Interior_Gateway_Routing_Protocolとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Interior_Gateway_Routing_Protocolの意味・解説 

Interior Gateway Routing Protocol

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/14 06:06 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

Interior Gateway Routing ProtocolIGRP)は、ルーティングプロトコルの一つ。

自律システム (AS) 内のルーティングを行うInterior Gateway Protocol(IGP)の通信プロトコルである。 また、距離ベクトル型(DVA)のルーティングを行う距離ベクトル型ルーティングプロトコル(ディスタンスベクタルーティング)である。

シスコシステムズが開発した。自律システム(AS)内のルーター間でルーティングデータの交換に使われた。

IGRPは独自プロトコルであり、大規模ネットワークでRIPを使ったときの制約(最大ホップ数が15までで、単一のルーティング統計情報しかない)への対処の1つとして開発された。IGRPはルート毎に複数の統計情報をサポートし、帯域幅、遅延、負荷、MTU、信頼性などがある。2つのルートがあるとき、事前に調整可能な計算式でそれら統計情報を組み合わせて1つの統計量とし、ルート選択に利用する。IGRPでの最大ホップ数は255(デフォルトでは100)で、ルーティングの更新は(デフォルトでは)90秒毎にブロードキャストされる。

IGRPはCIDRの導入される以前のクラスを考慮したルーティングプロトコルである。したがってサブネットマスクを扱えず、全てのアドレスをクラスA、B、Cに分類して扱う。このようなプロトコルはIPアドレス枯渇問題の原因の1つとされ、廃れていった。

拡張

IPアドレス枯渇問題などへの対策として、シスコはEIGRP (Enhanced Interior Gateway Routing Protocol) を開発した。EIGRPは可変長サブネットマスク (VLSM) に対応し、ルーティング性能を強化しループのない環境を提供する拡散更新アルゴリズム (DUAL) を採用している。シスコはIGRPからEIGRPへの切り替えを進め、IGRPは既に使われていない。既に歴史的プロトコルになったと言える。シスコのIOSでもバージョン12.3以降ではIGRPはサポートされていない。CCNAの新しいカリキュラム(バージョン4)でもIGRPは過去のプロトコルとして少し言及しているだけである。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Interior_Gateway_Routing_Protocol」の関連用語

Interior_Gateway_Routing_Protocolのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Interior_Gateway_Routing_Protocolのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのInterior Gateway Routing Protocol (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS