Integrated Data Storeとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Integrated Data Storeの意味・解説 

Integrated Data Store

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/06 23:10 UTC 版)

Integrated Data Store
作者 チャールズ・バックマン
初版 1964年
種別 ネットワーク型データモデルデータベース
ライセンス 商用
テンプレートを表示

Integrated Data Store (IDS)は初期のネットワーク型データモデルのデータベースで、性能の高さから産業分野で広く使われた。

IDSはデータ処理業界の団体であるCODASYLData Base Task Groupの規格の基礎となった。

解説

IDSは1960年代にゼネラル・エレクトリック社のコンピュータ部門(後にハネウェル・インフォメーション・システムズ社となる)でチャールズ・バックマンによって設計され、その作成に対して1973年に米国計算機協会(Association for Computing Machinery)からチューリング賞が授与された[1]。ソフトウェアは1964年に GE 235 コンピュータ向けにリリースされている。1965年には、顧客であるウェアーハウザー向けのネットワーク版が稼動していた[2]

1975年に登場したIDS/IIは有償プログラム製品となり、この時、オリジナル版はIDS/Iと表示された[3]

IDSは当時のハードウェアで最大限の性能を発揮するように設計されているため、アプリケーションの利用や実装は簡単ではなかったが、その弱点が逆に強みになり、IDS 型データベースを巧みに実装したブリティッシュ・テレコムの巨大な CSS プロジェクト(年間 100 億以上のトランザクションを処理する IDMS(Integrated Database Management System)では、テラバイト級のデータベースで、すべてのリレーショナルデータベース実装に匹敵する性能を発揮している。チャールズ・バックマンの革新的な設計は、主要な商業事業で最先端の応用利用先を見つけ続けている[4]

その後、BFグッドリッチ・ケミカル社が、より使いやすくするためにシステム全体を書き直し、統合データ管理システム(IDMS)と名付けた[5]

脚注・参考文献

  1. ^ Tom Haigh. “Charles W. Bachman — A.M. Turing Award Winner”. 2013年9月3日閲覧。
  2. ^ Andrew L. Russell (2011年4月9日). “Oral-History:Charles Bachman”. IEEE Oral History Network. 2013年9月3日閲覧。
  3. ^ “Features of IDS/II Include a Price Tag”. Computerworld. (1975年12月3日). https://books.google.com/books?id=f2XZVvbi_TAC&dq=IDS-II&pg=PA15 2014年9月4日閲覧。 
  4. ^ BT by Bob Ratcliff Archived 2004-12-21 at the Wayback Machine.
  5. ^ Hayes, Frank (2002年4月15日). “The Story So Far”. Computerworld. https://www.computerworld.com/article/2588199/the-story-so-far.html 2022年1月8日閲覧。 

参照

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  Integrated Data Storeのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Integrated Data Store」の関連用語

Integrated Data Storeのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Integrated Data Storeのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのIntegrated Data Store (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS