パワーレンジャー・ダイノサンダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 07:47 UTC 版)
ストーリー
伝説の戦士トミーに選ばれた若きパワーレンジャーが彼とともに悪と戦う。
概要
パワーレンジャーを指導する役所として、マイティ・モーフィン・パワーレンジャーのグリーンレンジャーおよびホワイトレンジャー、パワーレンジャー・ジオのレッドレンジャー、パワーレンジャー・ターボの前期のレッドレンジャーとして活躍したトミーが再登場[5][4]。彼専用の番宣を放送するなど破格の扱いだったが、個人的な事情でトミー役のジェイソン・デビッド・フランクがアメリカに急遽帰国しなければならなくなったために、10話近くに亘ってトミーの変身前の姿が登場しないなど物語の展開に影響を及ぼすこととなった。
このような状況下で制作された第19話「Lost & Found in Translation」 は、コナーたちが衛星放送で偶然、日本のテレビ番組『爆竜戦隊アバレンジャー』第10話を見るという異色のエピソードである[6]。
第4話 「Legacy Of Power」は第1作から数えて通算500話となったことを記念して、歴代シリーズの総集編が放送された[4]。
登場人物
パワーレンジャー・ダイノサンダー
変身の掛け声は「ダイノサンダー・パワーオン」。
- コナー・マクナイト/レッドレンジャー/トライアシックレンジャー(アバレッド/アバレマックス)
- パワーレンジャーのリーダー。サッカー好きの青年。高速移動の能力を持つ。弟は『パワーレンジャー・ニンジャストーム』に登場したエリック・マクナイト。
- 『パワーレンジャー・S.P.D.』の時代では、全国で人気のサッカー教室の設立者になっている。イーサンとキラと共に未来の世界と現代の両方でS.P.D.レンジャーと共闘。
- イーサン・ジェームズ/ブルーレンジャー(アバレブルー)
- パワーレンジャーのサブリーダー。コンピューターが趣味。腕を鋼鉄のように硬くできる。
- 『パワーレンジャー・S.P.D.』の時代では、S.P.D.でも使用されているソフトウェアのエンジニアとなっている。
- キラ・フォード/イエローレンジャー(アバレイエロー)
- 歌が得意。超音波を放つ能力をもつ。
- 『パワーレンジャー・S.P.D.』の時代では、人気シンガーになっている。
- Dr.トーマス"トミー"オリバー/ブラックレンジャー(アバレブラック)
- パワーレンジャーの新リーダー。通称はドクター・オー。伝説のパワーレンジャーでありマサチューセッツ工科大学を卒業した著名な考古学者でもあり、リーフサイド高校に理科の教師として赴任してきた。教師として、また、先輩レンジャーとしてコナーたちを導く。
- 一度、かつて自分が変身していたグリーンレンジャー、ホワイトレンジャー、ジオレンジャー5・レッドの幻影が現れているが、後任に譲った力であるためかターボレッドレンジャーは出現しない。
- 『パワーレンジャー・S.P.D.』では未来から来たS.P.D.レンジャーと共闘。ダイノサンダーのレンジャーでは唯一顔出しがなかった。
- トレント・フェルナンデス/ホワイトレンジャー(アバレキラー)
- コナーたちの同級生。通称はマーサー。メソゴグにより悪のホワイトレンジャーとして操られていたが、悪の心が取り除かれたことにより仲間となる。普段は喫茶店「サイバースペース」でウェイターの仕事をしている。変身コールは「ホワイトレンジャー・ダイノパワー」。日本版とは異なり変身バンクが用意された。
- 『パワーレンジャー・S.P.D.』では未来から来たS.P.D.レンジャーと共闘。
協力者
- ヘイリー・ジクター
- パワーレンジャーのサポートを務める女性。トミーとは大学の同級生である。仕事はサイバースペースのチーフマネージャー。
- パワーレンジャー・ニンジャストーム
- 前作のパワーレンジャー。中盤で彼らと共闘する。他にセンセイ、カプリとマラーの姉妹も登場。
- パワーレンジャー・S.P.D.
