ジェット・リー エピソード

ジェット・リー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/23 07:16 UTC 版)

エピソード

スイスでの「世界経済フォーラム」にて(2009年)
  • 日本では「リー・リンチェイ」表記が一般的だが、中国普通話の発音だと「リー・リェンジエ」が近い。
  • 英語名の「ジェット」は、3作目の『『阿羅漢』(1986年)の頃、中国国外のフィリピンなどで上映されることになって付けられた[3]
  • 中国語圏では「功夫皇帝」の名前で呼ばれることも多い[46][47][48][49][50][51]
  • 出身地は北京市と記されていることもあるが[4]遼寧省瀋陽市と記されていることもある[1][2]
  • 北京業余体育学校では、同い年のドニー・イェンと同期生であった。練習チームは別であったが、リーはイェンの練習の様子は見ていて「彼の脚、スゴイなあ」とイェンの足技に感心していたという[5]
  • 1974年にアメリカで武術交流会に参加した際、リチャード・ニクソン大統領に「大きくなったら、私のボディーガードになってくれ」と言われるが、「10億の中国国民を護らなくちゃいけないから…」とやんわりと拒否した[52]
  • かなり熱心なチベット仏教徒としても知られ、常に数珠を左手首にはめており[5]、共演者に数珠をプレゼントすることもあった。ペンダントで天珠を身につけている姿も見られた。
  • 2000年にアメリカ国籍を取得するも後に放棄し[53]2009年にはシンガポール国籍を取得している。
  • スウォーズマン/女神伝説の章』(原作:『秘曲 笑傲江湖』)の令狐冲や、『カンフー・カルト・マスター 魔教教主』(原作:『倚天屠龍記』)の張無忌など、中国で大きな知名度を誇る作家・金庸の小説の主人公を演じた。
  • マトリックス』シリーズの主演を務めたキアヌ・リーブスは、ジェット・リー主演の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』(1992年)、『マスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限』(1993年)、『フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳』(1994年)を見てマトリックスにカンフースタイルを取り入れたと語っている[54]
  • ウォーロード/男たちの誓い』の撮影時に、一部の台湾メディアが文盲だと報じたが、共演者のアンディ・ラウらがそれを否定した[55]。青年時代の映像の記録でも、トレーニングの合間に文芸・芸術の勉強をし読書好きなことが語られている。
  • 暴力的要素の濃い映画に出演することが多かったが、本人はコミカルな作品を好んでおり、2008年頃からは『ドラゴン・キングダム』(2008年)のようなコミカルな作品の出演が増えていた。
  • 『ドラゴン・キングダム』で初共演したジャッキー・チェンとの仲は、リーのデビュー作『少林寺』を見たジャッキー・チェンからの連絡で家に招待されたのがきっかけで始まった。当時は個人的に香港俳優と自由に交流することがリーの体育学校で禁じられていたため秘密裏に2人は会い、その後も交流を続け友情を育んでいた。
  • 私生活では、1987年にホアン・チューイェン(当時は武術家、後に女優)と結婚(のちに離婚)。彼女との間に2人の娘がいる[5]。1999年には女優のニナ・リーと再婚。彼女との間にも2人の娘がいる[5]。なお、リーの母親は結婚前の若い頃に芸能人だったことがあるという[5]
  • リーが映画でラブ・シーンをやらなかったのは、ニナ・リーが厳しいためで、ニナとの再婚後リーは映画で肌も見せないようにしていたとされる[5]。デビュー作『少林寺』(1982年)の修行場面や、ニナと結婚する以前の『ファイナル・ファイター 鉄拳英雄中国語版』(1988年)では上半身裸で闘う貴重なシーンが見られ[9]、同じくニナと結婚前の『ハード・ブラッド中国語版』(1989年、公開1992年)には珍しいキス・シーンがあり、『ターゲット・ブルー中国語版』(1994年)では、リーの映画の中では唯一ヒロインとのラブロマンス要素が多く描かれ、女性ファンの間では人気の高い作品となっている[9]
  • 2013年に中国で行われた青島東方影都の起工式に中国国内外の著名な俳優とともに出席した[56]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak 「ジェット・リー・スペシャル――中国の至宝から世界のHEROへ」(ジェット・リー 2003, pp. 3–34)
  2. ^ a b c d e f g h i 浦川留「ASIAN ACTION STAR TRIBUTE/秘宝的永世王位式打星――ジェット・リー」(アジアン 2017, pp. 20–21)
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al 高瀬由美子「02 LIFE STORY」(デラックス 2006, pp. 31–44)
  4. ^ a b Jet Li Biography(IMDb)
  5. ^ a b c d e f g h i リー・シャー「武術学校時代の姉弟子が語るジェット・リーの素顔」(デラックス 2006, pp. 100–107)
  6. ^ 「ジェット・リー 主要出演作ガイド――少林寺」(ジェット・リー 2003, pp. 36–37)
  7. ^ a b 藤本洋輔「激薦! アジアン・アクション映画100選――『少林寺』」(アジアン 2017, pp. 269–270)
  8. ^ 高瀬由美子「03 FILMOGRAPHY――少林寺」(デラックス 2006, pp. 46–51)
  9. ^ a b c d e f g h i 望月美寿「03 FILMOGRAPHY――ジェット・リー劇場未公開作品紹介」(デラックス 2006, pp. 96–99)
