I-4_(航空機)とは? わかりやすく解説

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I-4 (航空機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/01 23:57 UTC 版)

I-4

ツポレフ I-4ソビエト連邦の複葉単座戦闘機である。1927年、ツポレフ設計局においてパーヴェル・スホーイが初の設計を行った機体と考えられている。I-4はソビエト連邦で運用された初の全金属製戦闘機であった[1]

設計と開発

ANT-5と名付けられた最初の試作機の初飛行の後、I-4は抵抗の小さな新型のエンジンカウルに変更され、尾翼面積を増加し、上翼にロケットランチャーを追加する改設計を受けた。

下翼は主に翼間支柱のための付属物であり、次の生産型であるI-4Zでは下翼は大幅に短縮され、更にI-4bisでは下翼はすべて取り除かれ、複葉機からパラソル翼の単葉機に変更された。

運用史

I-4は合計で369機が生産された。1928年から1933年の間に運用され、I-5の登場に伴い退役した[1]。またI-4はヴラヂーミル・ヴァフミストローフの主導したズヴェノー・プロジェクトにおいて、TB-1爆撃機に装着されるパラサイト・ファイターとして試験的に使用された[1]。この際使用されたI-4は下翼を持たないタイプであった。

派生型

  • ANT-5 : 試作機
  • I-4 : 戦闘機型
  • I-4Z : 下翼幅を短縮した戦闘機型
  • I-4bis : 下翼を完全に取り除いた戦闘機型
  • I-4P : 水上機型

運用者

ソビエト連邦

要目 (I-4)

  • 乗員:1名
  • 全長:7.27 m[1]
  • 全幅:11.42 m[1]
  • 全高:2.82 m
  • 翼面積:23.8 m2
  • 空虚重量:978 kg
  • 全備重量:1,430 kg
  • エンジン:M-22 星型エンジン, 343 kW (460 hp)
  • 最大速度:257 km/h[1]
  • 航続距離:840 km
  • 実用上限高度:7,655 m
  • 上昇率:555 m/min

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f g 古田和輝『世界の戦闘機図鑑 1915-1945』株式会社ダイアプレス、2022年4月1日、92頁。 

関連項目

外部リンク




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