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Patreon

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/15 22:44 UTC 版)

Patreon
企業形態 非上場企業
設立 2013年
本社 アメリカ合衆国サンフランシスコ
創業者
ウェブサイト www.patreon.com
種類 クラウドファンディング

Patreon(パトレオン、ペイトリオン [ˈpeɪtriɒn])とは主にYouTubeコンテンツ製作者(YouTuber)、ミュージシャン、ウェブコミック作者向けのクラウドファンディングプラットフォームである。作者は自身のファン(愛好者)やパトロン(支援者)から定期的に、もしくは作品ごとに寄付を募ることが可能である[1]。サンフランシスコに本社を置いており、2013年にミュージシャンのジャック・コンテ(英語版)と技術者のサム・ヤムが設立した[2]。

歴史

2017年6月まで使用されていたロゴ。

自身が投稿し人気を得たYouTube動画で稼げる方法を模索していたジャック・コンテ(英語版)によって2013年5月に創設[3]、アーティストによる創作活動のためにファンやパトロンがいつでも寄付できるプラットフォームをサム・ヤムと共に開発した。2013年8月にベンチャーキャピタルとエンジェル投資家達から210万ドルの投資を受けた[4][5]。2014年6月、インデックス・ベンチャーズ(英語版)のダニー・リマー(英語版)によるシリーズAラウンドで1500万ドル調達した[6]。

サービス開始から18か月で12万5000人以上のパトロンが登録した[7]。2014年末には、サイトに登録している製作者にパトロンから月総額100万ドル以上寄付されるようになったと発表した[8]。

2015年3月、同種のボランティアサブスクリプションサービスのSubbable(英語版)を買収、Subbableはジョン・グリーンとハンク・グリーン(英語版)が共同開発し、CGP Greyやデスティン・サンドリン(英語版)のSmarter Every Dayやグリーン・ブラザーズ(英語版)のCrashCourse(英語版)、SciShowチャンネルといったアーティストやコンテンツを輩出したことで知られる[9]。

2015年10月、大規模なセキュリティハッカー(英語版)によるハッキング攻撃により約15ギガバイト分のパスワードデータ、寄付記録、ソースコードが流出、さらに230万以上の固有電子メールアドレスと100万ものプライベートメッセージも流出した[10][11]。

ビジネスモデル

製作者はPatreonのウェブサイト上でページを開設することで、パトロンは製作者が作品を製作する度に一定金額の資金を製作者に寄付することができる。さらに任意で月上限寄付額を設定することができる。また、月固定の寄付額も設定できる。Kickstarterのようなクラウドファンディングプラットフォームと違うのは製作者がキャンペーン成功後に一時金を求めることができたり、基本的に新作の度にリセットしなければならないことである[3]。一方で、他のプラットフォームのように、製作者は頻繁にパトロンに特典を提供している[12][13]。Patreonは寄付の際に5%の手数料を徴収している[14]。

利用アーティスト

2014年2月の時点で利用アーティストのほぼ半数がYouTubeビデオ製作者で、残りはウェブコミック作者、ポッドキャスト作者である[15]。平均的にパトロンは作品ごとに7ドル寄付している。Patreonは製作者とパトロン両方の面で急成長しており、2014年2月末の時点で1万人以上の製作者が利用するとPatreonは予想した[16]。サービス開始当初からミュージシャンによる活用を見込んでいたが(ミュージシャンでパフォーマーのアマンダ・パルマー(英語版)はPatreonを利用していて音楽レーベルから独立した活動を行っている)、ジョナサン・ローゼンバーグ(英語版)やザック・ワイナー(英語版)、ポール・テイラーといったウェブコミック作者もPatreonを活用して成功を収めている[17]

脚注

  1. ↑ The California Report.org: "Creating Patrons of the Arts Through Crowdfunding" July 11–13, 2014.
  2. ↑ Patreon.org: Intro Accessed 14.7.1014
  3. 1 2 Levitz, Dena (2013年9月9日). “Donation, Patron Services Help Fans Support Their Favorite Authors”. PBS 2014年3月1日閲覧。
  4. ↑ Tate, Ryan (2013年10月22日). “The Next Big Thing You Missed: ‘Eternal Kickstarter’ Reinvents Indie Art”. Wired 2014年3月1日閲覧。
  5. ↑ Luckerson, Victor (2013年12月4日). “Top 10 Exciting Startups”. Time 2014年3月1日閲覧。
  6. ↑ Buhr, Sarah (2014年6月23日). “Patreon Raises $15 Million Series A, Revamps Site To Focus More On Content”. TechCrunch. 2014年8月26日閲覧。
  7. ↑ Dredge, Stuart. “Amanda Palmer races to $13,000 per release in Patreon crowdfunding”. the Guardian. 2015年6月11日閲覧。
  8. ↑ “Creators on Patreon Receive Over 1,000,000 per Month From Patrons” (2014年10月10日). 2015年6月12日閲覧。
  9. ↑ “Patreon Acquires Subbable, Aligning the YouTube Stars”. Forbes. 2015年3月17日閲覧。
  10. ↑ “Pwned websites - Patreon”. Have I been pwned?. 2015年10月7日閲覧。
  11. ↑ “Gigabytes of user data from hack of Patreon donations site dumped online”. ars technica (2015年10月2日). 2015年10月7日閲覧。
  12. ↑ Pham, Alex (2013年5月10日). “Jack Conte’s Patreon: Anyone Can Be a Patron of the Arts”. Billboard Biz (Los Angeles) 2014年3月1日閲覧。
  13. ↑ Henriksen, Erik (2014年2月7日). “Portland Cartoonist Erika Moen Launches a Patreon (Also, Patreon Sounds Pretty Brilliant)”. The Portland Mercury (Portland, OR) 2014年3月1日閲覧。
  14. ↑ “Patreon Help Center”. Patreon. 2015年8月19日閲覧。
  15. ↑ Patreon.com: Projects Roll
  16. ↑ Wolf, Michael (2014年2月19日). “Analysis: Patreon seeing strong growth in creators, pledges, pageviews”. Gigaom Research. 2014年3月1日閲覧。
  17. ↑ Allen, Todd (2014年2月24日). “Patreon Raises $2.1 Million”. Publishers Weekly 2014年3月1日閲覧。

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