アルマン・フィゾー アルマン・フィゾーの概要

アルマン・フィゾー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 16:31 UTC 版)

フィゾー

光速度の測定

フィゾーは、世界初の太陽の写真撮影や水中の光速度が空気中より遅いことの証明、光の干渉実験などを行った。

物理学史上有名なのは1849年に回転歯車を用いて光速度の測定を行なった野外実験である。彼の得た値は3.15×105km/sであった[1]。そして、この数値は、電磁気学のヴェーバー、コールラウシュ、マクスウェルらの理論と照らしあわされることで、重大な影響を与えた。なかでもマックスウェルは自作の理論の中で出てくる計算値のひとつがフィゾーの実験値にとても近いことを知って、自分が求めたものはフィゾーの光速だと思われることを禁じえないという、知人宛の手紙が残っている。

後に、フーコーは室内で実験より良い数値を得たが、それはフィゾーよりずっと後のことである。

この他、光にたいしてもドップラー効果が現れると主張した。そのため天体の光のドップラー効果のことをドップラー・フィゾー効果と呼ぶことがある。

脚注

関連項目

外部リンク


  1. ^ 大野陽朗 監修 『近代科学の源流―物理学篇II』(北海道大学図書刊行会, 1976), p.268.


「アルマン・フィゾー」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アルマン・フィゾー」の関連用語

アルマン・フィゾーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アルマン・フィゾーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアルマン・フィゾー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS