関西電力カラス巣作り訴訟とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 関西電力カラス巣作り訴訟の意味・解説 

関西電力カラス巣作り訴訟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/01 15:20 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

関西電力カラス巣作り訴訟(かんさいでんりょくカラスすづくりそしょう)は化学メーカー工場で発生したフッ化水素ガス漏れ事故を巡ってステラケミファ関西電力を相手に損害賠償を請求した訴訟[1]。3年近い係争の後、和解が成立して終了した。

事故内容

2008年3月1日15時50分頃、ステラケミファ三宝工場(堺市堺区)で電圧が突然低下。この影響でフッ素ガスを無害化して排出する機械が停止、約750kgものフッ化水素ガスが屋外に流出した。

この事故で社員や近所の住民ら約20人が目や喉をケガ。ステラケミファは被害者全員の治療費を負担した。

事故の原因

電力を供給している関西電力の調査の結果、電圧が低下した原因はカラスが鉄塔に巣作りをするため運んできた針金が送電線と鉄塔部分とを接続、その結果ショートしたのが原因とされている。

訴訟から和解へ

2008年10月、ステラケミファは「送電トラブルは容易に予見できた」などとしては関西電力を相手取って損害賠償約1000万円を求め提訴。対して関西電力側は「不可抗力で責任はない」などと反論した。2011年7月22日付けで和解が成立、和解内容は関西電力がステラケミファに対して解決金50万円を支払いその他の賠償義務は負わない、関西電力は引き続き所有する電気設備の保守・保全に努める、などの条件であった[2]

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ “「犯人」はカラスか?3年越しの民事訴訟”. 読売新聞. (2010年12月7日). http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101207-OYT1T00526.htm 2010年12月7日閲覧。 [リンク切れ]
  2. ^ 読売新聞 「『カラス訴訟』 関電が和解 解決金50万円」2011年7月30日大阪朝刊紙面33頁

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「関西電力カラス巣作り訴訟」の関連用語

関西電力カラス巣作り訴訟のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



関西電力カラス巣作り訴訟のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの関西電力カラス巣作り訴訟 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS