ジェット・リー
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エピソード
- 日本では「リー・リンチェイ」表記が一般的だが、中国普通話の発音だと「リー・リェンジエ」が近い。
- 英語名の「ジェット」は、3作目の『『阿羅漢』(1986年)の頃、中国国外のフィリピンなどで上映されることになって付けられた[3]。
- 中国語圏では「功夫皇帝」の名前で呼ばれることも多い[46][47][48][49][50][51]。
- 出身地は北京市と記されていることもあるが[4]、遼寧省瀋陽市と記されていることもある[1][2]。
- 北京業余体育学校では、同い年のドニー・イェンと同期生であった。練習チームは別であったが、リーはイェンの練習の様子は見ていて「彼の脚、スゴイなあ」とイェンの足技に感心していたという[5]。
- 1974年にアメリカで武術交流会に参加した際、リチャード・ニクソン大統領に「大きくなったら、私のボディーガードになってくれ」と言われるが、「10億の中国国民を護らなくちゃいけないから…」とやんわりと拒否した[52]。
- かなり熱心なチベット仏教徒としても知られ、常に数珠を左手首にはめており[5]、共演者に数珠をプレゼントすることもあった。ペンダントで天珠を身につけている姿も見られた。
- 2000年にアメリカ国籍を取得するも後に放棄し[53]、2009年にはシンガポール国籍を取得している。
- 『スウォーズマン/女神伝説の章』(原作:『秘曲 笑傲江湖』)の令狐冲や、『カンフー・カルト・マスター 魔教教主』(原作:『倚天屠龍記』)の張無忌など、中国で大きな知名度を誇る作家・金庸の小説の主人公を演じた。
- 『マトリックス』シリーズの主演を務めたキアヌ・リーブスは、ジェット・リー主演の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』(1992年)、『マスター・オブ・リアル・カンフー 大地無限』(1993年)、『フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳』(1994年)を見てマトリックスにカンフースタイルを取り入れたと語っている[54]。
- 『ウォーロード/男たちの誓い』の撮影時に、一部の台湾メディアが文盲だと報じたが、共演者のアンディ・ラウらがそれを否定した[55]。青年時代の映像の記録でも、トレーニングの合間に文芸・芸術の勉強をし読書好きなことが語られている。
- 暴力的要素の濃い映画に出演することが多かったが、本人はコミカルな作品を好んでおり、2008年頃からは『ドラゴン・キングダム』(2008年)のようなコミカルな作品の出演が増えていた。
- 『ドラゴン・キングダム』で初共演したジャッキー・チェンとの仲は、リーのデビュー作『少林寺』を見たジャッキー・チェンからの連絡で家に招待されたのがきっかけで始まった。当時は個人的に香港俳優と自由に交流することがリーの体育学校で禁じられていたため秘密裏に2人は会い、その後も交流を続け友情を育んでいた。
- 私生活では、1987年にホアン・チューイェン(当時は武術家、後に女優)と結婚(のちに離婚)。彼女との間に2人の娘がいる[5]。1999年には女優のニナ・リーと再婚。彼女との間にも2人の娘がいる[5]。なお、リーの母親は結婚前の若い頃に芸能人だったことがあるという[5]。
- リーが映画でラブ・シーンをやらなかったのは、ニナ・リーが厳しいためで、ニナとの再婚後リーは映画で肌も見せないようにしていたとされる[5]。デビュー作『少林寺』(1982年)の修行場面や、ニナと結婚する以前の『ファイナル・ファイター 鉄拳英雄』(1988年)では上半身裸で闘う貴重なシーンが見られ[9]、同じくニナと結婚前の『ハード・ブラッド』(1989年、公開1992年)には珍しいキス・シーンがあり、『ターゲット・ブルー』(1994年)では、リーの映画の中では唯一ヒロインとのラブロマンス要素が多く描かれ、女性ファンの間では人気の高い作品となっている[9]。
- 2013年に中国で行われた青島東方影都の起工式に中国国内外の著名な俳優とともに出席した[56]。
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- ^ 高瀬由美子「03 FILMOGRAPHY――ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明」(デラックス 2006, pp. 58–59)
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- ^ 藤本洋輔「激薦! アジアン・アクション映画100選――『HERO』」(アジアン 2017, p. 275)
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