  10. ^ 「ジェット・リー 主要出演作ガイド――ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」(ジェット・リー 2003, pp. 42–44)
  11. ^ 高瀬由美子「03 FILMOGRAPHY――ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明」(デラックス 2006, pp. 58–59)
  12. ^ 浦川留「激薦! アジアン・アクション映画100選――『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』」(アジアン 2017, p. 273)
  13. ^ 高瀬由美子「03 FILMOGRAPHY――スウォーズマン/女神伝説の章」(デラックス 2006, p. 64)
  14. ^ 「ジェット・リー 主要出演作ガイド――レジェンド・オブ・フラッシュファイター 格闘飛龍 方世玉」(ジェット・リー 2003, p. 46)
  15. ^ 「ジェット・リー 主要出演作ガイド――フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳」(ジェット・リー 2003, p. 45)
  16. ^ 「ジェット・リー 主要出演作ガイド――ブラック・マスク」(ジェット・リー 2003, p. 52)
  17. ^ 高瀬由美子「03 FILMOGRAPHY――ブラック・マスク」(デラックス 2006, pp. 66–67)
  18. ^ 高瀬由美子「03 FILMOGRAPHY――冒険王」(デラックス 2006, p. 65)
  19. ^ a b 飯塚克味「1979 – 2021 アクション映画傑作選『リーサル・ウェポン』」(映画大解剖7 2023, pp. 74–75)
  20. ^ 「ジェット・リー 主要出演作ガイド――リーサル・ウェポン4」(ジェット・リー 2003, pp. 54–55)
  21. ^ 高瀬由美子「03 FILMOGRAPHY――リーサル・ウェポン4」(デラックス 2006, pp. 70–71)
  22. ^ 「ジェット・リー 主要出演作ガイド――ロミオ・マスト・ダイ」(ジェット・リー 2003, pp. 56–57)
  23. ^ 「ジェット・リー 主要出演作ガイド――ザ・ワン」(ジェット・リー 2003, pp. 60–61)
  24. ^ 高瀬由美子「03 FILMOGRAPHY――ザ・ワン」(デラックス 2006, pp. 77–79)
  25. ^ 「ジェット・リー 主要出演作ガイド――キス・オブ・ザ・ドラゴン」(ジェット・リー 2003, pp. 58–59)
  26. ^ 高瀬由美子「03 FILMOGRAPHY――キス・オブ・ザ・ドラゴン」(デラックス 2006, pp. 74–75)
  27. ^ 「ジェット・リー 主要出演作ガイド――ブラック・ダイヤモンド」(ジェット・リー 2003, pp. 62–63)
  28. ^ 「ジェット・リー 主要出演作ガイド――HERO」(ジェット・リー 2003, pp. 64–66)
  29. ^ 藤本洋輔「激薦! アジアン・アクション映画100選――『HERO』」(アジアン 2017, p. 275)
  30. ^ 高瀬由美子「03 FILMOGRAPHY――ダニー・ザ・ドッグ」(デラックス 2006, pp. 88–91)
  31. ^ 高瀬由美子「03 FILMOGRAPHY――SPIRIT」(デラックス 2006, pp. 92–95)
  32. ^ Mathilda (2013年12月26日). ““太り過ぎ”ジェット・リーが持病告白、「運動禁止」カンフー復活に不安も―中国”. Record China. https://www.recordchina.co.jp/b80962-s0-c70-d0044.html 2021年7月17日閲覧。 
  33. ^ Mathilda (2016年12月14日). “闘病中のジェット・リー「老けた」と悲しみの声、「とにかく早く元気に」ファンの願い―台湾メディア”. Record China. https://www.recordchina.co.jp/b157781-s0-c70-d0044.html 2021年7月17日閲覧。 
  34. ^ “中国の俳優ジェット・リー「映画『功守道』はジャック・マーへの回答」”. AFP通信. 中国新聞社. (2017年11月12日). https://www.afpbb.com/articles/-/3149724 2021年7月17日閲覧。 
  35. ^ ジェット・リー、ドニー・イェン、朝青龍共演の短編「功守道」がWeb公開(映画ナタリー、2017年11月12非)
  36. ^ 石塚, 史人 (2017年11月7日). “アリババ会長が映画デビュー アクションスターに”. 日本経済新聞. https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23182840X01C17A1000000/ 2021年7月17日閲覧。 
  37. ^ Mathilda (2018年6月15日). “ジェット・リー「80歳に見える」写真にショック?腕相撲も披露、年相応の元気はつらつとした姿―中国”. Record China. https://www.recordchina.co.jp/b614135-s0-c70-d0044.html 2021年7月17日閲覧。 
  38. ^ ジェット・リー《ムーラン》出演の決め手は娘の一言[出典無効]
  39. ^ “Jet Li Becomes 'Philanthropic Ambassador' of Red Cross” (英語). 中国網. 新華社通信. (2006年1月23日). http://www.china.org.cn/english/features/film/155991.htm 2021年7月17日閲覧。 
