ストリートファイターIII
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反響
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- ストリートファイターIII -NEW GENERATION-
- 稼働当初、ユーザーの予想とかけ離れた本作に戸惑いや批判の声が上がった。その売りである自由度の高さが『II』シリーズにあったいい意味での単純明快さ・爽快さと反目し、グラフィック描画数の大幅な向上もゲームとしての評価には必ずしも繋がらなかった。ブロッキングについては賛否両論であり、初心者と上級者の格差が開く傾向が見られた[15]。『II』のように明快なキャラクター目当ての層にとっても、フィクション寄りの『III』のキャラクターたちは受け入れられにくく、プレイをする層から新システムへの評価は見られたものの、対戦バランスを崩すテクニックの発見もあり、評価は芳しくなかった。また『1st』が稼働した1997年は、『鉄拳』『バーチャファイター』などの3D格闘ゲームの人気が高まっており、稼働中であった『ストリートファイターZERO2 ALPHA』『ヴァンパイアセイヴァー』などの人気も根強かった。『II』の頃とは違い多くの格闘ゲームが乱立し、ユーザーの選択肢は豊富である中、荒削りさが目立つ『1st』はよくある格闘ゲームの一つに埋没しかねない状況であった。移植版においても、膨大な量のアニメパターンを扱う『III』は、当時主流であったPlayStationやセガサターンなどの第5世代ゲーム機では性能が及ばず完全移植は不可能であり、ドリームキャストやPlayStation 2などの次世代機を待たねばならなかった。『ZERO』シリーズでは、AC版から数ヶ月でコンシューマ版が発売されたのに比べ、『III』は『1st』から『W IMPACT』まで2年半以上もかかったこともあって知名度は低いままであった。
- ストリートファイターIII 2nd IMPACT -GIANT ATTACK-
- 『2nd』は前作の問題点が修正され、追加要素も多数あったものの、キャラクターバランスやSAケージのストック数の調整に難があり、ユーザーからの支持は得られなかった。『2nd』をお披露目したAMショーにおいて『3rd』の製作を発表するなど、未だ『ストリートファイターIII』が未完成であることを伺わせた。そのため、隠しボスの真・豪鬼を倒すとキャラクター別のエンディングの代わりに「TO BE CONTINUED」と締めくくられる特殊エンディングとなる。コンシューマー版は『W IMPACT』として1999年に発売された。移植先のドリームキャストは『III』の移植に十分な性能を持ち、通信対戦が可能な先進的なマシンであった。しかし、購買層はどちらかといえばゲームマニア層が中心であり、一般家庭に普及したハードではなかった。移植度の高いソフトながら『III』を家庭で遊ぶユーザーは限られた。
- ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-
- 『3rd』が稼動した時期は、折しも対戦格闘ゲーム自体の人気が下火になり、加えてACゲーム雑誌『ゲーメスト』が廃刊した時期と重なった。インターネットがそれほど普及していない時代であったので、プレイヤーにとって攻略の情報源が一気に減った。『3rd』は盛り上がりに欠ける静かなスタートを切り、折角の積み重ねた作り込みも一部のマニア層を満足させるに留まり、一般プレイヤーから大きな注目を集めることはなかった。この後カプコンは方針を転換、アーケードゲーム市場から徐々に距離を置くようになり、『3rd』が『III』シリーズの最終作となった。
- その後
- 『3rd』稼働後もカプコンからは『MARVEL VS. CAPCOM 2』や『CAPCOM VS. SNK 2』などの新作格闘ゲームがリリースされたが、『3rd』の奥深いシステムや完成度がマニアックなプレイヤーに支持された。惚れ込んだプレイヤーは対戦をし続け、2000年代に入っても各地で大会を開催するなどの草の根活動が続けられた。アメリカの大規模な大会での採用やPlaystation 2・Xbox版の発売もあり、対戦格闘ゲームの良作としての評価が徐々に一般のゲームプレイヤーにも浸透していった。全国大会『闘劇』に『3rd』が6年連続で採用されるなど着実に評価を上げていった。2011年にはHD化とGGPOを用いたオンライン対戦が可能な『ONLINE EDITION』が発売。近年、YouTubeなどの動画投稿サイトが身近になったこともあり、このゲームの対戦動画も数多く投稿されている。
- ^ サブタイトル「New Generation」にも表されている。
- ^ “『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』が復刻! NESiCAxLiveへの配信がスタート”. 電撃オンライン. 2014年11月6日閲覧。
- ^ 2019年の時点において。
- ^ “NESiCAxLiveでAC「ストリートファイターIII サードストライク」配信開始”. 2014年11月6日閲覧。
- ^ “『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』が復刻! NESiCAxLiveへの配信がスタート”. 2014年11月6日閲覧。
- ^ “「カプコン格ゲー復刻プロジェクト」始動!!不朽の名作格ゲーが、NESiCAxLiveにて配信決定!!”. カプコン公式サイト. 2014年8月25日閲覧。
- ^ 弊社基板製品保守サービス業務終了のご案内 カプコン 2014年9月30日
- ^ 弊社製品のサービス対応終了に関するご案内カプコン 2018年11月12日
- ^ a b c 『ALL ABOUT ストリートファイターIII THE FIGHTING BIBLE』p.212
- ^ 『ストリートファイター X 鉄拳 アートワークス』カプコン、2012年4月5日、185頁。ISBN 978-4-86233-344-5。
- ^ “ROUND 4:貞本友思さん 前編”. CAPCOM:シャドルー格闘家研究所. 2016年6月1日閲覧。
- ^ a b c ROUND 4:貞本友思さん 後編 | ゲスト | 活動報告書 | CAPCOM:シャドルー格闘家研究所 2017年12月23日閲覧
- ^ a b 『ALL ABOUT ストリートファイターIII THE FIGHTING BIBLE』p.214
- ^ a b 『ファミ通DVDビデオ STREET FIGHTER SAGA 格闘武眞傳』内の開発者インタビューより。
- ^ Pen+ 完全保存版 いままでも、そしてこれからも、ストリートファイターが好きだ!. CCCメディアハウス. (2018/1/15)
- ^ ゲーメストムックVol.81『ストリートファイターIII ファンブック』新声社、1997年7月27日、89頁。
- ^ 『2nd』のみ1回目の弱パンチが省略可能。
- ^ 『ALL ABOUT ストリートファイターIII THE CHARACTERS』p.8-9
- ^ ただしエレナの「ヒーリング」のように「攻撃判定の無い」SAは例外で、また豪鬼の「瞬獄殺」も例外。
- ^ 『1st』『2nd』でギルおよびダッドリー役を演じたブルース・ロバートソン(Bruce Robertson)による収録後、オロ(Oro)のナレーションが未収録であったため、タイムオーバー(Time Over)とドゥロー(Draw)の部分をそれぞれ継ぎ合わせたことが当時のスタッフによって語られている。
- ^ “STREET FIGHTER III 3rd STRIKE ONLINE EDITION -Fight for the Future- 公式サイト”. カプコン. 2018年6月13日閲覧。
- ^ “「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」レビュー”. 2018年10月24日閲覧。
固有名詞の分類
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Xbox用ソフト |
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