Ur Zababaとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Ur Zababaの意味・解説 

ウル・ザババ

(Ur Zababa から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/06 09:52 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ウル・ザババ
Ur Zababa
キシュ

王朝 キシュ第4王朝
父親 プズル・シン
テンプレートを表示

ウル・ザババUr Zababa)は、古代メソポタミアキシュ第4王朝

来歴

シュメール王名表によれば、前王プズル・シンの息子として生まれた。彼の在位年数は400年間とされており多分に伝説的な王であるが、彼がアッカド王朝の始祖サルゴンの伝説の主要な登場人物の一人であることから、実在の可能性や実際の姿を巡ってはさまざまに議論されている。

サルゴン伝説においては、彼は当初サルゴンを家臣(配酌官?)としていた。しかしサルゴンが、ウル・ザババが死に自分が王になるという夢を見たためにサルゴンを抹殺しようとして失敗したとされる。また、サルゴンはウル・ザババに讒言を繰り返して有力な他の家臣の地位を剥奪し、自分の勢力を固め、ついにはウル・ザババを追放して王位を簒奪したとする説話もある。

しかし、このウル・ザババとサルゴンの関係を語った伝説と矛盾する歴史記録が複数存在し、実態はよくわかっていない。ウル・ザババがサルゴンに王位を奪われたとされるにもかかわらず、シュメール王名表には彼以降のキシュ王のリストが載っている。また、サルゴンと同時代のウルクルガルザゲシの碑文には下の海(ペルシア湾)から上の海(地中海)までがルガルザゲシに従ったとするものがあるが、それが事実であればキシュもまたルガルザゲシの支配下にあったと考えられるからである。そのため、ウル・ザババとサルゴンについてはさまざまな説が存在し、単に有名な王であったためにサルゴンと結び付けられたとする説さえある。

ウル・ザババの実際の姿について実証的なことはほとんど何もわからないが、彼はメソポタミアにおいて比較的有名な王であったらしく、後代の記録には彼の名前が楽器に付けられたとするものがある。

以上の如く実態について何も知られていない王であるが、一般的な書籍や、場合によっては論文においても、この問題自体を主題とするのでなければ、サルゴンがウル・ザババから王位を簒奪したという説話が採用されている場合が多い。


「Ur Zababa」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Ur Zababa」の関連用語

Ur Zababaのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Ur Zababaのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウル・ザババ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS