Roxanとは? わかりやすく解説

Roxan

名前 ロクサン

RoXaN

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/05 15:28 UTC 版)

ZC3H7B
識別子
記号 ZC3H7B, RoXaN, zinc finger CCCH-type containing 7B, ROXAN1
外部ID OMIM: 618206 MGI: 1328310 HomoloGene: 9735 GeneCards: ZC3H7B
遺伝子の位置 (ヒト)
染色体 22番染色体 (ヒト)[1]
バンド データ無し 開始点 41,301,525 bp[1]
終点 41,360,147 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
染色体 15番染色体 (マウス)[2]
バンド データ無し 開始点 81,629,258 bp[2]
終点 81,680,461 bp[2]
RNA発現パターン


さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能 金属イオン結合
血漿タンパク結合
RNA結合
miRNA binding
細胞の構成要素 細胞核
生物学的プロセス viral process
posttranscriptional regulation of gene expression
production of miRNAs involved in gene silencing by miRNA
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
ヒト マウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)

NM_017590

NM_001081016

RefSeq
(タンパク質)

NP_060060

NP_001074485

場所
(UCSC)
Chr 22: 41.3 – 41.36 Mb Chr 22: 81.63 – 81.68 Mb
PubMed検索 [3] [4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト 閲覧/編集 マウス

RoXaN(rotavirus X protein associated with NSP3)またはZC3H7B(zinc finger CCCH-type containing 7B)は、ヒトではZC3H7B遺伝子にコードされるタンパク質である[5]。RoXaNはテトラトリコペプチドリピート英語版(TPR)、ロイシン-アスパラギン酸リピート、ジンクフィンガードメインをもつタンパク質である。このタンパク質は、ロタウイルスの非構造タンパク質NSP3英語版と相互作用する[5]

機能

ロタウイルスのタンパク質は細胞の翻訳装置によって翻訳されるが、そのmRNAキャップ化されているがポリアデニル化はされていない。こうした非ポリアデニル化mRNAの翻訳は、ウイルスの非構造タンパク質NSP3の作用によって行われる。NSP3はウイルスmRNAの3'コンセンサス配列に特異的に結合し、翻訳開始因子eIF4G I英語版と相互作用する[6]

RoXaNは約110 kDaの細胞タンパク質であり、タンパク質間相互作用や核酸-タンパク質相互作用に関与すると予測される領域が少なくとも3つ存在する。テトラトリコペプチドリピート(TPR)は多タンパク質複合体を形成するタンパク質に存在することが多いモチーフで、RoXaNのN末端領域に存在している。RoXaNのC末端には少なくとも5つのジンクフィンガーモチーフが存在し、これもRoXaNが他のタンパク質や核酸に結合することを示唆している。これら2つの領域の間には、パキシリン型ロイシン-アスパラギン酸リピート(LD)モチーフが存在し、これもタンパク質間相互作用に関与している[6]

RoXaNはロタウイルスの感染時にin vivoでNSP3と相互作用する。相互作用は、NSP3の二量体化ドメイン(アミノ酸163番から237番)とRoXaNのLDドメイン(アミノ酸244番から341番)との間で行われる。NSP3とRoXaNとの間の相互作用は、NSP3とeIF4G Iとの相互作用を妨げることはない。ロタウイルス感染細胞ではNSP3、RoXaN、eIF4G Iからなる三者複合体が検出され、RoXaNが翻訳調節に関与していることが示唆される[6]

臨床的意義

消化管間質腫瘍(GIST)において、RoXaNの発現は腫瘍のグレードの高さと相関していることが示されている[7]

出典

関連文献



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