かばん語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 04:24 UTC 版)
構成
混成語は、以下の手法の内のいずれかにより作成される。
- 上記の「slithy」のように、原型となる各単語成分の発音の一部が、各語の意味のほとんどを保存したまま混合される。この手法はルイス・キャロルの好むところであり、他の手法はほとんど使用していない。
- 「breakfast」(朝食)と「lunch」(昼食)で「brunch」(ブランチ)のように、第一の語の前半と第二の語の後半が連結される。この手法は混成語を作成する最も基本的な手法である。
- 両方の単語成分が共通する文字や発音の配列を有している。作成されるかばん語は、第一の語の前半と共通部分、第二の語の後半から構成される。この手法で生成される混成語は少数である。
脚注
参考文献
- 『現代言語学辞典』(初版)成美堂、1988年2月10日。ISBN 4-7919-6501-9。
- 西脇沙織「ことば遊びの読み解きと鍵」『フランス語学研究』第44巻別冊、慶應義塾大学大学院、2010年、117-128頁、doi:10.20579/belf.44Suppl.1_117、NAID 110009851571。
関連項目
注釈
- ^ 小学館『日本国語大辞典』の「あらが-う」の項目に、語源説「(2)アラソフとカラカフの混合語〔両京俚言考〕。」とある。
- ^ 小学館『日本国語大辞典』「あせしみずく」の項に、「「あせしずく」と「あせみずく」との混交語」とある。
- ^ 小学館『日本国語大辞典』「いや-こし・い」「やぶ・く」などの項目で使われる。
- ^ 『デジタル大辞泉』では「混同してできた語」と説明している[7]。
- ^ 資料ではサッカー選手のロナウドがモデルをつとめた育毛剤の広告のキャッチコピーとして、「c’est un véritable phénomène」の「phénomène」が「驚くべき出来事」という辞書的な意味と、「フェノメノ(伊)fenomeno(奇才、ロナウドのあだ名)」という2つの意味を持っていることを説明している[9]。
出典
- ^ a b c 清水康行. "複合語". 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2023年6月15日閲覧。
- ^ 田中 1988, p. 110, 509.
- ^ a b c 田中 1988, p. 509.
- ^ "ポートマントー". デジタル大辞泉. コトバンクより2023年6月15日閲覧。
- ^ a b 田中 1988, p. 510.
- ^ 『言語学大辞典 第6巻 術語編』亀井孝、河野六郎、千葉栄一 編著、三省堂、1996年、595頁。ISBN 4-385-15218-7。
- ^ "捕まえる". デジタル大辞泉. コトバンクより2023年6月15日閲覧。
- ^ "混成". ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. コトバンクより2023年6月15日閲覧。
- ^ 西脇 2010, p. 126.
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