Osborne Vixenとは? わかりやすく解説

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Osborne Vixen

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/05 15:18 UTC 版)

Osborne Vixen
開発元 アダム・オズボーン
種別 ポータブルコンピュータ
発売日 1984年
標準価格 US$1,498
OS CP/MCPM +
CPU Zilog Z80 @ 4.0MHZ
メモリ 64KB
前世代ハード Osborne Executive
Osborne Vixenの筐体

Osborne Vixen(オズボーン・ビクセン)は、1984年11月にオズボーン・コンピュータが発表した、「持ち運び可能な」ポータブルコンピュータである。Osborne 1とOsborne Executiveに次ぐ同社の3台目のコンピュータだった[1]

4 MHzのZ80マイクロプロセッサと64 KBのDRAMを搭載していた。7インチのアンバーディスプレイを搭載し、80桁×24行のメモリマップされたビデオを表示することができた。400 KBディスクドライブ2台を搭載し、5.25インチ両面倍密度(2D)フロッピーディスクが使用可能だった。重さは18ポンド(約8キログラム)で、"luggable"(「portableほどではないが、持ち運べる」の意味)を謳っていた。寸法は1258×16 14×6 14インチ(321×413×159ミリメートル)で、広告では「飛行機の座席の下に収まる」と主張していた。

発売当時の小売価格は1,298ドルだった。また、10メガバイトのハードディスクを1,498ドルで購入するオプションもあった。

インストールされたオペレーティングシステム(OS)はCP/Mバージョン2.2だった。また、次のような多くのソフトウェアパッケージがバンドルされていた。

ソフト名 バージョン 発売元 種別
WordStar 3.3 マイクロプロ ワープロ
SuperCalc 2 Sorcim 表計算
MBASIC マイクロソフト プログラミング言語
Osboard 描画
TurnKey システムユーティリティ
MediaMaster データ交換
Desolation ゲーム


VixenはOsborne 4とも呼ばれた。オズボーン社の倒産後に開発され、リリースされた。なお、同社はそれ以前にもVixenというシステムを開発していたが、これはリリースされていない[2]

CP/Mが動くVixenは、そのリリースの時点で、それ以前のMS-DOSIBM PC互換機の登場によって既に陳腐化していた[3]。IBM PCと完全に互換性のある製品を設計・販売しようと最後の土壇場の努力により3つのプロトタイプが作られたが、会社を再度の倒産から救うには遅すぎた。

脚注

  1. ^ Peggy Watt, Osborne shows new computer Info World magazine, November 12, 1984, retrieved from Google Books December 16, 2009
  2. ^ John Dvorak, Adam Osborne, Hypergrowth: the rise and fall of Osborne Computer Corporation ,Idthekkethan Pub. Co., 1984 ISBN 0-918347-00-9, page 70
  3. ^ Robert J. Thierauf, A problem-finding approach to effective corporate planning, Greenwood Publishing Group, 1987 ISBN 0-89930-262-9, pages 15–16

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