タイミー 概要

タイミー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 15:49 UTC 版)

概要

大学生が作成したスマートフォンアプリであり、アルバイトの新しい働き方としてTBS系列の番組『がっちりマンデー』などで紹介された[1][2]。同社の特徴として、面接及び登録会の参加なしで自分の働きたい場所ですぐ働けるという仕組みが取り入れられている。また他社に比べ飲食店の求人が特に多い。また、勤務終了後すぐに賃金が振り込まれる点が人気の理由となっている。

沿革

  • 2018年(平成30年)
    • 8月2日 - スキマバイトアプリ「タイミー」iOS版配信・サービス開始[ps 1]
    • 8月10日 - 藤田ファンドなどから総額3億円の資金調達[ps 2]
  • 2019年(平成31年、令和元年)
    • 4月23日 - 「タイミートラベル」の前身のサービスである「ただ旅」のベータ版を提供開始[ps 3]
    • 6月11日 - セブン銀行と業務提携。リアルタイム振込サービスを開始[3]
    • 9月2日 - 「タイミー」Android版の提供開始[ps 4]
    • 10月3日 - 「タイミートラベル」がアプリとして正式リリース[4][ps 5]
    • 10月31日 - シリーズBラウンドとして20億円を資金調達[5]
    • 11月25日 - 橋本環奈を起用したTVCMが放映開始[ps 6]
  • 2020年(令和2年)
    • 4月9日 - QRコードによる雇用契約締結・出退勤管理の仕組みについて特許取得[ps 7]
    • 5月19日 - デリバリーサービス「タイミーデリバリー」の提供開始[ps 8] *現在はサービス終了
    • 7月13日 - 本社オフィスを池袋に移転[ps 9]
    • 9月14日 - シリーズCラウンドとして13.4億円を資金調達[6]
  • 2021年(令和3年)
    • 2月1日 - 「ギグワーク研究所」設立[ps 10]
    • 7月15日 - オウンドメディア「ギグラボ」をリリース[ps 11]
    • 8月25日 - 「タイミートラベル」アプリ版の提供終了 WEB版の提供開始
    • 9月15日 - シリーズDラウンドとして53億円を資金調達[ps 12]
    • 11月30日 - 「ギグワーク研究所」が「スポットワーク研究所」に、オウンドメディア「ギグラボ」が「タイミーラボ」に名称変更[ps 13]
  • 2022年(令和4年)
    • 8月10日 - タイミーの累計ワーカー数が300万人を突破[ps 14]
    • 11月16日 - 183億円の資金調達を実施[7]
    • 12月1日 - 群馬県と業務提携契約を締結[ps 15]
  • 2023年(令和5年)
    • 1月11日 - タイミーの累計ワーカー数が400万人を突破[8]
    • 1月31日 - JリーグクラブFC東京とクラブスポンサー契約を締結[9]
    • 3月7日 - 岐阜県下呂市と業務提携に関する協定を締結[ps 16]
    • 3月16日 - 本社オフィスを汐留に増床移転[10]
    • 5月22日 - 「アルバイトが全員スポットワーカー」新コンセプトの居酒屋開店[11]
    • 6月28日 - タイミーの累計ワーカー数が500万人を突破[ps 17]

サービス

スキマバイトサービス「タイミー」

タイミー(英:Timee)とは、日本でサービスを提供しているスキマバイトサービスである。2018年8月10日にiOS版が、2019年9月2日にAndroid版が配信開始となった。類似のアプリとしては パーソルのシェアフル、Wakrakなど。

働き手は、本人確認書類をアプリ上で登録した後は、面接や履歴書を必要とせず、自分の働きたい場所ですぐ働け、勤務終了後すぐに報酬を受け取れるという仕組みが取り入れられている[12]。一方事業者側にとっては、働き手に来て欲しい時間や求めるスキルを設定するだけで、条件にあった働き手が自動的にマッチングするサービスである。2023年月6月時点の累計登録者は約500万人おり、3割強が会社員である。また、利用企業も4万6千社におよぶ[12]

