新猿楽記
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『新猿楽記』(しんさるがくき)は平安時代中期の学者藤原明衡による作品。ある晩京の猿楽見物に訪れた家族の記事に仮託して当時の世相・職業・芸能・文物などを列挙していった物尽くし・職人尽くし風の書物である。その内容から往来物の祖ともいわれる。
- ^ 『中右記』長治二年正月十二日条、『吉記』承安四年二月七日条
- ^ 大江匡房『傀儡子記』による。
- ^ 『嬉遊笑覧』巻七、祭会
- ^ 井浦芳信『日本演劇史』、至文堂、1963年。
- ^ 浜一衛『日本芸能の源流―散楽考』角川書店、1968年
- ^ 『梁塵秘抄』巻二に「海老漉舎人はいづくへぞ、小魚(さい)すい舎人がり行くぞかし、此の江に海老無し下りられよ、あの江に雑魚(ざこう)のちらぬ間に」とある
- ^ 『二中歴』散楽や『雲集消息』上にも記載がある。
- ^ 『本朝世紀』長保元年六月十四日条に登場する仁安、『二中歴』散楽の仁難と同一か。
- ^ 『本朝世紀』天慶元年九月二日条や『法華験記』巻下などに、男根や女陰をかたどった神として描写されている。
- ^ 『稲荷神社考』
- ^ 『稲荷記』『稲荷大明神流記』
- ^ 源順編纂の『和名類聚抄』によれば馳射は「於无毛乃以流(おむものいる)」 と読む。これは追物射を意味する。
- ^ 「きしゃ」と読めば騎射一般、「うまゆみ」と読めば朝廷で行われた、流鏑馬に類似した行事を意味する。
- ^ 『二中歴』相撲に「氏長(薩摩)」とある。
- ^ 古典文庫本の重松明久の注では、舂塩と辛納豆に分ける。舂塩は不詳、辛納豆は唐納豆とする。また塩辛と納豆を分ける説もあり、だとすれば平安時代に糸引き納豆があった可能性もある。
- ^ 写本によっては「濁醪」とするものもある。
- 1 新猿楽記とは
- 2 新猿楽記の概要
- 3 右衛門尉一家の描写
- 4 最近の出版
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