙だと騒がれたのか-"ガンダムに似過ぎ"という揶揄を吹き飛ばした和解のシンボル”. インサイド. 株式会社イード. 2023年3月22日閲覧。
- ^ 『スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター- Record of ATX』第1巻46ページ
- ^ 『スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター- Record of ATX』第3巻95ページ
- ^ 『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS ザ・コンプリートガイド』624-633ページ
- ^ 『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENETATIONS パーフェクトガイド』453-457ページ
- ^ “量産型ビルトシュバイン”. スーパーロボット大戦シリーズ公式サイト. バンダイナムコゲームス. 2022年3月24日閲覧。
- ^ “エクスバイン”. スーパーロボット大戦シリーズ公式サイト. バンダイナムコゲームス. 2022年3月24日閲覧。
- ^ “ネタバレ!?インスペクター”. スーパーロボット大戦シリーズ公式サイト. バンダイナムコゲームス. 2022年3月24日閲覧。
固有名詞の分類
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