顔 (シドニィ・シェルダン)
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『顔』(かお、The Naked Face)は、シドニィ・シェルダンが1970年に発表した処女小説。日本では、1972年に邦題を『裸の顔』として早川書房から大庭忠男訳で、また、1999年には『顔』としてアカデミー出版から天馬龍行訳でそれぞれ出版されている。
あらすじ
精神分析医ジャド・スティーブンスの周囲で次々に殺人事件が起こり、ジャドは容疑者にされてしまう。彼は無実を訴えるが、彼に恨みを抱く警部補は取り合わない。しかし、今度はジャドが殺し屋に命を狙われ、本当の標的がジャド自身であることを悟った彼は、自ら真犯人を追うことになる。
登場人物
- ジャド・スティーブンス・・・・・・・・・・著名な精神分析医で、この小説の主人公。
- キャロル・ロバーツ・・・・・・・・・・・・ジャドのオフィスで受付係をする黒人女性。元娼婦。
- アンドリュー・マグリービー・・・・・・ニューヨーク第19警察管区殺人課の警部補。40代半ば。
- フランク・アンジェリ・・・・・・・・・・・・・マグリービーと組んでいる若い刑事。
- ピーター・ハドレィ・・・・・・・・・・・・・・ジャドの親友で医師。
- ノラ・ハドレィ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピーターの妻。ジャドの相手を探す世話を焼く。
- シーモア・ハリス・・・・・・・・・・・・・・市民病院でジャドを担当した医師。
- ジョン・ハンソン・・・・・・・・・・・・・・・ジャドの患者。当小説の冒頭で殺害される。
- ハリソン・バーク・・・・・・・・・・・・・・ジャドの患者。世界的な鉄鋼会社の重役。偏執症。
- アン・ブレイク・・・・・・・・・・・・・・・・ジャドの患者。20代半ばの美しい女性。
- テリ・ウォッシュバーン・・・・・・・・・ジャドの患者。20年前はハリウッドの大スターだった。
- アンソニー・デマルコ・・・・・・・・・・アン・ブレイクの夫。建設業で成功したハンサムな男。
- ノーマン・Z・ムーディ・・・・・・・・・・ジャドが訪ねた私立探偵。肥満男。
- ドン・ビントン・・・・・・・・・・・・・・・・・ムーディが犯人の手掛かりとして挙げた名前。
- ブルース・ボイド・・・・・・・・・・・・・・ジョン・ハンソンの元恋人。乱暴者。
- ロッキー・バカーロ・・・・・・・・・・・・ジャドのアパートでドアマンに成り代わった浅黒い大男。
- ニック・バカーロ・・・・・・・・・・・・・・ジャドのアパートでエレベーターボーイに成り代わった小男。ロッキーの弟。
映画『露骨な顔』
- 1984年製作。日本では劇場公開されず、ビデオスルーとなる。
キャスト
- ジャド・スティーブンス:ロジャー・ムーア
- アンドリュー・マグリービー:ロッド・スタイガー
- フランク・アンジェリ:エリオット・グールド
- アン・ブレイク:アン・アーチャー
スタッフ
- 監督:ブライアン・フォーブス
- 製作:ヨーラン・グローバス、メナハム・ゴーラン、ロニー・ヤコヴ
- 脚本:ブライアン・フォーブス
- 撮影:デヴィッド・ガーフィンケル
- 音楽:マイケル・J・ルイス
「顔 (シドニィ・シェルダン)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は放心したような顔つきをしていた
- 非難するような顔つきで
- 私は母の顔に暗い影がさっとよぎるのを見た
- 感心した顔つきをしている
- 彼女の顔は誇らしさで赤く上気していた
- 幸せに輝いている顔
- びっくりした顔つき
- 彼はおもしろかったという顔をしていた
- 怒りを顔に表す
- 心配そうな顔
- 彼女は彼の顔に氷を当てた
- 不安げな顔つき
- 彼女を笑顔にするのにはとても骨が折れる
- その知らせに彼の顔は青白くなった
- 印象的な顔つきの男
- 驚いた顔をして
- 彼の足音で彼の顔を思い出した
- 彼女の顔は暗やみの中でかろうじて見えるくらいだった
- 彼の顔はうれしさで輝いていた
- 太陽が顔に照りつけて彼女は顔をそらした
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