Dense non-aqueous phase liquidとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Dense non-aqueous phase liquidの意味・解説 

DNAPL

(Dense non-aqueous phase liquid から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/05 12:04 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

DNAPL: Dense Non-Aqueous Phase Liquid)とはNAPL(非水溶性液体[1])の一分類。密度が水より大きい(重い)場合、DNAPLと呼ばれる。なお、水より軽い(密度が小さい)NAPLはLightを付してLNAPLと呼ばれる[2]

これ自体は化学的な性質を示す概念だが、主に地下水土壌などの環境汚染に関してよく使われる語で、環境工学地質学水文学水文地質学などで研究対象となる。

代表的な例としてはトリクロロエチレン(TCE)のような有機化合物有機塩化物)で、産業分野で広く使われているが、これらは処理や漏洩によって環境中に流出し、地中に入って汚染物質となる。その際、水溶性の物質とは異なり、複雑な挙動を示すことが知られている[2]

例えばテトラクロロエチレンの場合、表面張力が小さく水よりも重いので、水が透過できない層でも透過してさらに地中深くまで浸透することがあるし、地下水層に留まって少しずつ水に溶けて汚染することもある。揮発性があるので、地中空気に溶け込み、液体のままでは起きないような動きを見せることもある。また、地中に含まれる微生物によって分解される際に、さらにジクロロエチレンなどの別の汚染物質ができる[3]

DNAPLの例 

関連項目

脚注

  1. ^ Non-Aqueous Phase Liquid。難溶解性液体、疎水性液体、難水溶性流体、非水液などとも訳される。
  2. ^ a b 佐々木 孝, 佐藤 邦明「飽和多孔媒体中のフィンガリングによるDNAPL鉛直輸送に関する基礎的研究」 『水工学論文集』第48巻、公益社団法人 土木学会、2004年2月1日、 313頁、 doi:10.2208/prohe.48.3132020年10月5日閲覧。
  3. ^ 楡井 久, 佐藤 賢司, 鈴木 喜計, 古野 邦雄「環境における地質単元」『地質学雑誌』第100巻第6号、一般社団法人 日本地質学会、1994年6月15日、 429-431頁、 doi:10.5575/geosoc.100.4252020年10月5日閲覧。

「Dense non-aqueous phase liquid」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Dense non-aqueous phase liquid」の関連用語

Dense non-aqueous phase liquidのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Dense non-aqueous phase liquidのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのDNAPL (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS