IUCLIDとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > IUCLIDの意味・解説 

IUCLID

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/21 00:58 UTC 版)

国際統一化学情報データベース(こくさいとういつかがくじょうほうデータベース、英語: International Uniform Chemical Information DatabaseIUCLID国際統一化学物質情報データベースとも)は、経済協力開発機構 (OECD) HPV英語版欧州連合 (EU) BPR規則(バイオサイド指令の改訂版。2012年7月12日施行)、EU REACH規則 等のデータ提出要件を処理するすべての組織のIT環境で、中心的な役割を果たせるように開発されたJavaアプリケーション・ソフトウェアである。

産業界の関係者、欧州加盟国、欧州化学物質庁 (ECHA) その他興味のあるものであれば、誰でも IUCLIDウェッブサイトから無償でダウンロードして、ローカルコンピュータインストールできる。インストールされた IUCLID を使って、収集した化学安全に関わるデータを整理保管したり、提出用の書類を作成したり、データ交換をしたりするためにデータを export/import することができる。IUCLID のデータ構造の仕様は OECD の Harmonized Template[1] に準拠している[2]

この電子ツールは、OECD の IUCLID user requirement forum[3] や専門家会議でもその仕様が議論されるが、その開発の担当は欧州化学物質庁 (ECHA) であり、ECHA が開設しているIUCLIDサイトより、誰でも無償でダウンロードして使用できる。

このツールとともにそれを補完するいわゆるプラグインツールなどもまたIUCLIDサイトよりダウンロードできる。ただし、欧州の化学安全アセスメントとその報告書作成ツールであるCHESAR (Chemical Safety Assessment and Reporting Tool) は単独のサイト[4]が開設されている。 2012年6月20日に公開されたCHESARバージョン2はもはやプラグインではない。

IUCLID は、プラグインツールも含め全体として、欧州の化学物質規制 (REACH、CLP、バイオサイド、化学エージェント指令 (Chemical Agent Directive) など)の要請に応えるシステムとなってきており、特に、REACH が規定する化学安全アセスメント (Chemical Safety Assessment) 全体のプロセスを支援するものとなってきている。

脚注

  1. ^ Electronic Tools for Data Submission, Evaluation and Exchange in the OECD Cooperative Chemicals Assessment Programme” (英語). 2012年2月3日閲覧。
  2. ^ IUCLID5” (英語). 2012年2月3日閲覧。
  3. ^ OECD: スペース: IUCLID user requirement forum” (英語). 2012年2月3日閲覧。
  4. ^ Chesar website” (英語). 欧州化学物質庁. 2012年2月3日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • IUCLID5” (英語). 2012年2月3日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「IUCLID」の関連用語

IUCLIDのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



IUCLIDのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのIUCLID (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS