谷川じゅんじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/09 13:16 UTC 版)
![]() |
この記事の出典や参考文献は、一次資料や記事主題の関係者による情報源に頼っています。
|
谷川 じゅんじ(たにがわ じゅんじ、1965年 - )は、日本の空間クリエイター、体験デザイナー、ブランディングディレクター。 また、Visioneer、Frame Maker、Space Composerである。
JTQ株式会社代表[1]。空間をメディアとしたコミュニケーションを専門とし、多岐にわたるイベント演出、商業施設、都市開発、文化事業のプロデュースを手がけている。
経歴
1965年千葉県生まれ。2002年に空間クリエイティブカンパニー「JTQ株式会社」を設立[1]。「空間をメディアにしたメッセージの伝達」をテーマに掲げ、企業や行政と協働し、体験価値創出型のプロジェクトを多数実施している。
独自の空間開発メソッド「スペースコンポーズ」を活用し、環境と状況を統合した体験設計による「場の記憶」の創出を目指している。各地のスマートシティ構想や地域活性化事業においても、コンセプト設計や空間演出、都市ブランディングに関与している。
デザインについて
五感に訴える「体験のプロトタイピング」を重視し、社会や文化との関係性に根差したストーリー性を備えている。都市や空間の潜在的な意味を再構築し、持続可能かつ共感性の高い場のあり方を提案するのが特徴である。
所属・役職
- デジタルハリウッド大学大学院 特任教授
- めぶくグラウンド株式会社 取締役・Chief Creative Officer
- 一般社団法人Media Ambition Tokyo 代表理事
- 一般社団法人AiCTコンソーシアム 顧問
- 一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン アドバイザー
- 一般社団法人dialogue 副代表理事
- 福島県会津若松市 スーパーシティ構想 アドバイザー
- 群馬県前橋市 スマートシティアーキテクト・中心地区クリエイティブシティ推進協議会アドバイザー
- 福井県敦賀市・永平寺 地域創生アドバイザー
- 経済産業省・文化庁・外務省等 各種委員・アドバイザー歴任
主なプロジェクト
出典: [2]
2004年
- NIKE「WHITE DUNK」(東京・青山) - 巨大なNIKEの靴箱を模した外観と、白を基調としたミニマルな内装のアート展。
2006–2010年
- 表参道ヒルズ 空間演出(東京) - 映像・音響・照明を統合した有機的情報発信空間。
2007年
- TOKYO DESIGN PREMIO(ミラノ) - 東京をモチーフに、創造的な日本のものづくりを展示。
- JAPAN BRAND EXHIBITION(東京) - 中小企業の価値と技術を空間展示として表現。
2008年
- Kansei – Japan Design Exhibition(パリ・ルーブル装飾美術館) - 「感性」をテーマとした空間インスタレーション。
2010年
- 薬師寺ひかり絵巻(奈良・薬師寺) - プラネタリウム技術と立体音響を用いたインスタレーション。
2011年
- YOHJI YAMAMOTO展「Dialogue 対話」(西武渋谷) - 山本耀司の哲学と美学を空間で表現。
- OPENharvest - 食とアートを通じた地域交流プロジェクト。JTQは空間構成を担当。
2012年
- LEXUS Spindle Night「SPECIAL PIT PARTY」(東京・青海) - レクサスLFAのブランド体験イベント。
2013年
- UT POP-UP!TYO(渋谷駅跡地) - 約13,000枚のTシャツを展示したポップアップストア。
- MARC JACOBS ICONIC SHOWPIECES EXHIBITION(東京・青山) - ブランドの世界観を体験できる展覧会。
2015年
- LEXUS RX AMAZING NIGHT(渋谷) - CM世界観を空間化したブランドイベント。
2016年
- 玉川堂200年展「打つ。時を打つ。」(表参道GYRE) - 伝統工芸を現代的に再構成した展覧会。
2017年
- 銀座 蔦屋書店「Sensible Garden 感覚の庭」(GINZA SIX) - アーティストと共創する初期イベント演出。
2018年
- LEXUS MEETS…HIBIYA(日比谷) - 体験型のブランド発信施設を設計。
2019年
- Bocuse d’Or Team Japan デザインプロデュース(リヨン) - 日本代表チームのカトラリーデザインを手がける。
- GYRE GALLERY(表参道) - 商業施設内のギャラリー機能をアート発信拠点として再構築。
2020年
- 文化庁「日本の音と声と舞」(東京国立博物館) - 東京オリンピックに向けた文化プログラムで空間演出を担当。
2021年
- ないじぇる芸術共創ラボ展「時の束を披く」(立川) - 古典籍の魅力を体験化した展覧会。
2022年
- meme nippon project「薬師寺ひかり響夜」(奈良) - 歌舞伎と灯りの祈りの空間を創出。
2023年
- まえばしガレリア(前橋) - 再開発プロジェクトのコンセプト設計とネーミングを担当。
関連項目
出典
外部リンク
- 谷川じゅんじのページへのリンク