全単射
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2016年1月) |
数学において、全単射 (ぜんたんしゃ) あるいは双射 (そうしゃ) (bijective function, bijection) とは、写像であって、その写像の終域となる集合の任意の元に対し、その元を写像の像とする元が、写像の定義域となる集合に常にただ一つだけ存在するようなもの、すなわち単射かつ全射であるような写像のことを言う。例としては、群論で扱われる置換が挙げられる。
全単射であることを1対1上への写像[上への1対1写像] (one-to-one onto mapping) あるいは1対1対応 (one-to-one correspondence) ともいうが、紛らわしいのでここでは使用しない。
写像 f が全単射のとき、f は可逆であるともいう。
定義
写像 f: A → B に対し、2つの条件
- 全射性: f(A) = B
- 単射性: 任意の A の元 a1, a2 について、f(a1) = f(a2) ならば a1 = a2
がともに成り立つとき、写像 f は全単射 (bijective) であるという。この用語はブルバキによる。
f: A → B が全単射であることは、
全射でも単射でもない
単射であり全射でない
全射であり単射でない
全単射例
- f: R → (0, ∞); f(x) := ex は全単射である。
- f: (0, ∞) → R; f(x) := log x は全単射である。
- f: (−π/2, π/2) → R; f(x) := tan x は全単射である。
存在の例
- 冪集合
カテゴリ
- 1対1対応のページへのリンク