ドラえもん 勉強べやのつりぼり 登場人物

ドラえもん 勉強べやのつりぼり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 01:47 UTC 版)

登場人物

ドラえもん
大山のぶ代
後の作品では見られない、魚とゴーゴーを踊るという珍しいシーンが見られる。
のび太
声:小原乃梨子
ドラえもんが出したおざしきつり掘で釣りを始めることに。
しずか
声:野村道子
最後の最後でとんでもないことに巻き込まれる羽目に。
スネ夫
声:肝付兼太
ジャイアンと池へ釣りに行っていた。
ジャイアン
声:たてかべ和也
スネ夫と釣りをしている途中でドラえもんとのび太に釣り上げられてしまう。
ママ
声:千々松幸子
池へ釣りに行こうとするのび太に「普通に歩いていてもドブに落ちるのだから釣りなんて行ってはいけません」と咎める。

スタッフ

ノンテロップ

幻の日本テレビ動画版パイロット

概要

ドラえもんのアニメは、現在放映されている1979年に放送開始されたテレビ朝日版(現在は第2期)以外に、1973年に放送された日本テレビ版があり、日本テレビ動画によりカラーのパイロット版が制作されている。

このパイロット版こそ、ドラえもんが史上初めて映像化された作品であり、ドラえもんのアニメ史を語るにおいて重要な作品であるといえるが、このパイロット版は存在自体が黙殺され、現在では放送及びソフト化も困難とされる。

このパイロット版の大部分を流用し、原作の「クルパーでんぱのまき」(雑誌『小学一年生』1970年11月号掲載)に改定を加えて再構成した「出た!ドラえもんの巻」がテレビアニメ第1話となった。なお、パイロット版のラッシュフィルムは元スタッフの真佐美ジュンが現在も個人的に保管している。

内容は「ドラえもんが未来からやってくる」という原作第1話を意識した作品で、シンエイ動画版のパイロット版にも第1話「ゆめの町ノビタランド」にも「ドラえもんが未来からやってくる」といった内容が描かれなかったのに対し、本作はドラえもんとのび太の出会いを描いた物語となっている。

演出と制作は真佐美ジュンと佐々木一雄が担当し、設定やシナリオは文芸担当の徳丸正夫が用意したという。一方でチーフディレクターの上梨満雄は、藤子不二雄FCネオ・ユートピア会報誌43号のインタビューでパイロット版の制作には不参加だったと述べている。

あらすじ

幼稚園児に追い越されながらも[3]必死で学校へ急ぐのび太。やっと教室に飛び込み安堵の表情を見せるが、我成先生から大目玉を喰らってしまう。

その夜、のび太は自宅で宿題に頭を悩ませていた時のこと。何処からともなく物音がしたかと思うと、突然勉強机の引き出しが開いた。そこから現れたのはドラえもんとのび太の孫の孫・セワシだった。

ドラえもんは、四次元ポケットから出した『秘密兵器』[4]で、の裏に隠しておいた成績の悪いテストを探し当てたり、宿題を自動的に解いたりしてみせ、のび太を驚かせる。

翌朝、キッチンでくつろいでいたのび助と玉子は、ドラえもんを見るやいなやパニック状態に。玉子から立て続けに食器をぶつけられ困り果てたドラえもんは、『クルクルパー光線銃』の光を玉子に浴びせ、「フニャ~」とさせてしまう。

外へ避難していたのび太の元へドラえもんが合流。『ヘリトンボ(タケコプターの旧称)』を使って二人で空を飛んで学校へ向かう事に。楽しそうに空を飛ぶドラえもんとのび太に、ジャイアンやスネ夫、町の犬たちはただただ見上げて驚くばかりであった。

最後はテーマソングに合わせてドラえもんが歩く映像が流れ、ブルーバックに「4月1日スタート 新番組 ドラえもん」のテロップで締め括られる。

秘密兵器

クルクルパー光線銃
相手の頭も体も弱くさせる道具(後に元スタッフは、今では放送不可能な名称だが、当時はまったく問題無かったと述懐している)。
ヘリトンボ
自由に飛びまわることの出来る道具。ドラえもんを代表するひみつ道具。

登場人物

ドラえもん
声:富田耕生 → 野沢雅子
のび太の将来を変えるために未来からやってきた。
のび太
声:太田淑子
ある夜、宿題に頭を悩ませているとドラえもんが机の引き出しから飛び出し、ひっくり返ってしまう。
ジャイアン
声:肝付兼太
スネ夫
声:八代駿
ヘリトンボで空を飛んでいたドラえもんとのび太を見て驚いていた。
玉子
声:小原乃梨子
ドラえもんと初めて顔を合わせた際、半狂乱で食器を投げ付けるが、ドラえもんの秘密兵器によって虚脱状態になる。
のび助
玉子と同様ドラえもんと初めて顔を合わせた際、びっくりしていた。
セワシ
声:山本圭子
ドラえもんと共にのび太の机の引き出しから現れた。
我成先生
声:加藤治 → 雨森雅司
のび太の担任の先生。

スタッフ

脚注


  1. ^ 「小学二年生」1976年11月号掲載(掲載時のタイトルは「おざしきつりぼり」)、1976年11月発売のてんとう虫コミックス12巻収録。
  2. ^ 現:藤子・F・不二雄
  3. ^ 製作初期の段階ではカタツムリに追い越される表現だったが、幼稚園児に追い越されるという設定で落ち着いた。
  4. ^ アニメ第1作では、道具の総称を「ひみつ道具」ではなく「秘密兵器」としていた。


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