創業者である小川嶺が起業を志したきっかけが、祖父の死を契機に「時間が有限である」ことに自覚的になったこと[13]であることから、社名、サービス名は「時間(=Time)」に由来している。[14]

サービス開始当初は、社名、サービス名ともに「Taimee」表記であった。(読み方は「タイミー」。)2019年に現在の「Timee」に表記変更をしている。[ps 18]

法律上は有料職業紹介事業の枠組みでサービスの提供がなされている。有料職業紹介事業の許可番号は「13-ユ-311381」である。

タイミートラベル

タイミートラベルとは、地方で「働く」体験を通じて、第二の故郷を見つけられるサービスである。地方での仕事や生活を体験したい人と、人手やスキルが欲しい地方の事業者のマッチングを行う。働き手は、地方での仕事や生活の体験を通じて、滞在費を賄いながら第二の故郷を見つけることができる。事業者は、繁忙期の人手不足やスキルを要する課題を解決することができる。

2019年4月23日、「ただ旅」がサービスベータ版としてローンチ。同年10月3日に「タイミートラベル」と名称を変え、アプリの提供を開始した。[15]現在はアプリ版はクローズし、WEB版でのサービス提供となっている。


出典

  1. ^ 儲かりベンチャー企業次の一手は? 求人アプリ「Timee」がデリバリーの新規事業、「じぶんdeエステ」は自宅レンタル開始 | がっちりマンデー!! note編 ”. がっちりスクール!! (2020年7月30日). 2020年7月30日閲覧。
  2. ^ “起業2年で売上20億!面接なしで働ける「タイミー」って何?”. テレビドガッチ (TVer). (2020年3月5日). https://plus.tver.jp/news/tbstopics_76103/detail/ 2020年7月30日閲覧。 
  3. ^ 株式会社インプレス (2019年6月11日). “バイト報酬を即時振込。ワークシェアのタイミーがセブン銀行と提携”. Impress Watch. 2023年7月20日閲覧。
  4. ^ 旅費は実質ゼロ 地方で農業体験ができる「タイミートラベル」がローンチ | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)”. forbesjapan.com. 2023年7月20日閲覧。
  5. ^ ワークシェア「タイミー」20億円調達、開始約1年で3000箇所へ利用拡大 - BRIDGE(ブリッジ)テクノロジー&スタートアップ情報”. thebridge.jp (2019年10月31日). 2023年7月20日閲覧。
  6. ^ ワークシェア「タイミー」運営、13.4億円を資金調達 - BRIDGE(ブリッジ)テクノロジー&スタートアップ情報”. thebridge.jp (2020年9月14日). 2023年7月20日閲覧。
  7. ^ タイミーが総額183億円の資金調達を実施──スタートアップに“デットファイナンス”の波”. DIAMOND SIGNAL (2022年11月15日). 2023年7月20日閲覧。
  8. ^ 株式会社ロジスティクス・パートナー. “スキマバイト「タイミー」/累計ワーカー数400万人を突破”. 流通ニュース. 2023年7月20日閲覧。
  9. ^ ニュース|FC東京オフィシャルホームページ”. www.fctokyo.co.jp. 2023年7月20日閲覧。
  10. ^ 株式会社タイミー、東京本社オフィスを増床移転”. オフィスのミカタ. 2023年7月20日閲覧。
  11. ^ 日経ビジネス電子版. “スキマバイトで居酒屋を運営、人手不足に挑むタイミー”. 日経ビジネス電子版. 2023年7月20日閲覧。
  12. ^ a b 「Sunday World Economy 月給制に変化 広がる「前払い」 人手不足業界、アピールし採用へ」『朝日新聞』、2023年1月15日、朝刊、4面。
  13. ^ タイミー創業者の究極の決断。学生起業家から「普通の学生」に | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)”. forbesjapan.com. 2023年7月20日閲覧。
  14. ^ 22歳・小川嶺が提唱する「働き方のインフラ」。個の時間価値を創出する挑戦”. Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン) (2019年8月23日). 2022年12月5日閲覧。
  15. ^ 日経クロステック(xTECH) (2019年10月3日). “「働きながら実質無料で旅行できる」、タイミーが新サービス”. 日経クロステック(xTECH). 2023年7月20日閲覧。

