ハトゥン ハトゥンの概要

ハトゥン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/09 07:53 UTC 版)

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概要

語の起源はカガンと同様に、鮮卑突厥時代にまで遡る。古くはカガトゥン(可賀敦)とも表記されていた[1]

しかし、オルホン碑文に書かれた突厥文字ではqatunと記されているため、カガン(qaγan)がハーン(Khaan)に変化したのと同様に、カガトゥン(qaγatunがカアトゥン(qaʼatun)に変化し、さらにカトゥン(qatun)からハトゥン(khatun)へと変化したものと見られる[2]

モンゴル帝国時代には「ハトゥン」という形式が固定し、東方漢文史料圏では合屯/合敦、西方イスラーム史料圏ではخاتون khātūnと記された。モンゴル帝国がユーラシアの諸地域を征服し統治下に置いた事で、モンゴル帝国の継承政権が成立したユーラシア各地で「ハトゥン」という語は残された。

関連項目

参考文献

  • 村上正二訳注『モンゴル秘史 1巻』平凡社、1970年

  1. ^ 村上1970,73頁
  2. ^ 村上1970,74頁


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