  40. ^ International Federation of Red Cross and Red Crescent Societies”. alivenotdead.com. 2010年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月2日閲覧。
  41. ^ 被災経験のあるジェット・リーが日本にメッセージ(映画.com、2011年5月27日)
  42. ^ “IWUF AMBASSADOR”. IWUF. (2010年7月2日). http://www.iwuf.org/about-iwuf/ambassador/ 2019年8月23日閲覧。 
  43. ^ “世界武搏會8月舉辦”. 新浪. (2010年7月2日). http://dailynews.sina.com/bg/chn/chnpolitics/chinapress/20100702/01481610541.html 2010年7月2日閲覧。 
  44. ^ What is Taiji Zen?”. 2014年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月15日閲覧。
  45. ^ Mathilda (2013年3月28日). “ジェット・リー、世界中に太極拳を!発信拠点を設立=不眠やストレスに効果―浙江省”. Record China. https://www.recordchina.co.jp/b70750-s0-c70-d0000.html 2021年7月17日閲覧。 
  46. ^ ““功夫皇帝”李连杰被爆拍《东方不败》用替身”. 人民網. (2007年5月15日). http://ent.people.com.cn/GB/5732647.html 2019年8月23日閲覧。 
  47. ^ ““功夫皇帝”李连杰甘心被打?原因竟是……”. 新華網. (2017年11月24日). http://www.xinhuanet.com/2017-11/24/c_129748813.htm 2019年8月23日閲覧。 
  48. ^ “馬雲真要當功夫片男主角 功夫皇帝李連杰會服氣嗎?”. 聯合報. (2017年10月30日). https://theme.udn.com/theme/story/6774/2785824 2019年8月23日閲覧。 
  49. ^ “馬雲有錢就是任性!「功夫皇帝」李連杰直接被他打趴”. 中時電子報. (2017年11月11日). https://www.chinatimes.com/realtimenews/20171111003474-260404?chdtv 2019年8月23日閲覧。 
  50. ^ ““功夫皇帝”李连杰遭高清大图出卖 52岁皱纹爬满脸!”. 東方日報. (2016年3月3日). https://www.orientaldaily.com.my/news/entertainment/2016/03/03/129287 2019年8月23日閲覧。 
  51. ^ “09亞洲英雄 「功夫皇帝」李連杰獲選”. 自由時報. (2008年12月30日). https://ent.ltn.com.tw/news/breakingnews/165482 2019年8月23日閲覧。 
  52. ^ ジェット・リー. “life essay: part 7”. jetli.com. 2013年7月5日閲覧。
  53. ^ Internal Revenue Service (2009年4月30日). “Quarterly Publication of Individuals, Who Have Chosen To Expatriate, as Required by Section 6039G”. Federal Register. オリジナルの2014年2月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140222213057/https://www.federalregister.gov/articles/2009/04/30/E9-10001/quarterly-publication-of-individuals-who-have-chosen-to-expatriate-as-required-by-section-6039g 
  54. ^ Cyber Keanu by J.A. Bondy - Keanu Reeves on Matrix - interview, making-of article[1]
  55. ^ “アンディ・ラウ:「ジェットは知的」、非識字者報道に反論”. サーチナ. (2007年9月26日). https://web.archive.org/web/20071031215902/http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0926&f=entertainment_0926_001.shtml 2013年7月5日閲覧。 
  56. ^ Frater, Patrick (2013年9月22日). “China’s Wanda Unveils Global Domination Plans”. Variety. 2018年3月21日閲覧。
  57. ^ “「エクスペンダブルズ3」だからこそ実現!BD&DVD日本語吹き替え版に大御所声優が結集”. 映画.com (映画.com速報). (2015年2月23日). https://eiga.com/amp/news/20150223/24/ 2023年2月26日閲覧。 






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