QCDスケール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 04:01 UTC 版)
「結合定数 (物理学)」の記事における「QCDスケール」の解説
強い相互作用の結合定数のエネルギースケール依存性の考察から、QCDはエネルギースケール Q をある値 Λ まで下げる (Q → Λ) ことで、結合定数が無限大に発散する (αs → ∞) 理論であることが分かる。このときのエネルギースケール Λ はQCDスケールと呼ばれ、QCDに摂動論が適用できるのは、エネルギースケールがQCDスケールより十分大きい領域 (Q ≫ Λ) である。この値は理論によって決定されず、実験的に得られた結合定数などから算出される。強い相互作用の結合定数 αs とそれに対応するQCDスケール Λ は2009年時点で、以下の数値をとることが知られている。 α s = 0.1184 ± 0.0007 {\displaystyle \alpha _{s}=0.1184\pm 0.0007} Λ Q C D = 213 ± 9 MeV {\displaystyle \Lambda _{QCD}=213\pm 9\ {\mbox{MeV}}}
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