胎盤停滞とは? わかりやすく解説

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胎盤停滞

(retained placenta から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/08 18:34 UTC 版)

胎盤停滞(たいばんていたい、: retained placenta)とは、胎子娩出後、胎子胎盤が母胎盤から剥離しないで子宮内に残存し、一定時間内に排出されない状態である。遺残胎盤とも言う。

ウシにおいて多発し、乳牛における発生率は7%から15%とされる。ウシでは通常、胎子娩出後3時間から8時間で排出されるが、12時間以上経過しても排出されない場合を胎盤停滞という。一般に泌乳量の多いウシ、乾乳期に過肥のウシ、運動不足のウシで発生が多いものの、胎盤停滞の明確な原因は明らかにされていない。地域によってはセレンビタミンEの欠乏が関与することもある。治療法として自然排出を待ち、排出後に抗生物質を投与する方法、胎盤の用手剥離、胎盤の軽度の牽引、オキシトシンエストロゲンなどの子宮収縮作用を有する薬剤の投与などがある。

なお、ヒトでも起こることがあり、分娩後異常出血の原因となり得ることが知られている。

関連項目

参考文献

  • 山内亮監修 『最新臨床家畜繁殖学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4254460201
  • 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104
  • 浜名克己, 中尾敏彦, 津曲茂久編 『獣医繁殖学 第3版』 文永堂出版 2006年 ISBN 4830032065



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