Power11
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/06 13:15 UTC 版)
| 生産時期 | 2025年から |
|---|---|
| 設計者 | IBM,OpenPOWER Foundation |
| 生産者 | Samsung Electronics |
| CPU周波数 | から 4.3GHz |
| プロセスルール | 7 nm |
| アーキテクチャ | 64ビット |
| マイクロアーキテクチャ | Power Architecture |
| コア数 | 15 |
| 前世代プロセッサ | POWER10 |
| 次世代プロセッサ | Power12 |
| Power アーキテクチャ |
|---|
POWER11(パワーイレブン)は、2025年に発表・出荷されたIBMのスーパースカラー型シンメトリックマルチプロセッサ。64ビットのPower Architectureベースのマイクロプロセッサで、POWER10の後継。
概要
2025年7月、IBMはPower11プロセッサを搭載したIBM Power11サーバーを発表し、AI機能の強化を主張した[1]。
Power11プロセッサは、従来のPower10のEnterprise FoundationとAI Infusionを継承しながら、CPUコアの改良とコア密度の向上などを行った。コアは6命令解釈/4命令実行のスーパースカラーで、内部のSIMDとMatrix Math Acceleratorを利用してCPUコアでAI推論を実行でき、Power10と同じSamsungの7nmプロセスで製造される。また実装方法ではPower10比で最大50%コアの数を増やし、動作周波数を4GHzから4.3GHzに引き上げた。なお製品名は従来の「POWER」から「Power」表記となった[2]。
用途
- IBM Power11[3]
- スケールアウトモデル
- Power S1122 (2ソケット、最大60コア、2Uサーバー)
- Power S1124 (2ソケット、最大60コア、4Uサーバー)
- エンタープライズモデル
- Power E1150 (4ソケット、最大256コア、4Uサーバー)
- Power E1180 (4ソケット、最大256コア、フルラック・サーバー(5Uの本体ノード x 最大4台、2Uのシステム制御ユニット))
- スケールアウトモデル
4モデルともOSはAIX、IBM i、Linux on Powerをサポートし、メインフレームのIBM Zで発表済のPCIeカード型のAI推論用アクセラレーターであるSpyreアクセラレーターをオプション搭載可能[2]。
出典
関連項目
外部リンク
- Power11のページへのリンク