- 次回作のパワーレンジャー。S.P.D.の後半で二度共闘しており、一回目は本編終了後のコナー、キラ、イーサンが未来に行く形で、二回目は未来のS.P.D.勢が本編時の時代に来る形で共演している。
一般人
- キャシディー・カール・コーネル
- リーフサイド高校のテレビ局のリポーター。本作品のコメディリリーフ。
- デヴィン・デル・ヴァール
- キャンディーのパートナーであるカメラマン。
- ジャッキー・マーチャンドによれば当初は6人目のパワーレンジャーになる予定だったが、日本の映像との兼ね合いから、実現しなかったと述べている[7]。
敵
- メソゴグ
- Drアントン・マーサーが実験中の事故から恐竜人間となり、その時に誕生した邪悪な人格に乗っ取られた姿。世界中の人間を全て恐竜人間に変えて支配しようと企む。最終的にはアントンと分離し、独立した存在となった。その後、ダイノクリスタルのエネルギーを吸収したために4体に分裂してパワーレンジャーと戦い、倒された。
- Drアントン・マーサー
- トレントの義父である遺伝子学者で大富豪。かつてトミーとともに遺伝子の研究をしていた。メソゴグに体を半分乗っ取られており、一定周期で元の人格に戻る。
- エルザ
- メソゴグの部下である女サイボーグ。非常に高い戦闘力を持つ。普段はコナーたちが通うリーフサイド高校の教頭になりすましている。最後は記憶を失って人間に戻った。
- ランドル教頭
- エルザの表の顔。コナーたちが通うリーフサイド高校に新たに赴任した教頭。厳しい性格であるため、生徒からは「前職は看守」だと噂され、恐れられている。
- ゼルトラックス(暗黒の鎧→鎧の邪命戦士)
- メソゴグの部下。その正体はトミーの科学者時代の同僚、テレンス・スミスが事故で死亡した後、メソゴグによってサイボーグとして蘇った姿。自分が死んだのはトミーのせいだと思い込み、彼への復讐を第一に考えている。剣と楯を持ち、専用の飛行船も持っていたが飛行船は破壊されている。また、目から光線を出す。エルザに好意を持っているが、彼女からは相手にされていない。後にパワーアップして驚異的な再生能力を得、レンジャーたちと対決するが、強化形態に変身したコナーに敗れた。
- 偽ホワイトレンジャー
- コピーオターの影響でトレントから悪の心が分離して誕生した。ダイノステガゾードを操る。最期はトレントによって倒された。
- モンスター(トリノイド&ギガノイド)
- メソゴグたちが生み出した怪物たち。ギガノイドの姿をしたモンスターは原典とは異なり等身大の姿でも活動できた。
- ティラナ・ドローン
- 軍団の戦闘員で、両手が鎌になっている。元々はトミーとアントンが作り出した人造生物。
- トリプトイド(ゾゾル&ゲゲル)
- 軍団の戦闘員で、白と黒の二色に分かれている。イーサンが遊んでいたゲームに登場するキャラクターが実体化したもの。
その他
- ジャパニーズ・パワーレンジャー(第19話のみの登場)
- コナーたちが見ていた衛星放送で登場。この作品の原作である『爆竜戦隊アバレンジャー』の登場人物。
- レッドレンジャー(伯亜 凌駕)
- ケニー・幸人/ブルーレンジャー(三条 幸人)
- イエローレンジャー(樹 らんる)
- マイキー/ブラックレンジャー(アスカ)
- Mr. オショーネシー(横田さん)
- ワッカー・ウィルソン(バッキー・バンズ)
- カ・ヂン(バンクマッシュルーム)
- 敵の少女(黎明の使徒リジェ)
- ミシー(破壊の使徒ジャンヌ)
- イジー(ミケラ)
- パップページ(ヴォッファ)
メカニック
いずれも、日本版と違い自我を持たず純然たるマシーンという設定。
- サンダーザウルスメガゾード(アバレンオー)
- ティラノゾード(ティラノサウルス)
- トリケラゾード(トリケラトプス)
- プテラゾード(プテラノドン)
- ダイノステガゾード(キラーオー)
- ドラゴゾード(トップゲイラー)
- ステガゾード(ステゴスライドン)
- ブラキオゾード(ブラキオサウルス)
- ケファラゾード(バキケロナグルス)
- 玩具は発売されていない
- ディメトロゾード(ディメノコドン)
- パラサウルゾード(パラサロッキル)
- アンキロゾード(アンキロベイルス)
- メゾドンゾード(スティラゴサウルス)
- メゾドンメガゾード(マックスオージャ)
- トリケラマックスメガゾード(マックスリュウオー)
- レプリカントゾード(バクレンオー)
- サンダーザウルスメガゾードのコピー[8]。玩具はブリザードフォースメガゾードの名称で発売[8]。劇中のカラーリングがアメリカ人には受け入れられないと判断されたことから、玩具ではカラーリングが変更されている[8]。
注釈
出典
