インディカー・シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 00:09 UTC 版)
過去のレギュレーションの変遷
シャシー
2011年以前はマルチメイクであり、過去にはパノスも供給していたが、ダラーラと比較して空力などで劣ることから徐々に需要が減り、2008年のインディ500にスポット参戦したチームが使ったのを最後に撤退した。また以前はライリー&スコットが参戦していたこともあり、ファルコンも参戦を表明したが使われることはなかった。
そのため2009年から2011年までは、事実上ダラーラのワンメイクとなっていた。
エンジン
シリーズ発足当初はCART同様の2.65L V8 ターボエンジンを使用していたが、1997年より3.5L V8 NAエンジンに変更。2002年まではシボレー(2001年まではオールズモビル・オーロラの名で供給)とインフィニティ(日産)の2社がエンジンを供給していた。インフィニティは2002年限りで撤退するが、2003年よりトヨタ・ホンダが新規参入して3社体制となったほか、同年のシーズン途中からはシボレーエンジンの開発をコスワースが担当するようになった。その後高速化に歯止めをかける目的から、2004年の第4戦(インディ500)からはエンジン排気量の上限を3Lに改めている。
しかし、2005年限りでシボレーが撤退したほか、トヨタも2006年限りでの撤退を発表したため、ペンスキー、チップ・ガナッシなどの有力チームが軒並みホンダ陣営への鞍替えを発表。このためトヨタも予定を1年前倒しして2005年限りで撤退し、2006年から2011年まではホンダのワンメイクとなっていた。
2012年のマニュファクチャラーズチャンピオンシップ復活に伴い、ロータスがジャッドと提携し参戦したが[15]、1年限りで撤退した[16]。
燃料
2005年まではシリーズ発足から一貫してCARTと同じアルコール燃料であるメタノールが使用されていたが、環境への配慮から切り替えられた。この準備段階として、2006年シーズンはメタノール90%・エタノール10%の混合燃料が使用された。メタノールからエタノール系への変更によりエンジン出力が約1割程低下するため、合わせてエンジン排気量が3.5Lへ変更された。
- ^ インディカー、ベライゾンとタイトル契約を締結 - オートスポーツ・2014年3月17日
- ^ NTT、米レース冠スポンサーに インディカー 共同通信2019年1月16日
- ^ IndyCar sees gains in viewership and other metrics, but are the upticks coming fast enough?
- ^ “インディカー、2012年マシンの概要を発表”. (2010年7月15日) 2007年7月15日閲覧。
- ^ インディカー、2018年投入のユニバーサルエアロキット実車をお披露目 - オートスポーツ・2017年7月25日
- ^ Twin-turbocharged engines mandated for '14 IndyCar.com ・2013年7月26日
- ^ ホンダ、IRLにエンジン供給継続---2012年新スペック - response.jp・2010年8月8日
- ^ Chevrolet announcement: What they're saying - IndyCar.com ・2010年11月12日
- ^ インディカーニュース 2月23日 - GAORA・2012年2月23日
- ^ a b インディカーがサスティナブルな取り組みを発表。2024年導入のパワーユニットは仕様を変更して2.2リッターの現行エンジンを継続 - オートスポーツ・2022年12月9日
- ^ ホンダ、インディカーは参戦継続へ。インディカーがホンダとシボレーとのエンジン供給契約の延長を発表 - オートスポーツ・2020年10月4日
- ^ インディカー、次世代パワートレイン導入を2024年に延期。2.4Lの新エンジン&ハイブリッド化を予定 - motorsport.com 2022年3月3日
- ^ インディカーがハイブリッドエンジンの導入を延期。2024年シーズン途中のインディ500後に - オートスポーツ・2023年12月10日
- ^ 「同じカーナンバー」での獲得ポイントを通算したポイント。同じカーナンバーで出走すればドライバーが異なっても通算される
- ^ Manufacturer competition blooms with Lotus - IndyCar.com ・2010年11月18日
- ^ ロータス、インディカーのエンジン供給撤退を発表 - オートスポーツ・2012年12月8日
- ^ 二人のポイントが並んだが、成績比較はせず、2人がチャンピオンとされた
- ^ 2008年の公式発表はなかったが、2009年に受賞した際公式ホームページにて"5年連続の受賞"とされたことから、2008年も受賞していたことが分かった。
- ^ ダン・ウェルドンとポイントが並んだが、成績比較でホーニッシュJr.がチャンピオン
- ^ この年のラスベガスでのレースで事故死したため、死後に受賞。スポット参戦のドライバーがこの賞を受け取るのは初めてのこと。
- ^ ファン・パブロ・モントーヤとポイントが並んだが、成績比較でディクソンがチャンピオン
- ^ この年のポコノでのレースで事故死したため、死後に受賞。
- ^ この年の他カテゴリー(ミジェットカー)参戦時のレースで事故死したため、死後に受賞。インディカー参戦はインディ500の3戦のみ
- ^ “After 54 years, ABC is losing the Indy 500 to NBC”. FOXNEWS.com (2018年3月21日). 2018年5月30日閲覧。
- ^ “2019シーズンから全戦をNBCが放送”. こちらGAORA INDYCAR実況室. GAORA (2018年3月21日). 2018年5月30日閲覧。
- ^ Ratings Roundup: IndyCar, F1, NHRA
- ^ Ways To Watch - INDYCAR Live!(英語) - INDYCAR、2022年5月23日閲覧。なお視聴にはメールアドレスの登録が必要
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