兵隊文庫とは? わかりやすく解説

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兵隊文庫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/26 03:26 UTC 版)

兵隊文庫(へいたいぶんこ、: Armed Services Editions (ASE))は、第二次世界大戦中にアメリカ軍兵士に配布するためにアメリカ合衆国戦時図書審議会英語版が発行した、小型のペーパーバック。兵隊文庫[1]のほか、軍隊版[2]陣中文庫陣中文庫版[3]とも呼ばれる。兵隊文庫は世界中に派兵された米兵の娯楽や憂さ晴らしのため[4]、ストレス解消のため、政治的・歴史的・軍事的な教育のため、そしてナチス・ドイツヨーロッパで行った検閲・焚書に代表される「思想戦」における「重要な武器」として[4]1943年から1946年まで発行された。累計で1億2000万冊を超える兵隊文庫が配布された[4]。戦時図書審議会のスローガンは「本こそが思想戦の武器である」[5]


注釈

  1. ^ 日本でも、満州事変・日中戦争の際に、戦地の兵士たちの慰安のためとして広く本の寄贈を募り「陣中文庫」として送る活動を行っていた。(東京朝日新聞 1931年12月24日 夕刊 4面、1932年2月15日 朝刊 10面、1937年10月7日 朝刊 16面)
  2. ^ マニング 2016 p.107によると、逆に、ジョンソンがトロートマンとトンプソンに相談したことになっている。
  3. ^ 1セント(マニング 2016 p.113)、1.5セント(金平 1973 p.27)、0.5セント(ファッセル 1997 p.369)と一定しないが、渡辺 2001 p.9によれば1セント(著者と出版社で各0.5セント)となっている。

出典



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