一次資料

  1. ^ 『すぐ働けて、すぐお金がもらえる』ビジネスモデル特許出願中のワークシェアリングアプリ「Taimee(タイミー)」を8月2日より提供開始”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2018年8月2日). 2023年7月20日閲覧。
  2. ^ 今すぐ働けて、今すぐお金がもらえる「タイミー」が藤田ファンドなどから総額3億円の資金調達を実施”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2019年1月10日). 2023年7月20日閲覧。
  3. ^ 「GWに無料で旅行に行くことができる?!」株式会社タイミーの新サービス”ただ旅”ベータ版が提供開始。|ニュース|株式会社タイミー(Timee,Inc.)”. corp.timee.co.jp (2019年4月23日). 2023年7月20日閲覧。
  4. ^ すぐに働けて、すぐにお金がもらえるワークシェアアプリのタイミーが9月2日(月)よりAndroid版をリリース”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2019年9月2日). 2023年7月20日閲覧。
  5. ^ 地方で約一週間、働きながら現地の生活を体験できる。当選倍率50倍を超えた幻企画「タイミートラベル」がアプリとして正式リリース。”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2019年10月3日). 2023年7月20日閲覧。
  6. ^ 橋本環奈さんがスキマ時間のアルバイトにチャレンジ!今話題のスキマバイトアプリ「タイミー(Timee)」、初のTVCMを放映”. japan.cnet.com. 2023年7月20日閲覧。
  7. ^ ASCII. “タイミーの「QRコードによる雇用契約締結・出退勤管理の仕組み」が特許取得”. ASCII.jp. 2023年7月20日閲覧。
  8. ^ お店の人が店頭価格でデリバリーをしてくれる「タイミーデリバリー」のβ版をリリース”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2020年5月19日). 2023年7月20日閲覧。
  9. ^ 株式会社タイミー、東京本社オフィスを増床移転”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年3月16日). 2023年7月20日閲覧。
  10. ^ スキマバイトアプリのタイミーが「ギグワーク研究所」を設立 求職者・求人者双方が安心安全に働ける環境整備を目指す”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2021年2月1日). 2023年7月20日閲覧。
  11. ^ タイミーが「ギグワーク」に関する情報発信メディア「ギグラボ」をオープン”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2021年7月15日). 2023年7月20日閲覧。
  12. ^ タイミー、海外機関投資家を中心に総額53億円のシリーズD資金調達を実施”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2021年9月15日). 2023年7月20日閲覧。
  13. ^ タイミーの運営するギグワーク研究所が、スポットワーク研究所へと名称変更”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2021年11月30日). 2023年7月20日閲覧。
  14. ^ スキマバイトサービス「タイミー」 累計ワーカー数 300万人を突破”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2022年8月10日). 2023年7月20日閲覧。
  15. ^ タイミー、群馬県と業務提携契約を締結”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2022年12月1日). 2023年7月20日閲覧。
  16. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年7月20日). “タイミー、下呂市と業務提携に関する協定を締結”. 産経ニュース. 2023年7月20日閲覧。
  17. ^ スキマバイトサービス「タイミー」 累計ワーカー数 500万人を突破”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年6月26日). 2023年7月20日閲覧。
  18. ^ タイミー(Taimee)が「Timee」に表記変更。ロゴデザインも一新”. タイミー(Timee, Inc.) (2019年11月25日). 2023年7月20日閲覧。
  19. ^ 愛知県知事リコールへ向けた署名の偽造において弊社サービスが利用された可能性があることに関して(ご報告)”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2021年2月17日). 2023年7月20日閲覧。


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