わが青春のアルカディア 無限軌道SSX 登場メカニック

わが青春のアルカディア 無限軌道SSX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/05 05:42 UTC 版)

登場メカニック

艦船

※文中のノベライズからの引用は、注記が無い限りは集英社文庫版のものである。

下記3隻はいずれもバンダイにより、本作の放送を機にプラモデルとしてキット化された。3隻とも1/1600でキット化され、アルカディア号のみ1/1000のキットも発売されている。

アルカディア号
ハーロックの愛艦。設計者は大山トチロー。骨になっても戦う意思を表した髑髏の旗を掲げ、ハーロック達はこの船でアルカディアを目指す。
『わが青春のアルカディア』及びその続編に当たる本作では、『銀河鉄道999』劇場版1作目で初登場したデザインのものが使用された。
なお、再発売時には商品名がキャプテンハーロック号へと変更されている。
クイーン・エメラルダス号
エメラルダスの宇宙船で、飛行船のような外観をしている。その戦闘力はアルカディア号に勝るとも劣らないといわれる[7]
意思を持つコンピューターによって完全制御され、フルオート化された自動化船であり、乗員は基本的にエメラルダス一人。
デスシャドウ号
かつてハーロックが乗っていたア・ドミラル級の戦艦。
『わが青春のアルカディア』では、イルミダスの地球侵略の際にはハーロックが艦長を務めていた。その冒頭において、イルミダス軍に利用させないためにハーロックがわざと無理な着陸を見せかけ、滑走路に激突させて使用不能にさせたが、後にイルミダス軍が接収・修復した上で本作に2回登場し、その戦闘能力をもってハーロックを苦しめた。
イルミダス艦
大型艦、中型艦、小型艦と艦そのものは『わが青春のアルカディア』と同一。今作ではほぼ雑魚役に近く、アルカディア号の主砲の一撃で沈んでいった。ゲランが大型艦、Mr.ゾーンが小型艦にそれぞれ一時乗艦、指揮を執っていた。今作での新登場艦としてはガーラ級パトロール船(初期設定名称およびノベライズ版ではウララ級パトロール船)がある。葉巻型だが後方は平たく、艦の下部にアンテナがある。第2話でアルカディア号と遭遇し、敗退している。
高速宇宙船
全長:200m、武装:パルス・ビームカノン3基、主機:次元拘束型単式機関、乗員:22名、艦長:Mr.ゾーン他
上記諸元は『わが青春のアルカディア』パンフレットの記述による。
設定画そのものは『わが青春のアルカディア』時にあったが、当時は名称不明の宇宙船であった。カブトガニを思わせる形状をしている。今作では序盤Mr.ゾーンが乗船していたが、後に光子戦闘艦を曳航していた際に光の女神の攻撃を受けて沈んだ。デスシャドウ号より少し小型の大きさである。
追跡艦ダスモルクI
Mr.ゾーンが対アルカディア号戦に設計した追跡船1号。地球人の雇われ部隊が乗り込み、アルカディア号と対峙した(ノベライズ版では艦長名は「プラトン」)。主武装はエネルギー砲2門、艦首の粒子加速砲、電磁ミサイル、両舷にあるエグゾール・エネルギーライン。攻防ともに優れアルカディア号を苦しめたが、回転するGに弱い弱点を突かれ、船首に集中攻撃を受けて沈んだ。
追跡艦ダスモルクII
Mr.ゾーンが対アルカディア号戦に設計した追跡船2号。艦長はグリン。外観、武装ともダスモルクIと変わらないが、設定画では艦首の砲の名前が「粒子エネルギー加速砲」になっている。艦隊を率いて攻撃したが、ダスモルクIほど健闘はせず、艦内にハーロック達の侵入を許した。
なお、ダスモルクI、II艦首の粒子加速砲(粒子エネルギー加速砲)は、設定画ではそれぞれ単艦では使えず、両艦が背面でドッキングしてはじめて使えるという設定であったが、本編ではそれぞれ単独行動をとっていたこともあり、単艦で使用していた。両艦ドッキング時の全長が約780mとの記載が設定画にあり、これからそれぞれ単艦の全長は約390mと推測できる。
装甲戦闘母艦
Mr.ゾーン設計の十字型をした戦闘母艦。ヘビーメルダーの第27造船基地で造られ、完成後すぐに自由貿易星ミストラルの侵攻を行った。多数の戦闘機、戦車を搭載。艦の武装自体は下部の主砲ぐらいだが、「ハイグレード戦闘システム」と呼ばれる搭載のヤゴ型戦闘機群と主砲による立体的な一斉攻撃戦法を用いる。艦名の通り強固な装甲でアルカディア号の主砲も通用しなかったが、比較的脆い艦中央下部に体当たりされて撃沈した。
光子戦闘艦
Mr.ゾーン設計の円盤型戦闘艦。常に強いバリア光で覆われており、強力な光子エネルギーを発射して攻撃する。攻撃力はかなりのもので、イルミダス軍でさえ手を出しにくかったガオス星の超戦闘艦を一撃で葬った。クルーゲルもこの機体性能には素直に賞嘆している。自動化が進んでおり、Mr.ゾーン一人で操艦および戦闘が可能で、その戦闘制御システムの性能はアルカディア号のそれを凌ぐ。アルカディア号との戦いでも優勢だったが、岩塊群に誘い込まれ、コンピュータ操縦処理が追いつかず、岩の間に挟まれて動けなくなり、機能を停止した。
ゾーン艦(正式艦名不明)
イルミダス第四方面軍の旗艦。専属の艦長はいるが、指揮権は艦隊司令のMr.ゾーンにある。艦の形状的には追跡艦の流れを汲むものとなっているが、正式名称含め詳細は不明。武装そのものはダスモルクと大差ないが、ダスモルクでは使われなかった光子爆雷やアンチミサイルも使用している。耐久性にも優れており、アルカディア号の連続砲撃を受けてさえ大破することがない[注釈 2]。最後は聖ワルキューレの火の力を注ぎ込まれ、火力が大幅にアップするも、火の力が衰えた後のアルカディア号との戦闘で大破する。
超戦闘艦(正式艦名不明)
ガモス星の誇る戦艦であり、強大な戦力を誇るイルミダスでさえガモス星へ侵攻出来なかったのも、この艦があったためである。のちに超戦闘艦を撃沈したMr.ゾーンの光子戦闘艦を、トチローでさえ「恐ろしい艦」と言わしめさせたほどの高性能艦である。

