MultiVersion_Concurrency_Controlとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > MultiVersion_Concurrency_Controlの意味・解説 

MultiVersion Concurrency Control

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/07 06:09 UTC 版)

MultiVersion Concurrency Control (MVCC, マルチバージョン コンカレンシー コントロール) は、データベース管理システムの可用性を向上させる制御技術のひとつ。複数のユーザから同時に処理要求が行われた場合でも同時並行性を失わずに処理し、かつ情報の一貫性を保証する仕組みが提供される。日本では多版型同時実行制御多重バージョン並行処理制御などと訳される。また単にマルチバージョンとも呼ばれる。

動作

MVCCは、書き込み処理(トランザクション)が行われている最中に他のユーザによる読み取りアクセスがあった場合、書き込みの直前の状態(スナップショット)を処理結果として返す。つまり、書き込み中も読み取りができ、読み取り中でも書き込みができる。

MVCCにおいて可用性を達成するには、最低限、全ての処理が「どの順番で」行われたかを確実に記録する必要がある。そのため、タイムスタンプやトランザクションIDなどを用いて全ての更新処理が管理される。

なお、SQL規格(SQL92)で定められた4種類のトランザクション分離レベルにおいては、Read Committed (コミット済みデータは常に読み取る) に該当する処理である。

歴史

MVCCの考え方は、1981年に Philip A. Bernstein と Nathan Goodman により、 ACM Computing Surveys 誌上に掲載された。

MVCCの考え方を採用するデータベース

MVCCの考え方を採用するその他のソフトウェア

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「MultiVersion_Concurrency_Control」の関連用語

MultiVersion_Concurrency_Controlのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



MultiVersion_Concurrency_Controlのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのMultiVersion Concurrency Control (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS