ニューロパチー ニューロパチーの分類

ニューロパチー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/29 08:25 UTC 版)

ニューロパチーの分類

ニューロパチーは大雑把に脱髄性のものと軸索変性のものに分けられる。軸索変性はさらにワーラー変性によるものと後退変性によるものに、脱髄性のものは原発性節性脱髄と続発性節性脱髄に分類される。障害される神経線維によって症状が異なる傾向がある。大径線維優位型はAβ線維の障害のため深部感覚の障害が目立つ。特に後根神経節に病変の主座がある場合は感覚失調を伴う。こういった病気はPNSやシェーグレン症候群が知られている。小径線維優位型AδおよびC線維の表在感覚や自律神経障害が目立ち、痛みを伴うことが多い。これはアミロイドーシスや一部の糖尿病で見られている。痛みのメカニズムは内部リンク疼痛に詳しい。後根神経節に病変があると考えられる場合はシェーグレン症候群傍腫瘍症候群(PNS)を考える。後根神経節の障害では経過が長くともaxonal aproutingが認められないのが特徴である。

軸索変性

ワーラー変性は外傷性や局所的軸索切断によって起こり、後退性ニューロパチー(dying back neuropathy)は悪性腫瘍や代謝障害で起こるとされている。軸索変性性の場合は急性のものではmyelin ovoidが、慢性のものではaxonal sproutingが認められる。軸索変性性ニューロパチーの場合は障害する神経線維の選択性が認められることがある。

脱髄

電気生理学的には神経伝導速度の減少、限局性ブロック(conduction block)、時間的分散(temporal dispersion)が認められる。


  1. ^ 重篤副作用疾患別対応マニュアル”. 厚生労働省. 2018年2月4日閲覧。
  2. ^ Neurol Clin. 1999 Aug;17(3):525-48, vii. PMID 10393752
  3. ^ Br J Sports Med. 2005 Feb;39(2):e9. PMID 15665194






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