吸気動的効果
2ローターロータリーエンジンにおいて、180度の作動位相差をもつ2つのローター室に接続する吸気管内の圧力変化を、互いに作用させ合うことで吸入空気量を増大きせる効果をいう。吸気ポートが急激に閉じることによって、慣性力で吸気が圧縮されたり吸気ポートが開いたりする瞬間、作動室内部に残っていた排気圧力は吸気ポート付近の圧力を高める。その高い圧力が吸気管内を伝播して、もう一方のローター室の吸気ポートが閉じようとするタイミングに届くよう管長を調整することによって、届いた高圧力が、空気を吸気ポートからさらに押し込み、体積効率を増大させる効果を生む。
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