- ^ “「パワーレンジャー」新シリーズの製作配給契約をサバン・キャピタル・グループと締結”. 東映プレスリリース (2010年5月19日). 2014年3月12日閲覧。
- ^ a b c “Power Rangers Dino Thunder”. The Official Power Rangers Website. 2014年9月18日閲覧。
- ^ 「緑の章 World パワーレンジャー」『スーパー戦隊 36LEGENDS』日之出出版、2012年、97頁。ISBN 978-4891988623。
- ^ a b c d “FOR YOUNG VIEWERS; Those Mighty Power Rangers Just Keep On Morphing”. ニューヨーク・タイムズ. 2014年9月18日閲覧。
- ^ a b c d インタビュー・秋田英夫「パワーレンジャー NOW!!」『宇宙船』Vol.122、ホビージャパン、2008年10月、96 - 97頁、ISBN 978-4894257726。
- ^ a b c d e 間宮尚彦構成『30大スーパー戦隊超全集』小学館、2007年、387頁。ISBN 978-4091051127。
- ^ ジャッキー・マーチャンドによるポスト
- ^ a b c d e f g 「パワーレンジャー」『フィギュア王』No.233、ワールドフォトプレス、2017年、41頁、ISBN 978-4846531508。
- ^ a b c “Hero vs Alien Cast: The Heroes” (英語). ZeroGravity Stunt Team公式サイト. 2007年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月7日閲覧。
- ^ 鴬谷五郎(取材・構成)「東映ヒーロー仮面俳優列伝岩上弘数×羽賀亮洋×おぐらとしひろ」『東映ヒーローMAX』Vol.43、辰巳出版、2012年、66 - 68頁、ISBN 978-4777810819。
- ^ a b “IMG_240.jpg (JPEG Image, 614 × 461 pixels) | スーツアクター, 着ぐるみ, アクター”. Pinterest. 2021年4月26日閲覧。
- ^ a b c d “https://twitter.com/zinc_lion/status/1602310688646565888”. Twitter. 2022年12月12日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/zinc_lion/status/1585451780787539969”. Twitter. 2022年12月12日閲覧。
- ^ “HirooMinami.com/南 博男/Stunt_Resume”. 南博男公式サイト. 2012年8月20日閲覧。
- ^ a b “The Stunt Guild of New Zealand » Hiroo Minami”. スタント・ギルド・オブ・ ニュージーランド. 2012年2月28日閲覧。
- ^ Hiroo Minami (2009-01-01), https://www.flickr.com/photos/hiroominami/3206417413/+2022年1月15日閲覧。
- ^ “Facebook”. www.facebook.com. 2023年5月31日閲覧。
- ^ “Kazuhiro Yokoyama” (doc). スタント・ギルド・オブ・ ニュージーランド. 2020年12月24日閲覧。
- ^ “Makoto Arakawa”. インターネット・ムービー・データベース. 2011年9月6日閲覧。
- ^ a b “Power Rangers DinoThunder”. IGN. 2014年3月12日閲覧。
- ^ a b “Power Rangers DinoThunder”. IGN. 2014年3月12日閲覧。
- ^ a b “Power Rangers DinoThunder”. IGN. 2014年3月12日閲覧。
- ^ “TOON DISNEY UNLEASHES JETIX DINOMITE DIWALI WITH THE LAUNCH OF POWER RANGERS DINO THUNDER”. ウォルト・ディズニー・カンパニー・インド (2005年10月27日). 2014年5月30日閲覧。
- ^ “ウォルト・ディズニーのインド進出3周年記念をパワーレンジャーが祝う - インド”. フランス通信社 (2007年1月11日). 2014年5月30日閲覧。
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