ネ20 (エンジン) ネ20改

ネ20 (エンジン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/26 13:37 UTC 版)

ネ20改

コンプレッサーの効率を向上させ、その分コンプレッサーの段数を減らして出力と燃費の改善を図った「ネ20改」が設計されたものの、設計のみで試作エンジンは作られなかった。国立科学博物館で設計図の現存が確認され、製作が検討されている。圧縮機が8段から6段へ減らされたが推進力は向上したとされる。橘花に搭載された場合、時速785kmとなりネ20より15%向上し、燃費は24%向上する。戦後、技術は発電機のタービン製作に生かされた。

諸元

名称 ネ10(参考) ネ12(参考) ネ20
形式 ターボジェットエンジン
寸法
全長 1,650 mm 2,100 mm 3,000 mm
直径 850 mm 850 mm 620 mm
重量 270 kg 315 kg 450 kg
圧縮機
形式 遠心式 軸流式+遠心式 軸流式
段数 1段 4段+1段 8段
圧力比 3.8 4.4 3.0
燃焼器
形式 予燃 予燃 複室直流環状
個数 1個
タービン
形式 軸流式40%反動 軸流式20%反動 軸流式
段数 1段
圧力比 3.2 3.5
入口温度 620度
回転数 16,000 rpm 15,000 rpm 11,000 rpm
空気流量 14.8 kg/s
燃料消費量 800 kg/h
推力 300 kg 275 kg 475 kg
出典 [3] [3] [4]

脚注


  1. ^ a b 石澤和彦「国産エンジン開発を振り返って(<特集>国産飛行機初飛行から100年,日本の航空のこれまでとこれから 第2回)」『日本航空宇宙学会誌』第59巻第693号、日本航空宇宙学会、2011年、297頁、doi:10.14822/kjsass.59.693_297NAID 110008750319 
  2. ^ 永野治「戦時中のジェット・エンジン事始め」『鉄と鋼』第64巻第5号、日本鉄鋼協会、1978年、659-663頁、doi:10.2355/tetsutohagane1955.64.5_659ISSN 0021-1575NAID 110001468679 
  3. ^ a b 日本機械学会 1949, p. 1042.
  4. ^ 中田 1952, p. 203.


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