スカルマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/26 09:42 UTC 版)
作品概要
- オリジナル
- 正式タイトルは『怪奇ロマネスク劇画 スカルマン THE SKULL MAN』。1970年、雑誌『週刊少年マガジン』新年読み切り企画の第3弾として発表された100ページ読み切り漫画作品である[1]。
- 『仮面ライダー』の原型となった作品としても有名である。テレビ局から「“仮面をつけたヒーローもの”をやりたい」という話が持ち上がった際、石ノ森は一度デザインした「クロスファイヤー」をインパクトが弱いとして没にし、本作品をモデルとした『仮面ライダースカルマン』を提案した[2]。テレビ局サイドから「食事の時間帯の番組のキャラクターが骸骨では困る[3]」と言われNGとなったが、スカルマンのデザイン性を惜しんだ石ノ森は、スカルマンの顔(骸骨)が昆虫に似ていることに気付き、バッタをモチーフとした仮面ライダーを誕生させた。なお、放送開始に合わせて『仮面ライダー』の漫画版が1971年より『週刊ぼくらマガジン』で連載されている。後に石ノ森は、インタビュー[要文献特定詳細情報]で「時間に余裕があれば(仮面ライダーではなく)違うキャラクターになっていただろう」と語っている。
- 各種派生作品
- 1998年、石ノ森サイドから直々に指名された島本和彦により、正式な続編『スカルマン THE SKULL MAN』の漫画連載が開始された。石ノ森は原作者として携わった(詳細は島本和彦版を参照のこと)。
- 2007年、石ノ森版を原典としたテレビアニメ『スカルマン THE SKULL MAN』が放送開始された。同時にこのアニメのプロローグ的なエピソードを描く実写ドラマ『スカルマン〜闇の序章〜』も単発放送された(アニメ詳細はアニメを、実写ドラマ詳細については実写ドラマを参照のこと)。
- ^ 第1弾は永井豪、第2弾は旭丘光志。
- ^ 変身ヒーロー画集 2004, pp. 54、84.
- ^ 漫画作品『仮面ライダーをつくった男たち』ではスポンサーサイドは年配者が多く、骸骨が縁起が悪いと敬遠された。
- ^ 『宇宙船YEAR BOOK 2007』朝日ソノラマ〈ソノラマMOOK〉、2007年4月20日、8頁。ISBN 978-4-257-13096-3。
- ^ 劇中におけるセリフは無し。
- ^ アニメ版からの特別出演。
- ^ 武器やバイクの名称はいずれも設定のみ。
- ^ 『イナズマン』に登場する超能力を持った人類を指す用語。
- ^ 蟹型のメカ(他にも海棲生物を基にしたメカ)は、『キカイダー01』など、多くの石ノ森作品に登場している。
- ^ この口元を密封するヘルメットの仕掛けは島本版が元になっている。
- ^ 本編映像上のタイトル表記は「闇よ、わが手を取りたまえ」
- ^ 第十三夜「黒い寓話」とエピローグ「愛しきものは全て去りゆく」の二部構成
- ^ 放送時間は一定しておらず、アニメ誌等では放送開始後も「深夜」としか書かれていない。本来の基本放送時間は25:45 - 26:15となっているが、実際にその時間に放送されたのは第四夜、第九夜、第十二夜の3回のみであった。
- ^ 一部のエピソードは配信前に単行本で先行公開されていた。
- ^ a b c d e 変身ヒーロー画集 2004, p. 85
- ^ 変身ヒーロー画集 2004, p. 79.
固有名詞の分類
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