ジアリールエテン ジアリールエテンの概要

ジアリールエテン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/11 13:41 UTC 版)

ジアリールエテンのエテン部と1,2位の置換基は、適切な波長を照射することによって閉環し、六員環状構造を形成する。反対に、環状のジアリールエテンに別の波長の光を照射すると、開環してもとの構造に戻る。構造を適切に修飾することで、開環・閉環構造でのや、変化に必要な光の波長を変化させることができる。

ジアリールエテンは他のフォトクロミック物質(アゾベンゼンなど)に比べて繰り返し特性や両異性体の熱安定性に優れ、また結晶状態でも可逆的にフォトクロミック現象を示す[2][3]などの特性を持つ。光によって可逆的読み書きする大容量メディアなどへの応用が考えられている[4]


  1. ^ Masahiro Irie, Masaaki Mohri, J. Org. Chem. 1988, 53, 803.[1]
  2. ^ Masahiro Irie, Seiya Kobatake, Masashi Horichi, Science 2001, 291, 1769. [2]
  3. ^ Masakazu Morimoto, Masahiro Irie, Chem. Commun. 2005, 3895.
  4. ^ “100万枚のDVDが1枚のディスクになる日 ~ジアリールエテンの開発と応用~”. Japan Nanonet Bulletin. (2003年9月2日). https://www.nanonet.go.jp/magazine/archive/?page=620.html 


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