その他のメカ

スペースウルフ
アルカディア号の艦載機。『わが青春のアルカディア』や『ハーロック』原作およびアニメ版のスペースウルフとは形状が違なるが、本体色はアニメ版『ハーロック』のものと同様にトリコロールカラーとなっている。
要塞SSX
無限軌道の上を周期的に回る、無人かつ全自動で宇宙船の修理を行える宇宙船ドック。ハーロックたちの切り札でもある。地球政府(太陽系連合軍)の依頼でトチローが設計・製作したものだが、配備前に地球がイルミダスに降伏したため、トチローが隠していた。通常は彗星に偽装しているが、指令信号を送ることによって軌道を変更させ、呼び出すことが可能。中央の本体の周りに8つの円盤が付いており、各々単独で行動可能。円盤には堅牢なワイヤーと強力なウインチが装備され、アルカディア号クラスの艦船の牽引が可能。
本作の最終回では、地球でのイルミダス軍との交戦中にアルカディア号を敵艦の攻撃から守るため、アルカディア号の心となったトチローが呼び出す。そのまま盾となったSSXは破壊された。
名の由来は、ハーロック、トチロー、エメラルダスの友情を記念して、3人の指名手配コードネームの頭文字を取った「SSX」を刻印したことによる。最初は正式名称を決めておらず、トチローは「女神」と呼んでいた。

注釈

  1. ^ 名前はゼーダー・ゾーンと表記されている場合もあり、東映オンデマンドでの第6話のあらすじではこの名前で記載されている[6]
  2. ^ ただし、推進部は重厚な装甲が装備されておらず、アルカディア号の1門砲撃により破壊されて航行不能となり、硫酸の海に不時着した。(第15話)

出典

  1. ^ 「全国放映リスト」『アニメージュ』1982年12月号、徳間書店、 103頁。
  2. ^ 宝島社別冊宝島293 このアニメがすごい!』での本作の作品紹介より。
  3. ^ a b 小黒祐一郎 (2009年4月27日). “WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第115回 『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』”. 2012年8月1日閲覧。
  4. ^ 『わが青春のアルカディア』徳間書店〈ロマンアルバム・エクストラ〉、1982年、118頁。雑誌 61577-69。 
  5. ^ 小黒祐一郎 (2009年2月16日). “WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第66回 ぼくらの時代”. 2012年8月1日閲覧。
  6. ^ 第6話 登場!! 大宇宙要塞
  7. ^ ケイブンシャ『さよなら銀河鉄道999大百科』の記述より。
  8. ^ 4Gamer.net (2019年11月19日). “スパロボ最新作「スーパーロボット大戦T」発表。レイアースやカウボーイビバップなど新規参戦。PS4/Nintendo Switch向けに2019年発売予定”. Aetas. 2018年11月19日閲覧。
  9. ^ 寺田貴信 (2019年12月3日). “追悼 井上真樹夫さん”. スーパーロボット大戦 オフィシャルブログ 熱血!必中!スパログ!. 2020年10月21日閲覧。






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